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2011-01-29
それでも愛される太田光
笑 |
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登場するなりメンバーが苦笑いし「面倒くせー」と声をあげる。
拾いづらい小ボケを連発し、相手が答えられないことを平気で訊いたと思えば、自分の主張を長尺でしゃべり続ける。
自分がやっていて楽しければ楽しいほど、その面があらわになって周りが迷惑する。そしてこの日もくりぃむしちゅーやネプチューンといった昔から気心の知れたメンバーとのフリートークということで実に嬉しそうに暴れ、実に扱いにくそうだった。
面倒くさい太田光
『しゃべくり007』を「べしゃくり007」と言い続ける太田。
それに対し、我慢ができなくなった上田は「よくそんな浅いボケ放りこむよな!」とツッコむ。名倉も「ホンマ、ダジャレばっかり言うてる!」と。
そして名倉は続ける。
「ほっといたらいいねん。ツッコむのやめよう。甘やかせ過ぎ」
それに対し太田は苦笑いしつつ、「有田は完全に俺のこと無視だから」と指摘する。
有田: 僕ね、この業界で(太田さんが)一番嫌いなんですよ。一番の味方だったはずなんですよ、同世代で。でも、もっとも絡みたくない芸人なんですよ。あそこ(登場口)に顔見えて普通だったら「ワァ!」ってなるでしょ。初めてですよ、「うーわ〜」って(落胆したの)。地獄!
「こんだけ逆ウェルカムのゲスト今までいないよな!」と上田が同調すると
太田: 俺はね、ホームがないの。自分の番組でもアウェーだから。お客さんいるでしょ、自分の番組で。最初のうちは笑ってくれる。でも、やり始めてくうちにホントに嫌な顔になっていくから。「いい加減にしろよ」って(笑)。
そして、いかに太田が「面倒くさい」人間かを有田が『世界一受けたい授業』のSPでのエピソードを例に出し説明する。この番組に『太田総理』の番宣でゲスト出演する爆笑問題。
有田: まず俺たちが1ヶ月前から確認するのは、「爆笑問題は来るんですか?」「残念ながら今回は来ます」「えぇ〜!」ホンっトに面倒くさい!
上田: で、びっくりしたのは「また来るんですか?」って俺ら二人で言ってたんだけど、次の番組対抗の時に堺正章さんが聞いたからね。「爆笑問題は来るんですか?」って(笑)。
原田: 何が起こるの?
有田: 俺ら普通に司会が3人並んで「今から始まります」って言うと、そっからずっと野次!「おい、マチャアキ!おい、有田!」って。普通ひと笑いあって「やかましい!」って言ったら終わるのが芸人じゃない。(太田は違う。)何回も!「おい、マチャアキ!」だから、先輩に申し訳ないですけど野次が面白くないんですよ! だから『FRIDAY』とか相当見てんだろうね。「おい、お前アイツとやったんだろ!」とか、拾ってもしょうがないことばっかり言うの。
太田: それでね、休憩中に上田が遠くからやってきてね、「ピーちゃん、マズいよ、堺巨匠、本気で怒ってるから」って(笑)。優しいなぁ〜と思って。「それ以上はやらないほうがいい」ってマジのアドバイスくれた時あったな(笑)。
生放送では途中からマイクを切られてしまうという太田に、「今年は抑えよう」「リスクを考えよう」と説教を繰り返すしゃべくりメンバー。
太田光の狂気
有田: (太田の収録中の振る舞いについて)田中さんが「ごめんね」とか言いに来るわけよ。「ウチの太田がごめんね」とか言うのがちょっとなんか誇らしげなんだよね。
太田: 俺は仲良くしようと思ってじゃれてるだけなんだよ。
上田: そのじゃれかたがオカシイじゃないですか。タバコの火をずーっと近づけてみたり。
太田: そんなことでキレることないじゃん。
上田: それが1、2回ならいいよ。ず〜〜っとやるんだよ! どのこらいやるんだっけ?
太田: いや、20分くらい。
上田: 最初は「熱い、やめとけ」うらいよ。でも20分くらいやってるから最後は「熱いっていってんだろ!」ってタバコ握りしめてキレるんだよね。
太田: アイツ、凄いんだよ。火のついたタバコ素手で握りしめたんだから。俺、びっくりしたよ。
名倉: しつこいねんって。
さらに太田は、田中が「一番キレた話」としてある収録でのエピソードを明かす。
最後に発泡スチロール製の岩が落ちてくるというコントのリハーサルで、後ろから田中にその岩を思いっきり岩を投げつけると、田中はそれを太田がやったとは気付かず、スタッフに対して半ギレ状態。そのため空気が悪くなってしまった。
太田が楽屋に戻ると、「さっきの岩なんだけど、俺だよ」と明かすと「冗談じゃないよ!なんであんなことされなきゃなんないの?」と田中がキレてしまった、と。
太田: 「お前さ、俺たち芸人なんだから、痛いくらい我慢しろよ。そっちで笑いがとれたら、そっちのほうがいいだろ!」って。
「痛いのと笑いがとれないのとどっちを取るんだ?」って言ったら「俺は痛くない方を取る! 俺は芸人じゃなくていい! だったら芸人なんか辞めてやる! 解散だよ!」
そこで『バカ殿』での志村けんを持ち出す田中。志村けんはちゃんと痛く見えるけど痛くないようにやってくれた、芸人っていうのはその腕なんだ、と。
太田: だけどね、俺としては、俺達がそれをやるなら、それをやっても意味ないだろ?っていうことを言ってるわけ。俺たちは本気で死ぬかもしれない痛みを味わってるところの残虐性で人を笑わせなきゃダメなんだよって。暴力だったらホントに暴力したい。ビンタだったら本気でクラクラするビンタがしたいの。
要するにそれは何を笑ってるかっていうと打たれた田中を笑ってるんじゃなくて、俺がオカシイっていうことをみんな笑うわけ。俺の狂気を笑うわけだから。だから俺は狂気をそこでやりたいわけ。
こんなにも面倒くさい太田だが、なぜか心底嫌われることはない。
むしろ愛されている。
有田はそのことについて「そういうの『知ったこっちゃねえ』っていう芸風じゃないですか?」と問う。
太田: 俺は自分が何か言ったことに対して無視されるのが一番ツラいの。だから「死ね」でも何でも反応を見たい。(その反応見て)ヘコむの。だけど、無反応だったらもっとヘコむの!
なにもかもが過剰で、真っ直ぐで、ひねくれている。
破天荒な芸人然とした芸人に憧れる、生真面目に思春期をこじらせた少年。
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