倫敦橋の番外地 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-05-19

[][]こんな展開になるとは… 「ミリオンダラー・ベイビー

最近TVでクリント・イーストウッド特集週間らしい。

見逃していた「ミリオンダラー・ベイビー」を録画して、昨日やっと視聴

ミリオンダラー・ベイビー [DVD]

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第77回アカデミー賞 作品賞/監督賞/主演女優賞/助演男優賞 受賞作品

女子ボクサーと老トレーナーの話、ってのだけは情報としては知っていた。


イーストウッド監督は過去にボクシングじゃないけれど、拳を戦わせてた映画に出ている。


若手を鍛える映画も作っている。


新兵を鍛える古参兵

ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場 [DVD]

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新人刑事を鍛える

ルーキー [DVD]

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若手賞金稼ぎを鍛える

許されざる者 [DVD]

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こういった映画の延長線上の作品かなと、なんとなく思ってた。


でも、一番に連想したのは「カリフォルニア・ドールズ」だったな。

D

ロバート・アルドリッチ監督の痛快女子プロレス映画の快昨。



まぁ、でもそういった作品でアカデミー賞取れるとも思えず、なんとなく敬遠してた。

ヒラリー・スワンクがちょっと苦手な感じだったかも。

つっこみどころ満載だったSFパニック映画「ザ・コア」の印象が、ちょっと残っていた。

ザ・コア [DVD]

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絵に描いたようなタフな宇宙パイロット役。



で、「ミリオンダラー・ベイビー」の前半は確かにボクシング映画の王道路線。

まさか、後半にこんな話になるとは…  (ネタバレ自重)



中年の歌手のメジャーデビュー挑戦映画「センチメンタル・アドベンチャー」

センチメンタル・アドベンチャー [DVD]

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ミュージシャンとして成功するが、破滅の道を歩む「バード」

バード [DVD]

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これらの系譜の映画だったな。



【追記】

そういえば

ダーティハリー3 [Blu-ray]

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これは新米女性刑事と組まされる映画だったな。


イーストウッド監督作品には、過去の映画の記憶が詰まっている

2010-02-25

[]アメリカセカイ系か? 『地球が静止する日

1951年のオリジナルは未見だけど、この種のSF設定は日本の1960〜70年代のマンガ・アニメで繰り返し描かれたものだ。

手塚治虫の「W3」「魔神ガロン」とか、横山光輝だと「マーズ」などが思い浮かぶ。

宇宙人が地球侵略する理由が「好戦的で未熟な地球人を修正というか粛正」というのが定番だったな。

そういったマンガ・アニメを見て育った世代の私が、2010年にこの映画を見ると、どうにもぬるい。


「好戦的なアメリカ」「環境破壊」という時事ネタもうすいし、「結局は家族愛かよ」な展開もうんざり。

日本の昔のマンガアニメの方が、遙かに凝った話を作っていたぞ。

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セカイ系」の恋愛を家族愛に置き換えればこんな話になるのかな、という感想。

セカイ系の定義はよく知らないがw)


それにしてはキアヌ・リーブスは宇宙人というよりは「対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース」だったな。



[]低予算はキャラの濃さでカバー『スターシップ・トゥルーパーズ3

主題歌が評判だと聞いてw 借りてしまう。

D

冒頭に総司令官が「It's A Good Day To Die!」(今日は死に日和)と歌うシーンから始まる。

その後は、安っぽいセットに泣ける。

wikipedia:スターシップ・トゥルーパーズ3

製作予算が前作の3倍であることを売りにしているが、前作が超低予算だった為、第1作との比較では5分の一にとどまる(当初はビデオムービーとして企画されるものであった)。




前作・前前作は「ビバリーヒルズ高校白書宇宙戦争編」といわれていたけど、今回は「24」とかの政治ドラマ風味かな。

2008-11-30

[][]大人が何度も見てしまう「崖の上のポニョ」

先週の日曜日、ようやっと劇場で見た。 さすがにガラガラで、子供は一人だけ。結構年齢層が高かったなぁ。


五歳の子よりも、大人に受けてしまう映画

ジブリ以前の宮崎節炸裂、という印象。

骨格はパンダコパンダ&パンダコパンダ雨ふりサーカス [DVD]で、そこに過去の作品のイメージをグシャグシャに混ぜ込んだような映像だった。

大洪水の後の世界といえば「未来少年コナン」だし、リサは峰富士子とモンスリーを混ぜたような感じだし、ハムやラーメンはハイジのチーズを思い出した。


有る程度知恵がついちゃった大人は、監督のイメージを読み解こうと、映画を何度も観かえしてしまうのじゃないかな?


劇場用映画というよりは、DVD(ブルーレイ)鑑賞に向いている作品のような気がするなぁ。

絵本を見るとき何回もページを行き来するように、DVDが出たら、何度もスローや静止、拡大などを使って観るひとが続出しそうな気がする。


グランマンマーレは女媧かな?

