鞭打苦行のThrasher

翻訳者/ライター/最底辺労働者、待兼音二郎のブログであります

EP新リプレイ「地球降下作戦」第二回がRole&Roll Vol.128に掲載されています

近未来SF-TRPG『エクリプス・フェイズ』の新リプレイ、朱鷺田祐介さんによる連載第二回が、R&R誌最新号に掲載されています。

過去二回のリプレイでお馴染みのキャラ、“タイタンの探検家”アルビン・ダルベーリが探検中に回転ノコギリで首を切り落とされるという衝撃的なエピソードを導入とする今回のリプレイ。パンドラ・ゲートと呼ばれるワームホールをくぐり抜けて彼は未知の世界を探検していたのですが、「Subway NY」という何とも意味深な言葉がアルビンの大脳皮質記録装置に記録されました。

地球にはワームホールは存在しないとこれまで考えられてきたのですが、その常識が覆るかもしれない情報です。

その謎を追う任務をおびてPCたちは地球に向かいます。前回に続けて今回は各キャラの導入シーンが続くのですが、ファイアウォールからの依頼が「おはよう、フェルプス君」で始まるテープレコーダーの音声で伝えられ、やがてそのレコーダーが燃え上がるところなど、お約束の小ネタをさりげなく盛り込んで読者をニンマリさせる朱鷺田さんならではのテクニックですね。

カイジ的な労務者キャラのイブン・チャンドラが非正規人足である無宿人関宿(自称)としては非常に親近感があって好きなのですが、今回は宇宙揚陸艦による強襲上陸的な殴り込みをともなうミッションであるため、そのイブンの分岐体(フォーク)が10体用意されてそれで一個小隊(分隊?)が編成されるところにも、さりげなくEPならではの設定が盛り込まれています。

さらに、“金星の交渉人”であるナーシャは外交交渉のために高価な義体を着装していて戦闘には向かないため、彼女の魂(エゴ)をゴーストライダー・モジュールという装備を利用してイブンのフォークの1体の義体に宿らせて支援に当たらせるという、これまたいかにもこのゲームらしい設定もあります。

次回はいよいよ実ミッションに突入して、ストーリーも大きく動きます。続きがますます楽しみなリプレイです。

そして翻訳ミッションも急ピッチで進んでおります!

Role&Roll Vol.128

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