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目次とメモを置いとく場

『索引 ~の歴史――書物史を変えた大発明』(Dennis Duncan[著] 小野木明恵[訳] 光文社 2023//2021)

原題:Index, A History of the: A Bookish Adventure from Medieval Manuscripts to the Digital Age (Allen Lane, 2021)
著者:Dennis Duncan 書物史。
訳者:小野木 明恵[おのき・あきえ] 
造本装幀:岡 孝治[おか・こうじ] 
編集協力:津田 正 (北烏山編集室) 
件名:索引法--歴史
NDLC:UL681
NDC:007.53 総記 >> 情報学.情報科学 >> ドキュメンテーション.情報管理 >> 索引法


索引 ~の歴史 デニス・ダンカン、小野木明恵/訳 | ノンフィクション、学芸 | 光文社


【目次】
献辞 [003]
目次 [005-008]


序文 009


第1章 順序について――アルファベット順の配列 029


第2章 索引の誕生――説教と教育 061


第3章 もしそれがなければ、どうなるのだろうか?――ページ番号の奇跡 101


第4章 地図もしくは領土――試される索引 133


第5章 いまいましいトーリー党員にわたしの『歴史』の索引を作らせるな!――巻末での小競り合い 159
  チャールズ・ボイル対リチャード・ベントリー 索引から見た短い物語
  幕間――ウィリアム・キングの新しい慰み者
  ウィリアム・ブロムリー対ジョゼフ・アディソン トーリー党員、ホイッグ党員、旅行記
  休憩――ジョン・ゲイの詩の索引
  ロレンス・エカード対ジョン・オールドミクソン――不誠実な索引


第6章 フィクションに索引をつける――ネーミングはいつだって難しかった 197


第7章 「すべての知識に通ずる鍵」――普遍的な索引 231


第8章 ルドミッラとロターリア――検索時代における本の索引 261


結び 読書のアーカイヴ 295


原注 [305-330]
謝辞 [331-334]
訳者あとがき(二〇二三年七月) [335-340]


図版一覧 [342-343]
索引家による索引 [344-393]
コンピュータによる自動生成索引 [394-397]
日本語版索引 [398-429]




【メモランダム】
・書名について。2022年版(W. W. Norton & Company刊)は、原題の副題に「from Medieval Manuscripts to the Digital Age」を追加している。
・第5章第1節(「チャールズ・ボイル対〔……〕短い物語」)と第3節(ウィリアム・ブロムリー対〔……〕旅行記)は、紙面に余裕はあるが敢えて二行で表記されている。その一方で、第5節は似た構造だがダッシュでつながれている。
 弊ブログの目次では、これらを、全角スペースを挟んで一行で表記した。
・巻末の索引3種について。
 二番目の「コンピュータによる自動生成索引」は、途中で割愛されている。
 三番目の「日本語版索引」は、一番目の「索引家による索引」を翻訳したもの。



【関連記事】
・「訳者あとがき」でも参考書として挙げられた本。
『情報爆発――初期近代ヨーロッパの情報管理術』(Ann Blair著 住本規子, 廣田篤彦, 正岡和恵 訳 中央公論新社 2018//2010)


・純粋に索引の作り方を記した本。
『本の索引の作り方』(藤田節子 地人書館 2019)


・本書に関係しないが、索引を取り込んだ小説がある。
Vladimir Nabokov Pale Fire, 1962.
  『青白い炎』(富士川義之[訳] 岩波文庫 2014年)
  『淡い焔』(森慎一郎[訳] 作品社 2018年)

『本の索引の作り方』(藤田節子 地人書館 2019)

著者:藤田 節子[ふじた・せつこ] 司書。
索引の作成:原田 智子
カバーデザイン:小玉 和男[こだま・かずお] 


地人書館:本の索引の作り方


【目次】
はじめに [003-009] 
  本書の利用対象と目的
  本書の構成
  例示の示し方
  謝辞
目次 [011-015]


第1章 索引とは
1. 索引とは何か 017
  1.1 一般的な意味 17
  1.2 英語の意味 18
  1.3 索引の定義 19
2. 閉鎖型索引と開放型索引 020
  2.1 形態と対象 20
  2.2 作成のしかた 21
3. 索引と目次 022
4. コンピュータによる検索との違い 023
  4.1 情報の漏れ 23
  4.2 シソーラスと参照 24
  4.3 ノイズ 25
  4.4 コンピュータ検索の限界 25
5. 索引の機能 026
6. 索引を必要とする本 029
  6.1 索引の付与率 29
  6.2 翻訳書の索引 30
7. 読者はどのように索引を使うか 031
8. 索引の利用者は誰か 033
9. 誰が索引を作るか 035
10. 索引の種類 037
    (1) 主題索引 37
    (2) 著者名索引 38
    (3) タイトル索引 38
11. 索引の歴史 038
  11.1 印刷技術の発達 38
  11.2 わが国の索引 39
12. 著作権 040


