「鶴瓶噺」初体験だった。
開口一番「今日は落語はやりませんからね!
間違えないでくださいよ」
私「えっ?!・・・なんで?」
そうなのだ。鶴瓶噺」(つるべばなし)とは、
「自身の身の回りで起こった日常の話題を面白おかしく
話すスタイルなのだ。」そんなことも知らずに聴きに
来てしまった。(恥ずかしい)
そんな恥ずかしさも最初の2分で吹っ飛び
2時間休みなしで喋り倒され、笑いっぱなしだった。
演出も計算されつくしている。
「わて嫌いな人っていないんですわ」と鶴瓶は言う。
「鶴瓶の家族に乾杯」・・・誰でも懐に入り、入れてしまう。
誰が見ても裏表の無い人柄と懐の広さが、人を魅了する。
鶴瓶さんの凄さを思い知らされた・・・。 この人凄いわ!
タモさんの話題も出た。
新作落語「「山名屋浦里」の話だ。
「ブラタモリ」で吉原を訪れた時に聞いた人情話を
タモさんが鶴瓶に落語にしてよと頼み、新作落語としたのが
「山名屋浦里」。人情話の名作となるような出来の良さだそうだ。
千秋楽日の演目が終わり、最後に鶴瓶はタモリいじりを・・・
「あの人、この話をオレに“やって”と言ったのに、
この落語会に1回も来てないんですよ。ホンマ、どういうことや!」
その時、客席から舞台に近づく人影があった。
お祝いの花束を抱えたタモリだった。
大歓声を受けて舞台に上がり、笑いながら鶴瓶に花束を手渡した。
「なんや、この花束! 菊やないか! オレ、死んだみたいやないか!」
「山名屋浦里」 ぜひ聞きたい!
「鶴瓶噺」を見た後に、「鶴瓶の家族に乾杯!」を見る。
楽しさ3倍増だった。