MTGスタッフの花田です。

11月18日に和歌山県にある、きのくに国際高等専修学校でワークショップとバングラデシュ報告会を行いました!


ワークショップの内容は、フォトランゲージならぬピクチャーランゲージ。

  フォトランゲージとは

  「写真やイラストなどを使って行なう参加型のアクティビティ(学習活動)である。
  提示された資料をよく観察し、背景となっている状況に共感するとともに、
  その資料にこめられた意味を探り出す。
  そして参加者相互で自らの気付きや発見を分かち合う。」(「国際理解 重要用語300の基礎知識」より)
  という異文化理解の1つの方法です。


今回は、「写真」ではなく、「絵」を使ったピクチャーランゲージを行いました。

今回使った「絵」はリキシャアート。
リキシャアートとは、バングラデシュで交通手段として使用されている自転車型の乗り物(リキシャ)の車体の後ろに取り付けられているプレートに描かれた絵のことを言います。
この絵には、バングラデシュの生活を描いたものが多く、バングラデシュの文化を理解するのにはとても良い資料になります。


まず、2つのグループをつくり、それぞれのグループに1枚ずつリキシャアートを配布しました。
2枚の絵は、
バングラデシュの女性たちがレンガを割っている絵と


洪水で家や人々が浸水している絵



の2枚を使用しました。
(参考:ショブジョバングラ http://www.geocities.jp/shabjbangla/)

生徒たちにはそれぞれ、その絵から読み取れるものや、分からないこと、知りたいことなどをワークシートに書き出してもらいました。


「女性がレンガを壊している」
「たばこ吸ってるおじさんは見張りみたい」
「なんでレンガを壊すのか?」
「なぜ女性だけで働いているのか?」

「東南アジアな感じ」
「河川の不整備」
「水の正しい使い方を知っているのか?」
「家畜が重要な役割を果たしている?」


などなど。


その後、自分たちの意見をグループ内で共有し、その絵が何の場面を表しているのかを1つの意見にまとめ、出た意見を、相手のグループに向けて発表しあいました。

そして、生徒から挙がった意見(「分かったこと」「知りたいこと」)を交えながらそれぞれの絵についての解説を行いました。



1枚の絵からも多くの情報やメッセージが隠されています。
生徒たちはそのメッセージに対して「分かったこと」「知りたいこと」を挙げて情報を整理していく中で、バングラデシュについての知識を身につけたり、「もっと知りたい」と興味を持ってくれていました。


このように、たった1枚の写真からでも、行ったことのないバングラデシュについて、多くのことを学ぶことが出来ました。



続いて、バングラデシュ報告会。
今年の夏にスタディツアーでバングラデシュに行ってきたのでその活動報告を行いました。


まず、バングラデシュについての概要から始まり、

観光、ダッカ大学での学生との交流、ストリートチルドレンを支援するNGO団体「エクマットラ」での活動などなど。

私たちがバングラデシュで見たこと・感じたことをたくさんの写真を使って伝えました。



そして最後に、私たちが感じた、異文化を持つ国に行く際のアドバイスとして「自分からアピールする気持ち」を持って行動することの大切さを伝えました。
言葉が伝わらなくても、その国の「こんにちわ!」を覚えて行くことで相手はすごく喜んでくれる、そこから、交流が深まるんだ、と。



今回のワークショップ・報告会では、バングラデシュという1つの国だけを取り上げましたが、もっともっとたくさんの国・異文化を理解することのおもしろさや、そのためには色々な視点や考え方を持つことが大切なんだということを学ぶきっかけの1つになったのではないかと思います。