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2008-08-28

[]それでも結婚しようよそれでも結婚しようよ。を含むブックマーク

d:id:MASASCIANTE:20080827の続き。あー、楽しい。

他者(今回の場合相手の両親)を一切手段視しないような人間関係が構築可能か

との問いには、カントの言葉を出すまでもなく、「無理だ」と答えよう。

なぜ親の承諾が必要なのか?…二人だけでは結婚できない現状にも

親に承認されての(できれば気に入られての)結婚は物心ともに援助が見込めるのでメリットがあり、そうでない結婚は見込めないのでリスキー。結婚したい当事者に多かれ少なかれその認識があるから、親の承諾は必須になるのだ。

とあるように、「多かれ少なかれ」手段視する視線というのは出てくるだろう、神様じゃあるまいし。でもね、別にだから「親の承諾は必須」なわけじゃないでしょ、と。僕にとってそういう考え方は「安っすいなぁ、人間が」ということでしかない。

「彼女と」仲良くするために「ご両親とも」仲良くしたいという、彼女との関係性を良好に保つために両親を「手段」として用いているという一面もあるのでは

との問いがある。確かに、彼女の両親と仲が悪いより良いほうが彼女との関係性も安定するだろう、一般的に考えて。ただ僕の感覚としては、それは「目的」を達成するための「手段」が及ぼす「効果」のひとつに過ぎない。

さらに例え話でなんだけど、僕は彼女の父親とそのうちゴルフの練習に行きたい(=「手段」)と思っている。これには彼女はついてこない、だってゴルフできないから。純粋に僕が彼女がどうこう関係なしに、彼女の父親にゴルフを習いたいのだ(=「目的」)。だけど、そこには球代くらいはおごってくれるかも、という打算もそりゃ混じる(=「効果」のひとつ)。だからといって、球代を浮かしたいから彼女の父親とゴルフの練習をしたいわけではない。つまり、球代を浮かしたいは「目的」と同義ではない。

これは卵が先か鶏が先か、みたいな話で詭弁なのかもしれない。だけど、そういう風に生きているし、生きたいと思ってる。

「都合のいい街金」のような存在に貶めないために、社会がセーフティーネットを敷くべきだ、という話

とあるけど、自分を、そして相手を貶めてるのは誰なのか、という話だ。僕にはなぜ親の承諾が必要なのか?…二人だけでは結婚できない現状を読んでも、お互いがお互いで勝手に貶めてるものを貶めたくないから社会でどうにかして、としか読めないので、身勝手な話だな、という感想にしかならない。

確かに婚姻における親族との関係は、贈与、介護、相続などお金に絡むものが多いので

「手段としてだけ」相手を使うような人間関係が構築されやすい環境がある

ことを僕は否定しない。だからといって、それを第一の「目的」としたくない、というそれだけだ。そういう意味で、「親の承認」と「セーフティネット」は同義たり得ないし、同義だと考えるような人間を僕は「安っすいなぁ」と評価する、というそれだけだ。

ちょっとだけ追記。

子育てなどに関する「セーフティネット」が現状で事足りているとは考えないけど、それは別のフレームで考えるべき問題と捉えている、ということを補足。「セーフティネット」がいらないよ、という主張ととられるのは本意でないので。

CrowClawCrowClaw 2008/09/01 01:03 CrowClawです。お返事が遅れて申し訳ありません。私情でここ数日長文のコメントが書ける環境にありませんでした。

色々考えたのですが、Midasさんがコメントで指摘されてるような(http://b.hatena.ne.jp/Midas/20080830#bookmark-9822100)家族関係のエロティックな一面を度外視しているという点で、私やohnosakikoさんの語りには明確な欠如があるのは事実でしょう(そのことはohnoさんご自身も分かっておられるようなので(http://d.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20080829/1219944957)、もう批判する必要は無いんじゃないでしょうか)。家族間の微妙な感情の話を、社会学的な語りの上では時に表現しきれないことはあると思いますし、そうした事実を「括弧に入れ」ない限りは、結婚問題を社会問題として語ることは難しいのだと思います。

