第一部、第二部合わせて450頁にわたり、
大敗した”負け戦”を読むのはなかなか辛かった。
語りつくされ、知りつくされた戦史だけに
新たな発見はなく淡々と史実を読み進める。
日本軍の敗因は第一部の副題にあるように驕慢だとされる。
特に海戦の当日朝に、根拠もなく南雲艦隊司令部から発せられた信令
「本日敵出撃ノ算ナシ」は、驕慢さの最たるもの。
- 作者: 森史朗
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/05/01
- メディア: 単行本
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とは言え、実際の勝敗は紙一重だった。
十の偶然のうち、六がアメリカ軍に味方した。
それが本当のところかもしれない。ミッドウェー海戦までは・・・。
海戦後、日本海軍は敗因を抹殺した。
アメリカ軍は戦闘を分析し、改善を重ねた結果、無敵の高速機動部隊を創り上げた。
人間は必ずミスや間違いを起こす。問題は起こした後に
どうやって、同じこと繰り返さないようにするかにある。
??? あれどこかの職場の話か