相関と交絡 - データ取り纏めと、世論の誘導可能性

相関関係と原因(novtan別館)を読んで。

相関関係と原因
相関関係があるけれど必ずしも原因とは言えない。良く言い訳に使われるロジック。もちろん、間違ってはいない。
でも大抵の場合は確率的な事象に対して、科学者が取る真摯な態度としての言い回しであるだけだ。


NOV1975さんは、交絡について言及したかったのかな。
その他の要因が背後に潜む可能性を考慮すればより慎重な立場で「必ずしも原因とは言えない」としか書けないケースもあるだろうと(違っていたらばすいません)。


出典は忘れましたが、アイスクリームの売り上げ数と溺死者の数なんて話もあります。
プールでの事故発生数とアイスクリームの売り上げは、極めて高い相関関係がある。
だからと言って、プールでの溺死者に対してアイスクリーム屋さんは責任があるんでしょうか?
ありませんよね。
暑い日はアイスクリームの売り上げが伸びて、プール利用者が増える。プール利用者の増加は事故件数を増加させるだけなんですね。


このような第三の要因を、交絡と呼びます。
交絡が生じるためには、第三の要因がそれぞれ(この場合にはプールでの事故発生数に結びつく利用者数と、アイスクリーム売り上げ数)にそれぞれ影響を及ぼさねばなりません。