ただ、社会問題の解決のために「括弧に入れる」思考法はそれなりに有効だとも考えるわけで、MASASCIANTEさんの言われるところの「別のフレーム」で考えるやり方と言うのが、そうした作業なしに実行可能かという疑問も同時に持ってしまいます。例えば、分かりやすすぎる例に過ぎませんが、夫もしくは妻によるDVの問題は、暴力もまた夫婦間のエロティシズムを表現するものとして(本来は)生み出されているということを、とりあえず「括弧に入れ」てしまわないことには解決できないでしょう。それが、当の夫婦が「お互いがお互いで勝手に貶めてるものを貶めたくないから社会でどうにか」するという話だとして、解決する必要が無いという事にはならないはずです。

ohnosakikoさんは「国家は国民という資源で構成されているのだから」と書かれていましたが、そもそも結婚制度は国家の支配原理のひとつなのですから、それについて考えれば考えるほど、国家と社会について考えざるを得ないのだと思います。それを「個人間の問題だから」と封殺するやり方もまた、逆の意味での「欠如」があるでしょう(これはMASASCIANTEさんがそういうやり方をしたがっている、として論難する意味ではないです。念のため)。

MASASCIANTEMASASCIANTE 2008/09/02 23:00 >CrowClawさん
僕もむーんと呻ってます…。
どんな問題であれ、解決を目指すにおいて、すべての条件を留保せずに(≒CrowClawさんの言うところの「括弧に入れずに」)考えることは困難でしょう。ただ、「括弧に入れる」ことの有り無しについて一定の条件があるように考えます。
例に挙げられたDVの問題について言えば、そこで暴力という反「社会」的(とされる)行為が行われているわけですから、DVが個人の性に起因するのであるにしろ、それを「括弧に入れ」て、「社会」が関わっていく、ということは不自然でないと考えます。
ところで、結婚における「親への挨拶」において、感情を「括弧に入れ」たとして、何が残るのか? 元エントリに戻れば、「親に承認されての(できれば気に入られての)結婚は物心ともに援助が見込める」とあるので、感情=心であるとすると、それを「括弧に入れ」れば、物の援助(≒金銭)の問題が残るのでしょう。じゃ、これを「社会」で解決しなきゃいけないのか?というと、どうなのか? そうまでしてする「結婚」って何よ?みたいな疑問が僕の中に生まれてくるんですよ。で、この「結婚」においても感情を「括弧に入れ」たとして、何が残るのか? ここでも元エントリに戻れば、「国家は国民という資源で構成されている」とあるので、僕らは国家の資源よね、しかも資源を増やそうとしてる(≒出産)んだから、もっと栄養(≒十全な社会的バックアップ体制)頂戴よ、って話なんでしょうけど、国家の狗にまでなって欲しいか、栄養? とか思っちゃったり。それだったら僕は彼女の親に尻尾振ってるほうがいいなぁ…これは好き嫌いでしょうが。CrowClawさんの言葉を借りれば、「国家と社会の問題」として「だけ」考えろと言われるより、「個人間の問題だから」と封殺される方が好みなんでしょう。…うーん、こう考えると元エントリに対するブクマコメは(煽る意図があったとはいえ)確かにトンチンカンですね。
ざっくり言ってしまうと、ohnosakikoの言葉を借りれば「近代を徹底したらきっと「人間」の底が抜けるのでしょう」し、僕はそれが嫌だから留まるに飽き足らず反発するんでしょう、今のところ。
あとね、「国家は国民という資源で構成されている」ってのが、「国家」があって「国民」があるみたいで嫌なのもあるかな。僕がいて、彼女がいて、家族がいて、いろいろいて、国がある、みたいな方が好き。とかもあるんだろう。うーん、まとまらないですわ。ということで、長くなってしまいました。

2008-08-27

[]結婚しようよ結婚しようよ。を含むブックマーク

これまでの経緯。

なぜ親の承諾が必要なのか?…二人だけでは結婚できない現状

[セカイの中心ははてな][今日も平和なはてな村][賞味期限切れのプリン]援助してもらいたいなら相手の親に頭下げて気分良くさせとけ、としか読めない。承諾云々じゃなくて、相手の親と人として付き合いたいかどうかだろ?…安っすいなぁ、(こんなもんありがたがってるのも含め)人間が。

フルボッコ気分で上から目線ブクマをしたら

[誰かの集まり]id:MASASCIANTE このエントリをどう読んだらそういう話になるんだ(笑)「安っすい」のは誰かさんが付けてるバカっぽいタグじゃねえの。

と「命さながらで貫くgame」「我らは神の代理人」「極上獲得手にするmoney」などの高尚なタグを使っている陰険性悪*1なナイズガイに斜め上から突っ込まれたので、

