MNB’s Dialy

2016-09-26 教養を身につけるということは,他人の畑で食物を育てられるというこ

教養を身につけるということは,他人の畑で食物を育てられるということである.

他人の土俵相撲をとる...とも言い換えられる.



私の授業では専門科目の授業内容以外に,教養(的)の話をすることが多い.

専門分野である体育・スポーツが得意なのは当然のことで,いざ社会にでて勝負を決めるのは,実は専門外の分野であったりするからだ.



MNBが尊敬する人物は数多くいるが,その誰もが「専門外」の話が極めて面白いのである.

専門外の仕事趣味,なんでも良いが,お会いして話を聞く度に新鮮な気持ちにさせられ,「会って良かったなあ」という余韻を残してくれるものだ.

これは,その人の頭脳,つまりOSが一流なのである.

そしてそうした人ほど,趣味,専門外についても造詣を深めていることが多い.

そういう人と話をするのは本当に楽しい



逆に,自身の専門分野における話しかできない人は,数回会えばお腹いっぱいになってしまう.それが決して悪いというわけではないが,やはり人としての浅さを感じてしまい,どうしても魅力的には映らない.

教養のあるなしとは,まさにそういうことだろう.

2016-09-23 士別れて三日 なれば刮目して相待すべし

士別れて三日 なれば刮目して相待すべし(三国志演義

呉の呂蒙に関するエピソードで出てくる言葉だったかな.



仕事ができるなぁと思わせる人間ってのは,会う度に新しい情報や,何かしらの成長を見せつけてくるものであり,とにかく成長のスピードが早いのが特徴.

それは業務内容や資料とか,論文とか,そうしたお堅いものだけじゃなくて,その人の身の回りに関わることとか,趣味とか,,,,なんでもそう.



あれ? この前始めたばっかりっていってなかったっけ? もうそんなに上達してるの? 的な.

CMでみる1UPというフレーズに置き換えると解りやすいか



ただ,問題なのは実体験」だけで成長スピードを早めることは困難だということ.

もちろん人生には大きな転機や,僅かな時間でとんでもない苦労や,変化を強いられるときもあろうが,それが毎年,毎月,毎週のように襲ってくることは希だろう.



にも関わらず,やはり成長速度が早い人がいると感じるのはなぜか.

その要因の一つは「読書量」であろうと思う.



たとえば,何かしらの趣味を始める.

とたん,その趣味に関する本をかたっぱしから読み込む.



新しい授業を担当する.

関連書籍を片っ端から漁る.



新しい研究テーマに取り組む.

キーワードがひっかかる先行研究はとりあえず全て手に入れる.



そんな取り組みをしている人は,やはり成長が早いと感じる.



陸上やるのも一緒.実体験だけで進むのは牛歩のごとし.

図書館にいけば,タダで情報が手に入る.



今はAmazonなるものがあり,下手したら書店に買いに行くよりも早く手に入る場合もある.



今日から後期のガイダンス授業がスタート.

2ヶ月弱の休み期間,大きく成長してきたのか,停滞しているのか.

学生の顔を見るのが楽しみである.

2016-08-09 スポ根性マンガの功罪?

先日,主将トレーニングについて話していた時である.

先生,いわゆるスポ根マンガによって『努力は必ず報われる素晴らしい宝物』という思想が植え付けられたのだと思います」



なるほどと思った.

スポーツテーマとしたマンガの殆どは「主人公素人.でも天才的な武器があって,それを努力と根性で磨き上げ,挫折を繰り返しながらも最後成功する」というストーリーで仕立てられている.

インターハイチャンピオンで,要領が良く,トレーニングの選択も適切.大きな挫折や怪我もすることなく,世界活躍するトップアスリートになった」という努力をクローズアップしていないストーリーは少ない.



だからなのか「努力が一番重要」という風潮が(日本の?)スポーツ界にはある. という意見



先に断っておくが,努力の素晴らしさを否定するつもりは毛頭ない.

ただ,「あいつ,結果でてないけど,本当に頑張ってるんですよ.評価してやって下さい」と言われれば,「努力の仕方が下手なんだね」という評価を下す.



トレーニングの本質とは,いか効率良く競技力を高めるのかということである.



1日のなかでトレーニングに費やせる時間が多い大学生アスリートと接していると,時間がありすぎるからこそ無駄な努力に気づかない.けれども,それなりに競技力は上がっているから,今のやり方は正しいのかな....と考えている選手が多いように感じる.

本来,トレーニングなんというものは仕事と一緒で,出来るだけ短い時間かつ出来るだけ少ない労力で最大の成果を上げることが重要なはずである.

そこに一点集中の努力をつぎ込み,成功を収めるべきである.

さらに言えば,トレーニングの効率化によって空いた時間こそ回復に充てるべきである.



にも関わらず「とにかくグラウンドに長い時間いることが美徳である」という考えがスポーツ界には多い.

もちろん,スキルについては異なる.それでも,集中力を欠いた状態で長時間実施するのは,やはり間違っているのではと思う.

それならば,練習回数を増やすべきだ.朝,昼,夕方,夜,深夜と繰り返すほうが,定着と向上には効果的だろう.

そいう意味で「あいつはいつみてもグラウンドにいる」という選手は強いのは理解できるし,その「努力」には価値があろう.



競技者もっと「努力の仕方」に目を向けるべきだ.

弱くなる練習,強くなれない練習はいくらでもあるのだから.

2016-07-21 【重要】専門的体力トレーニングとは?

MNB2016-07-21

ただいま,コーチングに関する本を分担執筆中で,そのなかで体力トレーニングという項目を担当している.

その過程で「トレーニング」について,その分類を整理しているのだが,自身のトレーニングに対する考えを整理する,なかなか良い機会となっている.



