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2011-02-09

[]泣かせる映画『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』

レンタルDVDで1年くらい前に見たけど、いまいちこの映画について書く気持ちになれずにいた。

この際だから、ちょっと雑然にメモ。

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 [DVD]

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 [DVD]


製作発表のころから気になっていた映画だけど,結局映画館で見ることはなかった。

近所でやってないし、なによりも長いし・・・


DVDレンタル開始されて、しばらく経ってからようやっと見た。 いちおう見る前に、人物関係その他を復習しておいてたな。


かなり嫌な気分が残る映画だった。

サウンドトラック

まず映画のサントラにかなりの違和感が。

泣けとばかりに響く哀愁を帯びたギターの音色を選んだセンスに、かなり驚いた。


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エンドロールに流れる「Pictures of Adolf Again」



監督インタビューより

若松 ジム・オルークが俺の映画の大ファンだって言うんですよね。もう、全部見てるって。それで「絶対にやらせてくれ!」と言ってくれたんで。実は別の某女性シンガーソングライターでという話もあったんだけど、「ジム・オルークでいく!」って断った。だって、最初に「俺と付き合うなら日本語話せるようになって来い!」って言ったら、一年後にホントに覚えてきたんだもの。断れないでしょ(笑)。でも、途中ウンザリしたと思いますよ。十何回もダメ出ししたから。やっぱりね、ジム・オルークの音楽なんだよね。作って来るのが。「違う、違う」って。俺はね、「ジム・オルークの音楽そのものが聴きたいならライブに行って」って思う。俺の映画の、『実録・連合赤軍』に合う曲が欲しかったから。いやあ、頑張ってくれましたよ、彼も。


http://www.indierom.com/dengei/secret/gin_navi/48.htm


今回改めてネットで映画の感想をあれこれ読んでみると、けっこう「泣いた」と書く人がいる。



ニコニコ生放送でのインタビュー抜粋

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かつての(現役?)活動家たちに映画を見せたらみんな泣いていたと、満足気に語っている。

*1


これは泣かせる映画だったんだと、ようやっと気がついた。


こういう泣ける音楽は狙い通りなんだろう。


エンドロール

エンドロールが流れたときも驚いたな。

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赤軍派と革命左派と分けてある。 こだわりが,未だに有るんだな。


赤軍派革命左派
遠山美枝子:坂井真紀坂口 弘:ARATA
森恒夫:地曵豪永田洋子:並木愛枝
坂東國男:大西信満吉野雅邦:菟田高城
植垣康博:中泉英雄伊藤和子:一ノ瀬めぐみ
      :      :
加藤能敬:高野八誠
加藤倫教:小木戸利光
加藤元久:タモト清嵐

このキャストの順番はどういう基準なんだろうかなぁ。

坂井真紀ARATAは、それなりに売れているから先頭なのかな?

坂井真紀は山岳ベースパートの主役で、ARATAあさま山荘パートの主役という扱いだからかな。


永田洋子役の並木愛枝だって強烈な印象をのこしているのだから、映画への貢献度からも革命左派トップでいいんじゃないかと、ちょっと思った。 実際2008年、『実録 連合赤軍』で第2回アジア太平洋映画賞(APSA)の最優秀女優賞(ベスト5)にノミネートされているし。


予告編で「テーマ」を語っちゃってるタモト清嵐がラスト。 最年少の役柄だからなのか? 

いろいろと謎な順列だ。


予告編

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参考文献

わざわざ参考文献なんて、と思ったら

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スタインホフの名を見つけて「結局それか」「それしかないものなぁ」 と、なんか拍子抜けした。



今回改めて再確認してみて気づいたのだけど、永田洋子の「16の墓標」はスルー。

本当に永田洋子が憎いんだろうな。

十六の墓標 上―炎と死の青春

十六の墓標 上―炎と死の青春

十六の墓標 下―炎と死の青春


当事者以外はブント関係者&OBのが有るし・・・・

兵士たちの連合赤軍

兵士たちの連合赤軍

あさま山荘1972〈上〉

あさま山荘1972〈上〉

あさま山荘1972〈下〉

続 あさま山荘1972

連合赤軍事件を読む年表 (オフサイド・ブックス)

連合赤軍事件を読む年表 (オフサイド・ブックス)