[*言及された]id:CrowClawの人へ。「つまり、親に承認」以降の「経済的にメリットがあると思えば、プライドを捨てて実を取る」「「婚活」」「お金がかからなければ(中略)卑屈になったりすることもない」などの表現からそう読んだ。

とわずか3秒でお返事をすると

[weblog]↓「相手の親と人として付き合いたいかどうか」が大切なら、余計に経済問題をいかにクリアするかは重要事項でしょう。最終段落が「したい人が普通にできるようでなければおかしい」と結ばれている理由は?

とにじり寄られた。だから、

ハテブでならしたこの僕。

華麗な100字に皆納得。

今度ばかりは100字じゃ逼迫。

そこでエントリ上げるべく、今書く。

そこで元エントリ。

なぜ親の承諾が必要なのか?…二人だけでは結婚できない現状には

国家は国民という資源で構成されているのだから、結婚して(あるいは事実婚や未婚でも)子どもを作り育てることくらい、そんなに悲壮な覚悟も高いハードルもなく、したい人が普通にできるようでなければおかしい。

とある。一見すると、配偶者・扶養控除を拡充するとか、児童手当を上げるとか、義務教育はタダにするとか、子育てに対して国家が今以上に援助すれば子どもをもっと簡単に育てられるのに、というありきたりのことが書いてあるように読める。と、そこにこんな一文が紛れてる。

そんなに悲壮な覚悟も高いハードルもなく、したい人が普通にできるようでなければおかしい。

id:ohnosakiko曰く、“今のままでは悲壮な覚悟で高いハードルを越えないと、したい人が「普通」に結婚できないこともある”んだそうだ。そりゃ、結婚したい人が「普通」に結婚できるにこしたことはない。じゃあ、できない理由だというハードルにどんなもんがあるんだ、と思って読み返していくと

出産と育児に関して十全な社会的バックアップ体制が整っており、しかもここまで教育費にお金がかからなければ、男性が相手の親を前に極度の緊張に襲われたり卑屈になったりすることもないだろうし、親だってもう少しニュートラルな対応ができるのではないだろうか。

とあるので、“十全な社会的バックアップ体制が整ってなくて、しかも教育費にお金がかかることにある”ことが「普通」に結婚できない理由なんだそうだ。そうだね、少子化の話をするとよく聞くお話だ。そうだよ、お金さえあれば

男性が相手の親を前に極度の緊張に襲われたり卑屈になったりすることもないだろうし、親だってもう少しニュートラルな対応ができる

なぁ。って、おい、なんで急に極度の緊張に襲われたり卑屈になったりしてるんだよ!? なんだよ、ニュートラルな対応って!? あー、

親の一切の援助なしに、自力で家族の住むところを獲得し、自力で子育てできるのは、かなり経済力の高い人だけ

という現状があって、

結婚しても生活レベルを落とさず子どもを産みたいと思っている女性は、多くの場合親の承認

が必要だから、それを得るべく男性は相手の親に挨拶しに行くときに

極度の緊張に襲われたり卑屈になったり

してるんだー。…ふーん、ばっかじゃねーの、と思ってまずブクマした。

そもそも結婚のときになんのために相手の親に挨拶に行くんだ? 「結婚しても生活レベルを落とさず子どもを産みたいから援助が欲しいのでご挨拶に来ました」ってか? id:ohnosakiko曰く、結婚って

「婚活」の先には就活と同じく試験がある。試験をパス(結婚したい相手が見つかる)しても最終面接がある。面接官は女性の親。

なんだって。そりゃ、いい年した大人が最初からそんな態度で挨拶に行ったら、相手はいい顔しないだろうよ…。

僕が就職活動するとき、それは僕と会社の契約関係を結ぶためにある。僕が結婚するとき、それは僕と彼女の契約関係…(法律上はそうなのかもしれないが)なんだろうか? 僕が結婚する彼女の両親への挨拶するとき、どんな契約関係が前提にあるんだ? そうか、彼女も、お金も貰いますって契約か! って、ないでしょ、それ。

