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2012-08-12

[]はてな村反省会反省会

 今回のあらすじ

 こうなってこうなってこうなった


 まあ、そんなわけで、はてな村反省会などというようわからん催しを俺と村長ですることになり、「色んな人の悪口をたくさん言って盛り上がろうね!」ときゃっきゃうふふしていたら、ちょうど機を同じくしてハックル先生がtwitterを開始しており、ここであったが百年目。

 やはりはてな村反省会と銘打った以上、古くからはてな村で蛮勇を奮うハックルさんを誘わない道理はないでしょう?と村長に提案。

 「マジで?」「マジで」「オーケーされたらどうすんですか?」「まっさかー、オーケーされるわけないじゃないですか? ポーズですよ、ポーズ。それなりに忙しいでしょ、あの人」「だよねー、大丈夫だよねー」「だいじょぶ、だいじょぶー。じゃよろしくー」(中略)「いいですよー」「「…………」」

 その後、「洒落になってねえじゃねえか、責任取れよコラ!?」「知るかよ! 本当に誘ったてめえが悪いんだろ!」という見苦しい争いがあったかどうかは定かではありませんが、俺も村長も、かつてハックルを散々DISりまくった脛に傷持つ身。リアルで会ったら殴られても文句は言えないし、最悪の場合、秋元康事務所からやってきた黒服SPが我々を黒塗りの車に押し込み、数時間後お台場に二つのスーツケースがドッポーンとなってもおかしくない。

 これはヤバい。

 とりあえず村長を犠牲にしてでも俺だけは生き残ろうと決意を固め、命乞いが必要になった時に媚を売るために、ハックルベリーに会いに行くの過去ログを読みこんでいこうと考えた。ここで著書ではなく、金のかからないblogで済まそうという辺りに俺のやる気がうかがえる。

 で、これまでの俺と『ハックルベリーに会いに行く』との付き合い方は、ホットエントリーで上がっている時に、その場その場で話題になっているやつを読んで、その度ごとに「やっぱこいつはアレな野郎だな」と思いを新たにしていく感じだったのだが、今回まとめて読むとそれとは全く別の感じを受けた。

 たとえば、俺が初めてハックル氏のエントリーを見たのは、ハックルベリーに会いに行くであり、タイトルを見た瞬間「何を馬鹿なことを言っているんだ、この男は?」と思った。

 このエントリーで氏は、

この世界には、それ1冊読んでおけばSF小説というジャンルそのものを語れる作品が――

あるかどうかは分かりません。というのも、残念ながらぼくはSF小説を読んだことがないからです!(これ本当)

 と書いている。

 だが、実はそれ以前のハックルベリーに会いに行くというエントリーで、影響を受けた作家に、筒井康隆の名前を挙げている。あれ? SF読んでるじゃん?

 あるいは、ハックルベリーに会いに行くというエントリーでは、それなりに納得のいく内容を書いている。

 それにもかかわらず、本人が他人をdisる時にはその作法を全く守ろうとしていない。

 こういった様々な例をまとめて読まされると、自然とある可能性に思い至る。

「こいつはかなり前からアレな野郎だとは思っていたが、そうしたキャラは他人からの注目を集めるためにわざとやっていただけではないか?」

 話を続けよう。

 ハックル氏の映画評にハックルベリーに会いに行くというものがある。

 この中でハックルは、

例えばジョーカーは、親に虐待を受けたことが犯罪の道に走るきっかけの一つのように描かれている

 と評しているのだがそれは大きな間違いであり、複数の人々から批判を受けている。

 ジョーカーは自分が犯罪者になった理由を、その場その場でコロコロと変化させており、ハックル氏が見せたような分析を嘲笑ってみせるのがジョーカーというキャラクターだ。

 そうした捉えどころの無さがジョーカーの大きな魅力なっているのだが、ハックル氏の誤りにはある一つの示唆がある。

「もしかして、ハックルジョーカーという人物を勘違いしてしまったように、我々もハックルというキャラクターを勘違いしていたのではないだろうか?」

 そのような確信をさらに強める例として、このエントリーハックルはこのようなことを言っている。

このブログを書き始めた時に、ぼくは自分が道化師になる覚悟を決めました。道化師になって、アリーナに立つ覚悟を決めたのです。そうでないと、もうこれ以上は生きてはいけないと思ったからです。ぼくは道化師になって、客席に向かって自分をディスクローズする必要があったし、観客にコミットメントしていく必要があった。さらにはバカになって踊る必要があった。ぼくにはアリーナで踊る必要があったのです。もうこれ以上、人前で踊ることを躊躇うことはできませんでした。

