完璧超人が一人もいない現実って案外平等かも

シロクマの屑籠(汎適所属) - 人間男性は、自分の得意なモノサシで自他を比べて優越感を希求する:
http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20060404/1144146860

人間の雄は何でも比較して優劣を争うようにできているらしく、しかも面白いことに、評価のモノサシは己が最も得意とするものや、相手との差異化が最も目立つものが選択されがちだ。

個人相手のパソコンサポートなんていう仕事をやっていると、たまに無闇にこちらの仕事を褒めてくれるお客さんがいる。
「どこかそういう(コンピューター関係の)学校に行ってたの?」などと聞かれるが、私は学校どころか、未だに資格の一つも持っていない、独学でやってきた人間である。


こういう時には、「昔、友人にいらないパソコンを5000円で送ってもらったら1週間で壊しまして、それを一生懸命直しているうちに、気がついたら今の仕事をやっていました。」などと答えている。


自分が考えていることはいつも同じ。「好きが高じて仕事になっているだけで、みんなが思うほど大層なことはしていないし、それを努力とも思っていない。」


これがもし専門教育を受けた者だと、自分の仕事に自信もつく代わりに、上のサイトに載っているような余計なプライドもついてしまうことがあるのだろう。
全く持って一長一短であるけども、自分はソフトウェアに関係している仕事をしている限り、「所詮は0と1の羅列を変えているだけのオタク仕事」という気持ちはわざと持ち続けようと思っている。


俺に明日から大リーグに出て打率3割を越えろと言われても逆立ちしても無理だし、イチローPHPを使ったWebシステムを作れって言っても(少なくとも今日明日中には)無理だ。
時間が限られているゆえに、誰も決して完璧に万能にはなれない。
何気に世界は平等だ。


褒められた時は「自分、これしかできないっすから」などと高倉健ばりにつぶやくのが粋と言うものであろう。実際、そう思っているし。