じゃあどうしろと…的な話

私のアンテナは感度が低いので、SeaBirdさんの捕捉範囲の広さには感嘆しきりです。
ということで、SeaBirdさんが
http://d.hatena.ne.jp/SeaBird/20081209
こちらの記事で取り上げている話に乗っかってみる。
ジャパンカップダート出走馬決定法に物申す|無気力東大院生の不労生活
何故乗っかる気になったかと言えば、前の秋華賞ポルトフィーノの一件で書いた、

そのために賞金額を基準として出走馬を選定することは仕方がないと受け入れていくしかありません。レートを使うのも一つの方策ですが、どうやっても除外馬が出る以上は同種の問題は発生します。仮にGIは持ちレートで出走馬を選定するとなったら、今度はレートに納得がいかないという意見は出るでしょう。

というあたりで、早速実例を見ることになるとはねと思ったから。
さて、件のブログには、

2006年から、ジャパンカップダートの出走馬決定方法が変更になったようで、従来の獲得賞金順の他に、レーティング上位5頭が優先的に出走出来る

とあります。そんなことは聞いたか読んだかしたかも知れないけどすっかり忘れて(ry
それで、今回の場合上位5頭に該当したのがヴァーミリアンサクセスブロッケンブルーコンコルドカジノドライヴフリオーソですか。妥当なところじゃないのですかね。カジノドライヴが勝ったPeter Pan Sは3歳限定といえメインストリームの北米ダートGIIなんで113程度ならおかしいとは思わん。むしろ日本のダート競争の評価が低いだけ。それはそれで問題なんですけど。

このカジノドライブの扱いは、興行主として無理にでもカジノを出走させようとする意図が見え隠れしてなりません。

おさらい。出走馬決定方法は2006年から変更されている。ならば、この意図とやらはカジノドライヴがKeeneland Septemberで落札される前からあったということか。そんな馬鹿な。個人的にはCasino Driveとして海外馬の扱いでも良いんじゃね程度に思ったりする*1が、JRAとしてはレートで拾える該当馬になっててラッキーくらいの話ではないのか。実際Tin Cup Chaliceが招待されたんだから、海外厩舎の所属で登録してたら選出されただろうし。

「昔の名前で出ている」馬や「まるで路線が違う」馬が簡単に出走出来て良いのか。

過去の賞金についてはある程度認めて良いとは思し、そうしないと長期休養したら除外ばかりで復帰できないという事態を引き起こしてしまう。そして"路線"なんて誰が決めるんだ?GIでダート初挑戦といえばトゥザヴィクトリーのフェブラリーS3着とかがあり否定すべきではありません。逆もしかり。

賞金順であれば、すっきり順番が決まります

こういう事を書いておきながらその賞金順位に文句をつけるのはどうかと。"路線"とか言い出したら恣意性が入りますよ?

トライアル的な意味合いを持つレース

上位に入ると優先出走権を確保できるトライアルとトライアルなレースでは役割が全く異なるということでしょ。

もう通用しない外国馬をお土産つきで呼ばないで欲しい。
日本馬のレベルも、それなりに上がっているから、弱い馬でも外国の馬だからという理由で無理に呼んでも、後ろの方をチョロチョロ走ることになるだけで、出走させる意味などありませんから。

Frost GiantとMast TrackはGI馬で、Tin Cup ChaliceはGII馬。弱い馬という評価は一方的に過ぎるし、それを言うならばキクノサリーレGIIIを一つ勝っただけの馬に過ぎない。国際招待レースであるからにはこの辺りのクラスならば招待枠を超えない限り招待すべきだろうし、その影響で国内馬向けの出走枠が少なくなるのは仕方ない。無論単なる国際レースであればその種の気遣いなど無用で良いのだが。
今年のレースの結果だけ見れば弱い馬だったとなってしまうが、結果を以て語ればカネヒキリが勝ったしという話にもなるか。そもそもこの記事はレース前の記事ですし。

*1:JCDまでのCasino Driveの戦歴がJRAで1戦1勝、北米で3戦2勝