22回にしてはじめて歌舞伎作品が大賞に選ばれたそうです。おめでとうございます。「読売演劇大賞は現代の演劇全般に与えられる賞であって、歌舞伎俳優の演技に与えられることはあっても、作品に与えられることが少ないと思っていたので画期的なこと」だと審査評(渡辺保さん)にありました。
応援している藤田俊太郎くんの作品。「複雑な政治状況や社会背景を丁寧に読み解き、すべての登場人物に愛を注ぎ、若い俳優たちを奮い立たせ、美術に、音楽に、そして衣装の細部にまで熱く目配りし、なお創る喜びにあふれ、興奮に満ちた舞台だ」と審査評(青井陽治さん)。
彼もほんとうにやさしい人柄で、全てにおいて丁寧です。いつもさい芸で蜷川さんの演出助手していた(昨年まで)のに、どうやって時間を使っていたのでしょうか?と思うくらい凄い。いつもほぼ小走りの俊太郎くん、すれ違うとわざわざ振り返ってひと言だけでも挨拶してくれる気遣いの人。みんなから愛されてます。「ザ・ビューティフル・ゲーム」出演者女子からの「おにぎり大作戦」とかありましたよね。いつホントに嬉しい受賞です!
ビッグフェラーのことがどこにも書かれていませんが・・。浦井健ちゃんがいま男としても俳優としても脂が乗ってるときだよね。http://news.dipps.co.jp/UserArticle/Detail/811
上村聡史さんは『連結の子(脚本:田村孝裕)』の演出から好きです。「時間との対峙」は、上村がいま関心を持つテーマだ。「僕が死んでも未来は続いていく。そう考えると、時間に対する人間の哀れさは、劇的なのではないか」というインタビューが頭に残っています。あと・・中嶋しゅうさんがキャストにいると嬉しいのです。
大好きな二村周作さん!大好きといってもご本人にはお会いしたことなく、ミュージカル以外の舞台美術だけですが、とても尊敬・信頼しています。「昨年は「二村イヤー」と呼ばれるほど多くの舞台美術を手がけ、いずれもが、お人柄同様に丁寧で妥協がなく、実に個性的であった。なんという才能だ。異業種であるが、プランナーとして大いに刺激を受けた2014年の私であった」と前田清実さんの審査評。
◆大賞・最優秀作品賞=「「伊賀越道中双六」(国立劇場)
◆最優秀男優賞=浦井健治(「アルジャーノンに花束を」「星ノ数ホド」での演技)
◆最優秀女優賞=秋山菜津子(「きらめく星座」での演技)
◆優秀演出家賞=上村聡史(「ボビー・フィッシャーはパサデナに住んでいる」「炎 アンサンディ」の演出)
◆最優秀スタッフ賞=二村周作(「フォレスト・ガンプ」「ブラック メリーポピンズ」の美術)
◆杉村春子賞=藤田俊太郎(「ザ・ビューティフル・ゲーム」の演出)
◆芸術栄誉賞=加藤武
◆選考委員特別賞=宇野亜喜良(「ジャガーの眼」「オールドリフレイン」の美術)
(敬称略)(2015年2月4日 読売新聞紙面)おめでとうございまーーす。贈賞式は26日に東京・帝国ホテル。
第22回ノミネート http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20150115/1421292338
第21回 http://d.hatena.ne.jp/Magnoliarida/20140202