赤い雪―総括・連合赤軍事件 (新風舎文庫)

赤い雪―総括・連合赤軍事件 (新風舎文庫)

兵士たちの闇

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わが愛わが革命 (1974年)

わが愛わが革命 (1974年)

赤軍派始末記―元議長が語る40年

赤軍派始末記―元議長が語る40年

1970年代論

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破天荒な人々―叛乱世代の証言

破天荒な人々―叛乱世代の証言

破天荒伝―ある叛乱世代の遍歴

破天荒伝―ある叛乱世代の遍歴

浅間山荘事件の真実 (河出文庫)

浅間山荘事件の真実 (河出文庫)




実録

歴史上の実名を用いた歌舞伎に「実録先代萩」ってのがあるけど、それと同じ意味での「実録」だな。

やくざ・極道映画の「実録」とも同じ。

光の雨が「劇中劇」という手法だったから、こんどこそは「実録」という意味もあるのだろうけど。

光の雨 特別版 [DVD]

光の雨 特別版 [DVD]


連合赤軍について,あれこれ書いたモノ

http://londonbridge.blog.shinobi.jp/Category/6/

*1:どの本にも載っていないラストの少年の言葉は坂東國男から直接聞いたもので「事実を映画的に表現したもの」だと語っている。

2010-08-19

[]『第9地区』特撮も頑張ってるけど、ロケが凄いぞ

南アフリカにエイリアンのスラムが出来る、という設定が秀逸。

[rakuten:surprise-web:10132966:detail]


製作のピーター・ジャクソンの方がクレジットで目立っているよーな気がする。

でも、この新人監督の短編をみて、今回の大作制作をバックアップしてヒットさせるあたりは評価されるべきだな。

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元の短編だと円盤とロボットバトルの比重が高いように見えるけれど、本編の方はスラムの描写が面白い。

ドキュメンタリータッチの映像の中にエイリアンが馴染んでいる。


『インビクタス 負けざる者たち』と続けてDVDレンタルで見たのだけど、両方ともサッカーW杯で盛り上がっているときに劇場で見たかったかも




それにしてもピータージャクソンの変わりようにも驚いた。

before → after

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[]『インビクタス 負けざる者たち』なぜ文科省推薦映画じゃないのかな?

制度は有るけれど自薦する必要が有るようで、映画会社は熱心じゃないみたい。

教育支援情報 メディア教育(映像作品等選定一覧表)(教育映像等審査制度)−文部科学省

http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/movie/main9_a1.htm

メジャー作品ではディズニーアニメばっかりな印象だな。

この作品こそ堂々と文科省推薦とうたえばいいのに。

[rakuten:book:13641892:detail]


対象への距離の取り方が絶妙。 

割とあっさりとというが、ざっくりと数カットで説明過剰にならずに仕上げている職人技が見事。

これまでの監督作品でもロケ地の空気をうまく表現していたけれど、今回もそのうまさが健在。



宇多丸氏が熱く語っているのを見つける。

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グラントリノの回をあわせて聞くと、イーストウッド愛にあふれてるな

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ひねた若者のメールや投稿に、年長者として丁寧に解説してる。

2010-08-09

[]コメンタリーが面白い「ミスティック・リバー」

ミスティック・リバー 特別版 〈2枚組〉 [DVD]

ミスティック・リバー 特別版 〈2枚組〉 [DVD]

同世代の俳優3人が競演。 


コメンタリーはティム・ロビンスとケヴィン・ベーコンが担当。

のっけからティムが「ミスティック・ピザの話をします」とギャグをかましてるw

ググってみると「ミスティック・ピザ」(原題 : A Slice of Heaven 1988)というピザ屋でバイトする3人娘のラヴコメ映画をネタにしている模様。

まぁ、本作も3人の友情の話ってのは共通しているという、わかりにくいギャグだな w



監督業にも挑戦してる二人の話は、イーストウッド監督の撮影手法のことが中心になっている。

  • ボストンが舞台の小説の映画化だから、基本的に全部ボストンで撮影。 エキストラも出来るだけ地元の人間を採用。
  • 基本的にワンテイク。 1日6〜8時間の撮影時間。 
  • 鳥を飛ばすシーンを予定していたけれど失敗。 成功するまで粘って何時間もかけるかとおもいきや、あっさりと諦める監督の決断力が凄かった。

etc.

