2009-12-17
不幸な誤解
最近忙しくて増田を見ている暇はなかなかないのだが、ちょっと気になったのがコレ。
http://anond.hatelabo.jp/20091209162626
まあ手際よくまとまっている。タイトルから文章の内容は予測しにくいが。
これも「失われた十年」(どうも最近の様子を見ている限り二十年くらいになりそうだが)によって変わってしまい、もうもう戻らない事象のひとつなのかなぁと感じる。
不況しか知らない世代が若者ので多数派になってしまい、コストとベネフィットを秤ににかけ、その上でリスクを考量した行動する方式が普通になってしまったからこそ起こる現象だ。
就職氷河期世代やゆとり世代は、不景気による収入減をきっかけに、いとも簡単に家庭が壊れる姿を見せられてきた(当然ながら、それが必ずしも事実であったかどうかは問題ではない。事実であるかのように語られただけで充分だ)。
その結果として、結婚をすることや家庭を持つことが、リスクヘッジではなくリスクそのもの、あるいはデメリットであると見られるようになってしまった。
結婚や家庭を持つことで幸せを手に入れる人はいるだろう。
でも、自分がそうできるとは信じられない。
なら、結婚しない方がリスクは低い。
こう考える若者は、決して少数派ではなくなっている。
発展途上国や日本の貧しい時代を考えると、そういう社会においてこそ婚姻率は上がり、早く結婚しそうなものだが、いったん崩壊した社会制度や社会通念に対する信頼を回復することは難しい。
とはいえ、仕事が単なる自分の生存のための手段としか捉えられない人間が多数派の社会とは……
かなり気が滅入る社会であるのは間違いない。
Changeだの「新」だの言ってのぼせ上がる前に、多くの人が共有してきた枠組みが壊れてしまう、あるいは改革者気取りで壊してしまうことの恐ろしさと希望のなさは、もっと多くの人が共有してよいように思うのだが。