トレーニングとは「何かしらの方法によって心技体を向上させ,競技力向上へ結びつける行為」と広く捉えた場合,そのなかで,私生活に関するものを排除し,意図的かつ計画的実施される「何か」を向上させる,鍛える過程を狭義のトレーニングと定義し,話を進める.


そして,「そのトレーニングの主目的は何か」という観点から,現時点では図のような分類にまとめてみた

とはいっても,たった3種類の分類であるが,,,,シンプルでありながら,実に奥が深いと感じている.




解説する.

図の左側にある「専門的競技トレーニング」とは,いわゆる「スキルトレーニング」に相当するものであり,専門とする競技動作にて実施されるトレーニングである.競技パフォーマンスを決定づける「グレーディング,タイミング,スペーシング」の3要素を,より高いパフォーマンスが発揮できるように調節することが目的である.

ここで注意すべきは,この分類はあくまで「そのトレーニングの主目的」で分類しているという点.たとえば,体操競技において技の精度を向上させるためのスキルトレーニングを実施すると,副次的に筋肥大や筋力向上という効果も得られることが多い.だから体力トレーニングにもなっているのだという考えは排除する.目的と得られる効果をごちゃ混ぜにはしない.この分類は「トレーニングの効果」を元に分類したわけではない.あくまで「何を目的としたか」である.



そして,重要なのは「専門的体力トレーニング」という部分は,「あくまで体力トレーニングのなかに存在する」という点であり,「専門的競技トレーニング(スキルトレーニング)と重なっていない」という点.専門的体力トレーニングとは,あくまで体力的要素を高めることを特化した体力トレーニングの一部であり,そのなかで競技特性考慮したものである.




例えば,砲丸投げ競技者体幹回旋で発揮されるパワーを向上させるために,バーベルやダンベルを振り回すようなトレーニングをおこなう.このトレーニングは「専門的体力トレーニング」だろうか.


実は,このトレーニングは「今ある体力で効果的にバーベルを振りまわすスキルの向上」と「バーベルによって身体にかかる負荷を利用して体幹回旋筋群を強化する」という二つの目的が組み込まれている.つまり,「専門的体力トレーニング」でもあり「専門的競技トレーニング(スキルトレーニング)」でもあるように思われる.多関節運動で実施される複雑な動作に負荷をかける場合がこれにあたる.



こうしたトレーニングは「様々な効果が期待できるオールインワン型のトレーニング」という捉え方ができる一方で,「目的が曖昧であり効率的&効果的ではないトレーニング」である可能性が高い.

そしてやっかいなのは「そのトレーニング効果は検証が困難」であるということ.誤解をおそれずにいわせてもらえれば「効果がないトレーニング」である可能性も多分に含まれているということである.




たとえば,陸上競技ハンマー投げは7.26kgのハンマーを投げ,その飛距離を競うという競技である.

そしてそのトレーニング現場では,よく「10kgのハンマーを投げる」という練習が行われる.この10kgのハンマーを投げるという練習は,何を目的に実施されるのか.スキル向上なのか体力強化なのか.

およそ初心者であれば,スキルも体力も向上し,同時に7.26kgのハンマーも遠くに飛ばせるようになるだろう.しかし,熟練者はどうか.たとえ10kgのハンマーが遠くに飛ばせるようになったとしても,それはあくまで「10kgのハンマーを遠くに飛ばせる能力」が向上しただけである.言い換えれば7.26kgのハンマー投げパフォーマンスに10kgで発揮するパフォーマンスが近づいただけではないだろうか?



こうしたトレーニングは数多い.

決して,その効果や実施を否定しているわけではないが,我々はある特定のトレーニングになんでもかんでも期待しすぎではないだろうか?



と,分類をしていて考えるようになった.



よく,「スクワットの重さは上がったんですけど,足が速くならないんです.」という言葉を聞くが,その考えそのものが間違っているのだ.スクワットはあくまで脚の伸展筋力を高めるために実施するものであって,その効果が疾走速度向上に結びつくかどうかは別次元の話なのである.


砲丸投げ選手が「ベンチプレスの重さが上がったけど,砲丸が飛ばない」と嘆くのも一緒.そりゃ飛ぶ人も居るだろうし,飛ばない人も居るだろう.目的が異なるのだから同列に比較してはいけない.



ボディビルダーの筋肉は見せかけだ」というのも同様だ.

ボディビルダーは,筋をビルドするためにトレーニングしているわけであり,そのなかには砲丸を遠くに飛ばせるようになった人も居るだろうし,運動能力は全く高くない人もいるだろう.ビルダーのトレーニングと運動能力は関係ない.ビルダーからすれば良い迷惑だ.




ともすれば我々は「なんとなく競技動作に近いから」「なんとなく感覚的に面白いと感じたから」という極めて曖昧な理由で,スキルトレーニングと体力トレーニングをクロスオーバーさせてしまうことがあるようだ.

本来,スキルはスキルとして,体力は体力として個別に強化することが「効果的」なトレーニングであるはずなのに.

2016-06-27 2016年度 第100回日本選手権終了

すいません. 本当に色々書きたいことがあり,長文を書いたのですが,,,,

チームのOBのこと,ジャパンデカスロンのこと,後輩のことから,仲間のこと.尊敬する選手のこと,,,,,

思いが色々ありすぎてまとまりませんでした.

やっぱりオリンピックイヤーの日本選手権はとんでもないですね.

少し時間をおきたいと思います.




あ,武大陸上部は元気です!

日本選手権の前週における武大競技会では多くの選手が自己記録.

そして先週行われている各県選手権でも多くの選手が自己記録.

みんな頑張っています.

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今後も武大陸上部の応援をお願いします!