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2011-02-07

永田洋子訃報報道比較

昨日の朝方のネット巡回中に訃報を知る。

2008年に危篤状態と報じられているから、各社ともすでに訃報記事を準備しているのだろうと思ってたが、そうでもなかったみたい。


読売産経・共同・時事あたりは、あっさりとした感じ。 予定原稿そのままなんだろう。

驚いたの朝日新聞毎日新聞の記事だ。


毎日新聞

毎日新聞だけが妙に扇情的な記事になっている。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110206k0000m040114000c.html

魚拓

http://megalodon.jp/2011-0206-1323-50/mainichi.jp/select/jiken/news/20110206k0000m040114000c.html


彼女を「極悪人」に描写しようと懸命だ。

1審・2審の判決をそのまま引き写しているようにも見える。


連合赤軍統一公判 控訴審東京高等裁判所(抜粋)


更に山岳ベースでの殺害は、被告人永田が森と「我々」となって加えた暴行によるものであるのに、被告人永田はその責任の多くを森に帰せしめようとするなど、自らの刑責を自覚しているとはいえず、また自分の病気の苦しさから被害者らの苦しさを思うとか、生きて連赤問題を考えてゆくことが最低限の責務であるとか、病気の手当てを受けて人間同士のふれ合いを感じ若い人の生を奪ったことの意味を感じるとか述べているところも、被害者らに苦しみを与え命を奪った者の言葉としては訴えるものが少ない。

Wikipedia:山岳ベース事件 抜粋

1979年の石丸俊彦裁判長による判決文では、大量虐殺は「絶対的な権威と権力と地位を確保した森と永田が、その権威と権力と地位を維持確保せんとする権勢欲から、部下に対する不信感、猜疑心、嫉妬心、敵愾心により」行われたとされた。1982年の中野武男裁判長による判決文ではこれに加え、更に永田について「女性特有の執拗さ、底意地の悪さ、冷酷な加虐趣味が加わった」、とした。

記事抜粋

 裁判では「自分一人の責任ではない」と、元被告(獄中自殺)に責任をかぶせたが、82年には獄中で「十六の墓標」を出版し、革命家としての自身の半生を詳細につづった。獄中からの作品発表は多く、モデルにした映画も公開された。


この記事とWikipediaの記述とを比較すると、多くの人はかなりの落差に驚くと思うぞ。

Wikipedia:山岳ベース事件 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%B2%B3%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B9%E4%BA%8B%E4%BB%B6


責任をかぶせたが」に関しても、彼女や連合赤軍だけに責任をかぶせるような動きも有ったのだから、ちょっと一方的すぎる。

Wikipedia:永田洋子

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B8%E7%94%B0%E6%B4%8B%E5%AD%90



「獄中からの作品発表は多く」ってのも変。

もう一人の幹部・坂口弘だったら、獄中で短歌を作り出版もされているから「作品」でもいいのだろうが、彼女の場合は「書簡集」「往復書簡」という形で出版されている。 

朝日新聞は「著作」と表記してる。



日経新聞記事は対照的な記事を書いている模様。

ネットでは会員限定で,冒頭しか読めないけど。

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819487E0E2E2E2EA8DE2E4E2E0E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2



朝日新聞

http://www.asahi.com/obituaries/update/0206/TKY201102050373.html

魚拓

http://megalodon.jp/2011-0206-0202-29/www.asahi.com/obituaries/update/0206/TKY201102050373.html

永田死刑囚は東京都出身。連合赤軍の実質的なリーダーの1人だった。内部抗争の末、71年8月に仲間2人を殺害した「印旛沼殺人事件」、71年12月から72年2月にかけて「総括」や「処刑」と称して群馬県榛名山などで12人を死なせた「山岳ベース事件」などにかかわり、72年2月に逮捕された。同月下旬に警察官ら3人が殺害された「あさま山荘事件」には関与していない。

実質的」ってのが変。 名目的にも「副委員長」でNo.2だし。


内部抗争の末、71年8月に仲間2人を殺害した「印旛沼殺人事件」」も変。

「内部抗争」っていうと,違うイメージになってしまう。 なんか路線対立で内ゲバしてたみたい。

実際は脱走したメンバーを「処刑」だろう。


新人さんが書いたのか? チェック体制が甘いような気がするぞ



以外にも、というか産経新聞がそれなりにバランスをとった書き方をしていたりする。

2008年に「さらば革命的世代」を連載したからかなぁ。

結果的に毎日新聞の扇情的記事と朝日新聞の初歩的ミスが目立ってしまっている。


追記

印旛沼殺人事件」当時の名目上のリーダーは獄中だったから「実質的なリーダー」って書いたのかな?

しかし、そのときはまだ「連合赤軍」じゃないわけで、やはり変だ。

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