僕はね、相手の親に挨拶するのって「彼女と仲良くするので、彼女と関係の深いあなたがた、ご両親とも仲良くしたいです」ってことだと思ってる。それを相手の親が「仲良くしよう」って言うか、「嫌だ、お前となんか仲良くしない」って言うかだけ。その時にhttp://anond.hatelabo.jp/20080816045217のように、相手の親から年収を聞かれるようなことがあって、腹が立つなら「腹が立つ」と伝えればいい。それって「普通」の人間関係でしょ? 「普通」の人間関係を築くことって悲壮な覚悟がいる高いハードルなの? それともこれって「普通」じゃない? だとしたら「普通」って何? えっ、そんなの「ギブ&テイク」に決まってるだろ? 非道い、騙したのね! あなたが何をくれたって言うの? 愛? そんな愛、いらないわ!

そりゃ、親にしてみたらギャンブルで借金まみれの僕とは人として仲良くしたいとはあまり思わないだろうし、給料は大したことなくても好きなことを仕事にしてる僕とは人として仲良くしたいと思ってくれているから今、仲良くしてくれているんだろう。人として仲良くしたくない僕にお金をどうこうしたいなんて思わないだろうし、たとえギャンブルで借金まみれの僕でも「まあ、仲良くしてもいいか」と思ったとして、そんな僕にお金をどうこうしたいと思うだろうか? 僕だったら思わないよ。お金渡したとしてさ、「ギャンブル止めろよ」くらい言うでしょ。

要はさ、「相手の親が嫌な奴で仲良くしたくないけど、結婚生活にお金が足りないから仕方なくそんな相手の親でも仲良くしなきゃいけなくて卑屈になっちゃって、それも嫌だから日の丸中の人、お金くれないかなー」(=僕による元エントリの要約)ってなんだ、それ、と思ったということ。そもそも相手の親は利子も付けない、取り立てもしない都合のいい街金じゃないんだぜ?

別に親の承認なんてなくてもしたい人は「普通」にできるよ、結婚。年収200万でひとりのおまんまも喰うのもいっぱいいっぱいだけど結婚して子どもと一緒に不自由なく暮らせる、ってのが「普通」なんだったら「普通」にはできないけどね。相手の親と関係してお金のことをどうこうするのが面倒くさいから国がなんとかしてくれないかなー、ってのが「普通」だとしたら嫌だな、と思うけどね。

id:CrowClawさんはこのエントリをこう読んだ!」はこの後すぐ!かどうかは知らない。

ようこようこ 2008/08/27 19:55 >なんで急に極度の緊張に襲われたり卑屈になったりしてるんだよ

なんででしょうね。
モトネタになった記事で、たかが成人同士の顔合わせお食事だと思うのに、筆者は緊張のあまり「トイレ酒」とかしてるのは私にも不思議でした。
ちょっと変わった人だなとは思いました。

CrowClawCrowClaw 2008/08/27 23:23 CrowClawです。お返事ありがとうございます。

まず、挑発的な言辞でMASASCIANTEさんを罵倒したことをお詫び申し上げます。最近、idコールで直接批判したにもかかわらず知らぬ存ぜぬを決め込まれるパターンに何度か出会ってうんざりしていたので、MASASCIANTEさんも(勝手に)こうした丁寧な返信をしてくるような人ではないと見なしてしまっていました。わざわざ長文のお返事を頂いて、申し訳ありません。

プロフィール欄までご覧になられているとの事ですから、既に確認済みかとは思うのですが、本件については私も自分なりの意見をエントリーにしているので(http://enemyofthesun.blog111.fc2.com/blog-entry-50.html)、お時間があればご参照いただければ幸いです。

