御影公会堂食堂@ひょうご老舗会第二回イベント


先日、御影公会堂食堂で開催された「ひょうご老舗会」の第二回イベントに参加いたしました。
ご存知のように阪神石屋川駅前は野坂昭如氏の小説「火垂るの墓」の舞台のひとつとなった界隈です。
駅から北に三分ほど歩くと昭和八年に完成した御影公会堂が聳えます。
船をイメージしたモダンな外観、地下1階には公会堂と同じ年齢を重ねる御影公会堂食堂があります。
公会堂と地下の食堂は運命共同体として、昭和十三年に神戸を襲った大水害や昭和二十年の空襲、平成七年の阪神淡路大震災など幾多の災害にも耐えてきました。
そして時を越えて今がありますね。
昭和で時間が止まったような雰囲気の空間、昔なつかしいオムライスやハヤシライスが手軽な値段で美味しく食べられるとあって、連日、若い人からサラリーマンや女性グループ、高齢者など幅広い年齢層の客が押し寄せる人気店です。
約20名の参加で二代目の鈴木利裕さんのオムライス秘話を聞きながら和気藹々と午後のひとときを過ごすことができました。
この日のオムライスは特別バージョンです。おわかりになりますね。
そう、ソースがトマトソースの他にハイシライスのソースも添えられています。
二代目が考案した自家製のトマトソースは、こくがあって、ケチャップにはないオリジナルの味。
チキンライスを包む玉子はふんわりと、とろけそうだが皮が厚い。
贅沢なことに玉子を二個も使っているのです。
ほお張るとトマトソースの酸味と淡路産たまねぎの甘さがからまって旨みが増します。
昭和の忘れていた味が口の中に広がります。なつかしい変わらぬ味、変わらぬくつろぎがまだ残っていますよ。
実は7年前に取材をさせていただきました。
そのことを娘の真紀子さんに話すと覚えていてくれて嬉しいものがありました。

また新しい出会いや十年ぶりの再会という筆者にとりまして感激に値する出会いもありました。
二代目さんがお元気なうちは続けられるとのことです。
みなさんもぜひお出かけください。
「ひょうご老舗会」についてはこちらの「新聞記事」をご覧ください。

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