第2章 索引の構造
1. 索引項目 045
  1.1 構成要素と機能 45
  1.2 索引項目は辞書ではない 46
  1.3 索引項目の言語 47
2. 見出し語 47
   (1) 限定詞 48
   (2) 複合見出し語 49
   (3) 倒置

3. 主見出し語と副見出し語 050
  3.1 見出し語の分割
  3.2 同じ単語が含まれた見出し語
  3.3 副見出し語と分類
  3.4 副見出し語の表記

4. 固有名詞の見出し語 054
  4.1 人名 54
  4.2 地名 56
  4.3 資料名 57
  4.4 同名の人名や地名、 組織名 57
  4.5 補足説明 57

5. 所在指示 058
  5.1 表記
  5.2 表記の省略
  5.3 配列
  5.4 フォントや記号による区別

6. 参照 062
  6.1 種類と表記 62
  6.2 複数の参照先 63
  6.3 「を見よ」 参照 64 
    (1) 役割
    (2) 「を見よ」参照の見出し語
    (3) 表記
    (4) 「行き止まり参照」と「堂々巡り参照」
    (5) ダブルポスティング

  6.4 「をも見よ」参照 068
    (1) 役割 68
    (2) 「をも見よ」参照の見出し語 69
    (3)主見出し語からの「をも見よ」参照の位置 69
    (4)副見出し語からの「をも見よ」参照 70

  6.5 包括的参照 070

7. 凡例 071
    (1) 索引の種類
    (2) 索引対象の範囲
    (3) 見出し語の選択基準や種類
    (4) 配列
    (5) 所在指示
    (6) 参照
    (7) 使用している記号や略語の種類とその意味
    (8) 使用しているフォントの種類とその意味


第3章 配列 
1. 見出し語の配列 075
  1.1 配列の種類 75
  1.2 略語頭字語と数字の読みの問題 76
2. 五十音順配列 077
  2.1 一般的原則 77
  2.2 人名の配列 79
3. アルファベット順配列 080
4. 数字順配列 082
  4.1 数字で始まる見出し語 82
  4.2 数字が含まれる見出し語 82
5. 所在指示の配列 083


第4章 レイアウト
1. 概要 085
2. 凡例 086
3. 索引項目のレイアウト 086
  3.1 改行式 87
  3.2 追込み式 87
  3.3 所在指示 88
  3.4 字下げと折り返し 89
  3.5 フォント 92
  3.6 句読点と記号文字のまとめ 92
    (1) コンマ
    (2) ピリオド
    (3) コロン
    (4) セミコロン
    (5) 2倍ダーシ
    (6) ハイフン
    (7) 中黒
    (8) 丸括弧
    (9) 二重鉤括弧
    (10) 矢印
    (11) ゴシック体
    (12) イタリック体
    (13) アンダーライン
    (14) 図表・写真・注を表わす文字

4. 索引項目が段や頁にまたがる場合 097

5. 見出し文字 098


第5章 索引の作り方
1. 索引作成のプロセス 101
2. 事前確認 102
  2.1 スケジュール 102
  2.2 索引の様式の確認 103
    (1) 索引の種類とタイトル 103
    (2) 索引項目の記述 103
    (3) 見出し語の表記 104
    (4) 所在指示の表記 104
    (5) 参照の表記 104
    (6) 主見出し語・副見出し語の配列 104
    (7) 段組みと行数、フォント
    (8) 字下げ 105
    (9) 索引項目が段や頁にまたがる場合 105
    (10) 見出し文字 105
    (11) 例示 105
    (12) 使用するソフト 105

  2.3 索引の頁数 106
  2.4 読者ターゲット 107
  2.5 索引対象の決定 108
    (1) 索引対象とする部分
    (2) 索引対象としない部分

3. 本の内容の把握 110
  3.1 トピックの把握の重要性 111
  3.2 トピックの把握のしかた 112

4. 見出し語の選定 112
  4.1 見出し語の表現 112
  4.2 印のつけ方 113
  4.3 特定的な語をとる 114
  4.4 付随的な語はとらない 114
  4.5 固有名詞 115
    (1) 人名 116
    (2) 組織名 117
    (3) 地名 117
    (4) 資料名 118
  4.6 適切な語がない場合 118

5. 索引原稿の作成 119

6. 改訂版の索引作成 120

7. 事例 120
  7.1 ステップ1 事前確認
  7.2 ステップ2 本の内容の把握
  7.3 ステップ3 見出し語の選定
  7.4 ステップ4 索引原稿の作成