さて、MASASCIANTEさんのこちらの返信エントリーについてですが、全体的な論旨として、「相手の親は利子も付けない、取り立てもしない都合のいい街金じゃない」とされているように、他者を手段視されることへの批判の意識があるように読めました。これ自体は道徳論として至極常識的な考えだと思いますが、かといって、他者(今回の場合相手の両親)を一切手段視しないような人間関係が構築可能かと言うと、それもまた違うのではないでしょうか。
哲学者カントの有名な道徳律に、「君自身の人格ならびに他のすべての人の人格に例外なく存するところの人間性を、 いつでもまたいかなる場合にも、同時に目的として使用し決して単なる手段として使用してはならない」という一節があります。某サヨク文化人なども書いていることですが、この一文で重要なのは、自身や他者の「人間性を」、「同時に目的として使用」しなければならない、ということです。つまり、「手段として使うことを止めて、目的として使おう」というのではなく、「手段とすると同時に目的として使わなければならない」と(カントは)言っているわけです。
MASASCIANTEさんは、「相手の親に挨拶するのって「彼女と仲良くするので、彼女と関係の深いあなたがた、ご両親とも仲良くしたいです」ってことだと思ってる。それを相手の親が「仲良くしよう」って言うか、「嫌だ、お前となんか仲良くしない」って言うかだけ」と仰られます。しかし、ここで「他者を目的として扱う」行為だと見なされている(誤読でしたらごめんなさい)「彼女と仲良くするので、彼女と関係の深いあなたがた、ご両親とも仲良くしたいです」という一文には、「彼女と」仲良くするために「ご両親とも」仲良くしたいという、彼女との関係性を良好に保つために両親を「手段」として用いているという一面もあるのではないでしょうか。そもそも、純粋に「両親とだけ仲良くしたい」とならば、極端な話では「彼女」と仲良くする必要さえ無くなるはずです(あなた方と仲良くしたいのです、と一人で「挨拶」に行けばよい)。また、「ギャンブルで借金まみれの僕でも「まあ、仲良くしてもいいか」と思ったとして、そんな僕にお金をどうこうしたいと思うだろうか?」ともありますが、この場合は両親から見ての話になりますが、娘の夫が「ギャンブルで借金まみれ」だから「お金をどうこうしたいとは思わない」という考えには、両親の側からの「ギブ&テイク」の姿勢が見て取れるのではないでしょうか。「ギャンブルで借金まみれ」でも結婚を許すかわりに、「お金をどうこうしない」姿勢が選択されているわけです。

別に揚げ足取りをすることが私のコメントの目的ではありません。私が言いたいのは、人間が人間同士の関係において、(自身を含む)「人間性」を「手段」として用いない方法は存在しない、という事です。「目的」(=愛)だけの理想的な人間関係など、この世には存在しません。と言いますか、愛を実行するためには必ず「手段」の考え方が必要になるのです。
ohnosakikoさんのエントリーは、人が他人を「手段としてだけ」使ってしまうことで、MASASCIANTEさん言うところの、「都合のいい街金」のような存在に貶めないために、社会がセーフティーネットを敷くべきだ、という話だと私は受け取りました。私が「「相手の親と人として付き合いたいかどうか」が大切なら、余計に経済問題をいかにクリアするかは重要事項でしょう」と(コメントで)書いたのも同じで、「手段としてだけ」相手を使うような人間関係が構築されやすい環境があることを問題視しているからです。

MASASCIANTEさんは、他人を「手段として」使う人間関係を忌避するあまり、「目的」(=愛)だけの理想的な人間関係があることを前提としてしまっているように私には読めました。しかし、そんな都合のいい関係などなく、人間は人間同士でお互いを「利用」せざるを得ないという視点から、「両義性から掛け金を引き出そうとする」駆け引き(http://b.hatena.ne.jp/Midas/20080823#bookmark-9746049)である「結婚」の問題も、考えられていくべきなのではないでしょうか。


…ごめんなさい、変に衒学的な言辞で煙に巻いたり、テツガクごっこみたいな真似がしたいわけでは全然無いのですが(正直、カントなんて半分も理解できないのです私は)、MASASCIANTEさんと私(とohnosakikoさん)の視点のズレが思った以上に根本的なものであったように見えたので、少しラディカルな議論をしてみました。こんなものでお答えになっているでしょうか?

