出版を巡る厳しい環境の中、「意志ある本屋」でありつづけようとする
書店員・書店主たちの姿を追う。 ”本屋の存在意義”っていったい何なのだろうか?
- 作者: 石橋毅史
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/10
- メディア: 単行本
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ここ紹介されている”本屋さん””書店員・書店主”は業界の有名人ばかり。
・ひぐらし文庫 :原田真弓
・ジュンク堂書店 :福嶋聡
・イハラ・ハートショップ :井原万見子
この手の本を読んでいつも感じるのは、渋沢栄一の「論語と算盤」(道徳経済合一説)
『論語』を拠り所に倫理と利益の両立を掲げ、経済を発展させ、利益を独占するのではなく、
国全体を豊かにする為に、富は全体で共有するものとして社会に還元することを説く
それに近いことを著者が述べている部分がある。
「書店が二店あった。いっぽうは客に勧めたい”本”があることがはっきり伝わってくる。
いっぽうには、本部から与えられた本がただ置かれている。
前者は良い本屋で、後者はよくない本屋。僕はそう決めつけている。
だが、それがどうした、とも思う。店を選び、本を選ぶのは客のひとりひとり。 どちらの本屋も、そこには本があるだけだ。
・・・自分はいったい何をこだわっているんだろうという疑問が頭を巡っている。」
論語と算盤・・・
読書推進とマーケティング・・・
書店と立場は違えど、20年近く出版業界で禄を食むできた者として、感じている部分である。
- 作者: 渋沢栄一,守屋淳
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/02/08
- メディア: 新書
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