ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 2

好きな人に伝えたいことはできる限り直接伝えます。都々逸作っています。浦和レッズと演劇と映画と音楽が大好き! 田島亮(・中嶋将人)、成河、亀田佳明、イキウメと浜田信也。演出家・藤田俊太郎を応援しています。小林賢太郎・片桐仁、ラーメンズは永遠に好き。B'z、BrandonBoyd&Incubus、JasonMraz、大橋トリオ、Eddie Redmayne

マームとジプシー『あ、ストレンジャー/L' etranger』★★★★ 

 モスでおしるこ食べて 
 横浜にぎわい座のB2Fにあるのげシャーレへ。地下は硬質ね。   
原案:アルベール・カミュ「異邦人」 作・演出:藤田貴大 出演:青柳いづみ/石井亮介/荻原綾/尾野島慎太朗/高山玲子
始まりはいつもの感じだったのですが、彼女・彼らが住む、住んでしまっている街のことを語るときの空間の使い方や小道具やカメラを用いた演出がとても楽しかった。そんな演出も中盤から大胆に動きが変化。リズムが変わりマイクパフォーマンスもあり(笑)音楽の選曲もおもしろく好きだな〜と思ったけれど、その音楽がものすごい爆音なので言葉が聞き取れないことがしばしば・・それも演出なんだろうけれど、なぜかな? そんなことを思ったりもした今回の演出はとても好き。「異邦人」を原案とした物語は・・・たまにセリフに?とひっかかるところが・・。たとえば、母親が亡くなったからバイトを2日休ませてほしいと電話をした青柳むーちゃんにバイト先の上司高山が電話を切る前に「そうですか、お大事に」って・・お大事に?話聞いていないのね。悼むとかの心はなく仕事の穴埋めのことしか考えていない。バイト仲間にしてもそうだった。そしてその違和感が「異邦人」をアルベール・カミュの体温だった。
2011年に初めて観たとき驚き、しつこくなってくるとイラッとなったあの独特な喋り方、リフレイン、不思議な体の動きも最近は私にも馴染んできていて、あ、マームとジプシーに来たんだ〜とほっとしたりもして(青柳いづみちゃんが出るとチェルフィッチュとだぶるけれど)その青柳いづみちゃんの存在感が今回も私を夢中にさせました。地味目の顔立ちで髪を切ったら誰かわからなくなりそうな女の子ですが、いつも彼女が出てくると私の目は釘付けになるのです。今回もでした。 いつか、長塚さんのお芝居に出るかな?(←今日いらしてた。)そのときもあの話し方なのか?見てみたい。
  
「L' etranger」エトランゼ←「異邦人(邦題)」のフランスの小説タイトルなんですね。 
「異邦人」のあらすじ:『アルジェリアのアルジェに暮らす主人公ムルソーのもとに、母の死を知らせる電報が養老院から届く。母の葬式のために養老院を訪れたムルソーは涙を流すどころか、特に感情を示さなかった。葬式の翌日、たまたま出会った旧知の女性と情事にふけるなど普段と変わらない生活を送るが、ある日、友人レエモンのトラブルに巻き込まれアラブ人を射殺してしまう。ムルソーは逮捕され、裁判にかけられることになった。裁判では母親が死んでからの普段と変わらない行動を問題視され、人間味のかけらもない冷酷な人間であると糾弾される。裁判の最後では殺人の動機を「太陽が眩しかったから」と述べた。死刑を宣告されたムルソーは、懺悔を促す司祭を監獄から追い出し、死刑の際に人々から罵声を浴びせられることを人生最後の希望にする。』
 おしゃれーなパンフレットですが、文字が小さ過ぎて・・・目がチカチカ。漢字潰れてるよ。