MASASCIANTEMASASCIANTE 2008/08/28 01:01 >CrowClawさん
まずは早速のコメント、どうもです。
いくつか気になるところがあったので、それについては次のエントリで書くとして、簡単にお返事を。
罵倒云々は気にしなくていいですし、返事云々についても、以前、http://d.hatena.ne.jp/kanose/20080416/htbookmakerというエントリにてkanoseに「ブックマーカーのコメントに質問をして返事をしてくれない」認定(誤認)をされてますので気にしません、ええ、気にしてないですよ、kanoseさん。
今回は、大げさに言えば自分の生き方に関わる問題だし、ちゃんと言語化することで僕の脳みそが面白くなりそうだったのでお返事をしてみました。
>MASASCIANTEさんと私(とohnosakikoさん)の視点のズレが思った以上に根本的なものであった
ってのも、他のohnosakikoのエントリに対するブクマコメを読んでいれば気づくとは思うけど、僕はohnosakikoの多くのテキストについて「変なおばちゃんがわかりきったこと小難しくかいてるだけじゃん」程度には明確に悪意を持って読んでるので、変なフィルターかかってることは否めないでしょう。まあ、それはそれとして…次回は、哲学者カントの有名な道徳律あたりから話を始めようかと思います。気が向いたら読んでね。

MASASCIANTEMASASCIANTE 2008/08/29 13:33 >ようこさん
お返事が遅くなりましたが…。
>なんででしょうね。
おそらく彼の中に相手の親に対して何がしかの気後れするところがあったからでしょう。
その個人的な感情を社会(=セーフティネット)で救えというohnosakikoが私には不思議でした。
ちょっと変わった人だなとは思ってましたが…。
というようなことを、次のエントリで書きました。

2007-07-02

[]かいものがれ、俺らのせぇると。 かいものがれ、俺らのせぇると。を含むブックマーク

1件目と2件目は省略。

3件目。こんもりと積み上がってる布切れの山から、適当に引っ張ったら、この布がペラッペラで、こりゃペラッペラだなぁとか思って摘まみ上げながら天にかざしてると、ロンゲのあんちゃんが「この生地の風合いが繊細で…」なんてもにょもにょ言ってきやがるんだが、生地の風合いなんかにうつつ抜かす前に、俺の心の機微を、そしてその大胆不適なお値段をどうにかしろよ、とかぶつぶつ言う間もなく、「ほら、こんなのどうです?」とか言ってシャツジャケットと合わせ始めやがって、だからお前、俺の、俺の話をぅ、聞けえぇぇ、って誰かが歌っちゃいそうな気がして、そりゃ拙いから「うーん、RICOっぽいよね!」っていい客ぶってやったらなんかシュンとしがって、そうしたら俺もシュンとしちゃうじゃんよ、みたいな気持ちと一緒でくすんだ赤いティーシャツを買うことにして終了。

4件目。整然と。整然とティーシャツ並んでるのはいいんだけど、とにかくサイズがMサイズとLサイズしかなくって、そんなでかいの、特にLサイズとか、誰が着るんだよ、デブとブサイクはシマムラかピコ着てろ、とか毒づくだけ毒づいてたら、真っ白いのは壁ばかりで、俺の周りだけどす黒くなって、目の前が真っ暗くなって、なんにも見えなくなって、colour by numbers、終了。

5件目。白かよ、白いティーシャツって気ぃ使うんだよ。仕事中に紅茶でも飲もうかと思ってティパックをボーッと蒸らしてるんだけど途中で我慢できなくなってタポタポするじゃん、で、そうすると勢い余って、とはいえちょっと遠慮がちに一滴くらい雫がぴちょんとかいって落ちてきて、ぎゃっ、空襲警報発令、空襲警報発令、とか鳴る隙もないうちに茶色いそれが屈辱的な染みを付ける、とか。あとさ、昼ご飯にお約束の油ものとか、あのちょっと油臭いコロッケやフライな、を食べようとして、このフライの衣がサクッといかずにベチャってなって、うわっ、落ちるな、馬鹿、とか言おうとすると余計に衣が吹き飛びそうになるから、それだけは避けなくっちゃいけないんだけど、右手はフライを挟んだ箸で塞がれてるから、左手で落ちた衣を軽く払う俺、かっこいい、とか考える俺にマジで恋した12秒のうちに生地に染み込む油、とか。「黒はないですねぇ…」。しょうがない、白で。DIET BUTCHER SLIM SKIN、終了。

6件目。っていうか、また白かよ。だから白いティーシャツって気ぃ使うんだよ。仕事中に紅茶でも飲もうかと思ってティパックをボーッと蒸らしてるん(中略)がない、白で。naichichi、終了。

I got no money

We can do nothing for you

(訳詞)

金がない

どうしようもないよ

──ASPARAGUS『MONEY』

屈辱ポンチ (文春文庫)

屈辱ポンチ (文春文庫)

KAPPA I

KAPPA I