GRIT

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

個人的には昨年度一番のヒット作かもしれません。子供を持つ親として何を身に付けさせれば良いかを考えたうえで、この力の持つ意味を改めて考えさせてくれるとても良い機会となりました。各章とも内容的に満遍なく充実しているように感じて、もう2回読み直してしまいました。こういう研究が出てくるというのがアメリカのすごい所だなと感心してしまいます。

日本では昔軍事教育などがあって、結構スパルタ的に無理やり「シゴキ」を強いられたりしたわけです。もちろんそれが全て良いというわけではないですが、そこで根性を付けるというのは実はとても意味があったことなんではないだろうかと思うのです。アメリカでは軍隊行って、その後ビジネス界で活躍している人は沢山いますし、日本でも軍隊ではないですが、体育会系の人々は入社にあたりとても優遇されています。それは耐えて頑張り抜くという能力が評価されているからではないでしょうか。日本が戦後発展した理由というのも、頑張り抜くというその教育が下地にあったうような気がします。

そういう意味で日本の主に中高で実施されている部活というのは、とても意味があったことなんですね。実は引き篭もってる人達の中で、運動部で活躍してた人って少ないんではないでしょうか?最近教師の労働時間の関係もあり、部活時間が短縮化で見直されてきているようですが、ちょっと心配です。実際自分も合宿とかでひたすら走らされるようなことを課せられたりして、当時はその理不尽さに憤慨してましたが、あの時途中で辞めることなく頑張れたというのはとても大きな財産となっていると感じてます。

もちろん全て無闇矢鱈に頑張るというのではなく、論理的に正しい意味づけがあったうえでやるのが望ましいですが、何かを継続していくということ、継続は力なりということをもう一度見直すことが出来たと思います。