 blogなどを書く人間は誰だってアクセスが欲しいし、多くの人に読んでもらいたいとは考えている。そのために多少おどけてみせるぐらいのことはするだろう。

 だが、当時のハックル氏のやり方、特に他人への絡み方は度が過ぎているようにも感じる。

 別にハックル氏はわざわざ自分をピエロに見せなくとも、充分ブックマークを集める興味深い記事を書くことができる人物であった。

 たとえば、この『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の感想では『バクマン。』で話題になった、「シリアスな笑い」という概念に、『バクマン。』よりも半年近く先に踏み込んでいる。

 そうしたまともなエントリが書けるにもかかわらず、ハックル氏は自分を愚かに見せかけることも厭わず、敵を作ることにもためらわず、どんどん様々な物事に噛み付いていく。

 普通の人は他人から軽んじられればプライドが傷つくし、disられたら腹立ちもすれば悔しくも感じる。

 だからこそ、自分を頭良く見せかけようとしたり、なるべく他人を敵に回さないように振舞うのだ。

 だが、ハックル氏はそうした点には頓着しない。に周囲に喧嘩を売り続け、燃え盛るコメントと共にブクマの数を増やしていった。だが、もし彼の当時の狂犬のようなな行動が全て計算尽くで、ただただアクセスを集めるために最善手を指し続けていたものだったとしたら……。

 これはヤバい。ヤバすぎる。この可能性に気づいた瞬間、本当に嫌になった。

 例えるならば、それまで目の前にいた恐ろしい怪物の背中がバリバリと割れ、中からよりおぞましい怪物が現れたような状況だ。

 他人の誹りや嘲りを気にすることはなく、また他人に嫌われることなどおかまいなしに平然とDISを飛ばしていく。

 そのような怪物を相手に我々はどう対応すれば良いのか?

 当日ハックル氏が懐から鉛筆を取り出し、Ustのカメラに向けて「今からこの鉛筆を消してみせよう」とか言い出したらどうするよ?

 というわけで当日の俺は不安に怯え、大分ゲンナリしていたわけだが、実際にはてな村反省会会場にやってきたハックル氏は、剣呑さを感じさせる厳しい外見とは裏腹に、村民が喜ぶツボをしっかり抑える発言や、はてなスタッフや有名人に喧嘩を売るプロレス的な発言で場を盛り上げ、イベントは大過なく終了した。

 で、イベント終了後、二次会会場のつぼ八で、「村長の司会はハックルに完全にペースを掴まれていて微妙だったよね」「それよりもお前の話を聞く態度最悪すぎ。すぐ隣にいたんだから足を投げ出してiPhoneいじってんじゃねえよ」と互いにダメ出しをした後、今後は思いつきで人を呼んだりするのはやめようね、と穏便な反省をすることで無事落ち着いた。

 あと、まあアレですね、15人以上人がいたのだから、誰か一人ぐらいはハックル氏の著作を持ってきて、サインを求めても良かったのではないだろうか…………と思ったが、もう遅いですよね。もし次の機会がありましたら皆様気をつけてください。僕はもう絶対こんな恐ろしいイベントには参加せず、お家からUstで見守ることにしますが。

 何はともあれ、参加者の皆様お疲れ様でした。そしてハックルさん、こんな思いつきの集まりにわざわざ来ていただき誠にありがとうございました。

 とりあえず、僕もこれを機にハックルさんがblogで薦めていた『第九軍団のワシ』を読むことにします!

 『もしドラ』に関しては…………またね!

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