つくづく、自分に映画の寸評は無理だなと実感する MWAVE です。
北乃きい @ 幸福な食卓
渋谷Q-AXシネマにて北乃きいさんが主演の『幸福な食卓』を見てきました。Q-AXガラガラでした。そりゃあちこちで公開しているんだから仕方ないか。
原作を読んでいるときにはそれほど気にならなかったのですが、映像で見るとかなり奇妙な家族ですよね。家族の会話が妙に他人行儀な話し方でしたし、序盤は特にシュールな印象でした。てか、普通の人がいないよな、この映画。
気になったのが、やたらと顔のアップがあったこと。2人で話しているシーンも、顔のアップが交代に映ってはセリフを話していました。古くさいというか、不自然というか、ちょっとなじめなかったですね。
・・・と、先にネガティブっぽいことがらを書いてしまいました。面白くなかったわけではないのですが、登場人物の背景が今イチ見えづらくて、感情移入しづらかったかな。北乃きいさん演じる中原佐和子と勝地涼さん演じる大浦勉学の2人のやりとりは良かったです。特に、神社のシーンは良かったなぁ。北乃さんにあの目であんな事を言われたらたまりませんね。北乃さんがこの映画でブレイクすると良いなぁ。
良かったのは、さくらさん。演じる役柄が、もともとかなり重要なのですが、それに上手くハマっていました。
あと、平田薫さんも出演しています。ほとんどエキストラレベルの出演ですが。
この映画、原作『幸福な食卓』があり、僕はそれをずいぶん前に読んでました。なので、ストーリーがうろ覚えでした。これぐらいの感覚が、原作ありの映画は一番良いですね。完全に覚えているとどうしても原作と比べてしまいますから。
最後に、Mr.Childrenの「くるみ」が流れるのですが、「くるみ」が名曲だとは思うのですが、映画の雰囲気とは合ってなかったですね。淡い水彩画にロココ調の額縁をつけられたみたいな。