「クトゥルー神話」や「ニーベルンゲンの歌」関連で読み解く人が多いみたいなので、新説(?)を追加。


クトゥルー神話繋がりで、諸星大二郎の「栞と紙魚子」シリーズを思い浮かべた人が多いようだけど、むしろ最近のこの3冊のほうがより関係が深いように感じた。

私家版魚類図譜 (KCデラックス モーニング)

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未来歳時記バイオの黙示録 (ヤングジャンプコミックス)

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私家版鳥類図譜 (KCデラックス モーニング)

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冒頭のポニョが浮上するシーンは「私家版魚類図譜」収録の「深海人魚姫」を連想した。

また、フジモトの解説だと、ポニョが人になる力を得たのは、宗介の血液(傷口)を舐めたためらしいが、それも「バイオの黙示録」での、遺伝子が混ざって変身しちゃう話を連想しちゃったな。


映画で天の乱れを修復したのは、ポニョかグランマンマーレなのか、よくわからないけれど、あのグランマンマーレの巨大さも諸星の描く女神たちと共通している。


「私家版鳥類図譜」収録の「鵬の墜落」は、古代中国神話の女媧が天の裂け目を補修した説話を元ネタにしている。

wikipedia:女カ より

創造神

『楚辞』「天問」には女媧以前に人はいなかったと書かれており、人間を作った創造神とされている。後漢時代に編された『風俗通』によると黄土をこねて作った人間が貴人であり、数を増やすため縄で泥を跳ね上げた飛沫から産まれた人間が凡庸な人であるとされている。また、『淮南子』「説林訓」には七十回生き返るともあり、農業神としての性格をも持つ。


天地修復

『淮南子』「覧冥訓」には、女媧が天下を補修した説話を載せている。古の時、天を支える四極の柱が傾いて、世界が裂けた。天は上空からズレてしまい、地もすべてを載せたままでいられなくなった。火災や洪水が止まず、猛獣どもが人を襲い食う破滅的な状態となった。女媧は、五色の石で天を補修し、大亀の足で四柱に代え、黒竜の体で土地を修復し、芦草の灰で洪水を抑えたとある。

原文

『淮南子』「覧冥訓」の女媧神話

http://londonbridge.blog.shinobi.jp/Entry/389/

「子供向け」ということだが…

監督本人は「崖の上のポニョ」は「子供向け」と強弁しているけれど、どう見ても「大人」と「老人」のリピーターにしか受けないような気がするなぁ。

2007-10-25

[]金正日が好きそうな映画か?…「魔笛」


英語だったのが、ちょと意外だった。 英語のオペラなんて、はじめて聞いたような気がする。

何となく聞き取れる部分があったりするのが、なんとも不思議な感覚だった。

これまでは、なんとなく解説書や字幕を見たりして鑑賞していたが、それは声を楽器として聞いていたのだったのだなぁ、と再認識したりする。

いわゆる洋楽というか、ミュージカルの歌のように聞こえてきたなぁ。


歌や音楽はさすがに凄いのだが……

歌手がそのまま、スクリーンで歌い踊っているのだけれども……

主人公であるタミーノ・パミーナは若い王子様・王女様で有るはずなのだが…この配役を舞台でみたら、きっと凄いのだろうけれど、スクリーンでは微妙かなぁ。


ハリウッドならば二十歳そこそこの役者の吹き替えにしたのだろうが、そうはしたくなかったという監督のこだわりも分からなくはないけれど。


個々のシーンはそれなりに面白いのだが、全編がちょっと長すぎて疲れた。 途中休憩が欲しかった。 テレビの舞台中継でも、通しで見たことはないし。


夜の女王に関しては、アマデウスの舞台のほうが豪華絢爛で好きなんだけどなぁ。 こう来ましたか、という感じ。 バイロイト風味なのかな。


ラストシーンが、何故か社会主義礼賛ポスターそっくりの構図だった。 なんだか、微妙だなぁ。 金正日が自信をザラスト路に擬えて見ているのではないか? などと思ってしまったな。

公式サイト http://www.mateki.jp/

2007-08-26

[]ゲド〜戦いのはじまり〜

ゲド~戦いのはじまり~ [DVD]

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原作の1〜2巻をTVシネマで初映像化。

アニメ版は、3巻以降を独自解釈で映像化したわけだが…


某所にアニメのネタばれ(嘘)が投稿されていたが、その幻のアニメ版の前の話という雰囲気だったな。(笑)

667 :名無しさん@6周年:2006/08/01(火) 21:07:56 ID: UQQu1lcr0

ネタばれ(本当のネタばれではないですよ)


王子アレンと大魔法使いゲドと少女テルは

世界征服をたくらむクモ率いる数万の軍勢に

たった3人で戦いを挑む。


聖剣エクスカリバーで大暴れするアレン

魔法で敵をなぎ倒すゲド

足手まといのテル


しかし多勢に無勢、次第に追い詰められ絶体絶命

そのときテルがドラゴンに変身

敵の軍団を口から吐く光線で焼き払い

クモも灰となる


アレンとテルは手を取り合ってルンルンと国に帰っていった。

ゲドは昔の女とよりをもどし畑を作って暮らすことにする


めでたしめでたし


原作は、それまでのファンタジーの集大成・再構成したもので、そしてまた、この原作を新たな原点として様々な作品が生まれてきた、という「古典」なわけで…


だから、物語の舞台やキャラクターに既視感があるんだよなぁ。 元祖のはずなのに。

それに、映像にものすごく金をかけたリングとかナルニアを見た後だと、ちょっと物足りない部分が有るなぁ。

音楽なども、もう少し凝って欲しかった気もするが…


でも、充分に楽しい娯楽作品だった。