「いまどきの、スターを見せるだけの容器としての映画じゃない」ということで二人の意見が一致。

コメンタリーを聞きながら映画を見直してみると、性格描写や伏線とかが過不足無く適切に描写されているのに改めて感心したりする。



それにしても…

ネットでの感想をざっと眺めていたら、国際情勢に絡めたような話を書いている人が一定数いて、ちょっとビックリした。

曰く登場人物三人をそれぞれ、力のアメリカ・病めるイラク・力のない国連に見立てるというパターン。 誰が発端なんだろうか?

「グラン・トリノ」になると、さらにそういった感想が増えてるような印象も。


思い起こせば、この手の「イーストウッド映画=アメリカ精神」みたいな評論を始めて眼にしたのは「許されざる者」だったような記憶がある。

ラストで星条旗が一瞬うつる場面に、「この場面は、彼が星条旗を背負っていることに意味がある」云々…

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そりゃぁまぁ、イーストウッド作品の「リアリティ」からアメリカの精神的風土を読み解きたくなるのは解るけれど、なんだか穿ちすぎな気がする。

2010-08-02

[]懐かしい「ダーティハリー3」

この映画にグラン・トリノが登場してるという記事をネットで見つけたので、確認してみた。

劇場公開時に見て、TV放映時にも見てるはずだけど、見直すのは何年ぶりだろうか。*1


相棒と二人で乗っている4ドアセダンが、グラントリノ76年型らしい。

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カーアクションが売りの映画でもないので、移動に2回使うだけ。

この映画でグラン・トリノが気に入って、後に映画に採用したというわけでは無さそう。



ロケの多い映画なので、1976年頃のサンフランシスコ風景やファッション・風俗が懐かしかった。

当時サンフランシスコがエロ産業の中心地だったってことも、軽く背景に取り入れている。


思うに、私のサンフランシスコの印象ってのは、1967年のヒット曲「花のサンフランシスコ」よりもダーティ・ハリーシリーズがベースになっているかもしれない。

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DVDに収録されてるメイキングを見ると、「アクションスター」のイーストウッドがスタントもこなした意欲作、みたいな煽りだった。 実のところ、その後の格闘技が売りの「アクションスター」と比べると、飛んだり走ったりもたいしたことをやっているわけじゃぁない。

むしろ口の悪さの方が印象に残る。

グラン・トリノ [DVD]でも、いわゆる差別用語ネタが凄かったけれど、これは昔からの持ち味だったんだな。


そいいえば、西部劇スターとしても、同じ年生まれのスティーヴ・マックイーンが「早撃ち」が売りだっとのに比べると、いわゆる「アクション」で売れた人ではなかった。

役者としては「アクションシーン」ではなく、「決め台詞」で記憶に残ることになるんだろうな。


予告編

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*1:近いうちに映画「ミルク」のDVDを借りる予定なので、同時代のサンフランシスコを舞台にした映画っていう意味でも、見直してみた。 

ミルク [DVD]

ミルク [DVD]

2010-07-28

[]「グラン・トリノ」雑感

映画を見たあとに、72年型グラン・トリノの実車を見たくなった。

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残念ながら、近所の外車屋とかいっても見つからない。 ならばミニカーとかプラモは無いかと探すが、これも見つからない。


マッスルカーの血統である1969年型トリノ・コブラとか、TVドラマ「スタスキー&ハッチ」に出てた1974年型赤いボディに白いストライプのが辛うじて見つかるくらい。


映画化記念で、トミカあたりでミニカーを作って欲しかったな。


「映画に出てきた他の車でもいいかな」とデパートのおもちゃ売り場に寄ってみたけれど、ミニカーやプラモデル売り場がだいぶ小さくなっていた。 去年の半分以下のような気がする。

「若者の車離れ」の次には「子供のミニカー離れ」が進行しているんだな。 



日本車にあてはめると、何かな?

セドリック・グロリアほどでかくなくて、スカイラインほどスポーツに振ってはいないローレルの2ドアあたりだろうか? 

グラン・トリノ [DVD]

グラン・トリノ [DVD]


1977年のダーティハリー3 [DVD]で同じ車を乗り回しているらしいから、後で確認してみよう。