第6章 編集と校正
1. 編集 134
  1.1 主見出し語 134
    (1) 同義語 134
    (2) 転置 136
    (3) 一貫性 137
  1.2 副見出し語の抽出 137
    (1) 所在指示の多い主見出し語 137
    (2) 同じ語が含まれる主見出し語 138
  1.3 副見出し語 139
    (1) 副見出し語の数 139
    (2) 副見出し語の表記 139
    (3) 副見出し語の所在指示が同じ場合 141
    (4) 副見出し語の所在指示の数 141
  1.4 参照 141
    (1) 「行き止まり参照」 や 「堂々巡り参照」 141
    (2) ダブルポスティング 141
    (3) 「も」参照 142
    (4) 包括的参照 142
  1.5 所在指示 143
  1.6 凡例の作成 144

2. 校正 145
    (1) 配列 145
    (2) 誤字 145
    (3) 所在指示 145
    (4) 参照 146
    (5) 記号やフォント 146
    (6) 字下げ 146
    (7) 段やまたがり 146
    (8) 索引のレイアウト 146

3. チェックリスト 146


用語解説  [153-156]
参考文献 [157-160]
索引[作成者:藤田節子・原田智子] [161-171]
著者紹介 [172]

『調べる技術――国会図書館秘伝のレファレンス・チップス』(小林昌樹 皓星社 2022)

著者:小林 昌樹[こばやし・まさき](1967-) 司書。レファレンス論、図書館史、近代出版史、読書史。
件名:情報活動(インターネット)
件名:レファレンスワーク
NDLC:UA21
NDC:002.7 総記 >> 知識.学問.学術 >> 研究法.調査法
NDC:007.58 総記 >> 情報科学 >> ドキュメンテーション.情報管理 >> 情報検索.機械検索
備考:メールマガジンでの連載を書籍化したもの。https://www.libro-koseisha.co.jp/webcolumn_category/mail-reference-tips/


調べる技術――国会図書館秘伝のレファレンス・チップス | 皓星社(こうせいしゃ) 図書出版とデータベース


【目次】
目次


はじめに
本書はどんな人に向くか
  こんな人に向く
本書で使う言葉について
  チップス(ティップス)
  レファレンス=参照
  レファレンスとリサーチの違い
  NDL(国立国会図書館
  DB(データベース)
参照する相手
  あたる相手が大切だ――然るべき参照相手を探すには
  然るべき他者→本やDBといった工具(ツール)
  専門家は専門外のレファレンスができない
  レファレンスを専業とする仕事→司書
レファ司書の強み――学際、未知、その他
  とりあえずググればよくなったが……
  Googleにも使い方があろうかと



第1講 「ググる」ことで、我々がやっていること――世界総索引でアタリをつける
技法やら予備知識やら、知っているべきことにも大きさがある
Googleならではの役割とは?
アタリ(見当)をつける
昔の職人的レファレンサーは新聞を全部読んでいた
その先へつなぐ者――Googleならではの役割
Googleがやってくれないこと――専門的ツールをどのように引くか
専門的ツール類の一覧


第2講 答えを出す手間ヒマを事前に予測する――日本語ドキュバースの三区分
主題と時間と空間と
レファレンスの難易度表
戦後の文献世界
戦前の文献世界
前近代の文献世界
文献残残存率と基本構造は呼応する
日本語空間(≒国)について
こんなことを考えたきっかけ


第3講 現に今、使えるネット情報源の置き場――NDL人文リンク集
大きい書誌DBはネットでタダで見れられる
リンク集があるといいなぁ……
NDLの人文リンク集を知っておくと便利
NDL人文リンク集の利点
  現に使える――リンク切れが少ない
  とっさに選べる――多すぎない
  NDCさえ知っていればどこへでも飛べる
実際に見てみよう――例えばマンガ研究
人文リンク集の工夫
  便利ツールというジャンル
  リンクが踏めない項目がある―― 一見、欠点に見えるが
人文リンク集の弱点


第4講 ネット上で確からしい人物情報を拾うワザ――人物調査は三類型で
人文調査の三類型
無名人の調べはケモノ道だが、半有名人の調べは?
  限定的有名人の「限定」がキモ――どの時代、どのジャンルかをGoogleブックス
  半有名人用のレファ本もあるが……。
契約DBと無料DB
「典拠」とは何か――おなまえのコントロール手段だった
試しに使ってみる――ある図書館員の没年は?
  人名事典としてわかる要素
  英語がわかれば、外国人の日本人データを使って
  もう一つのチップスを――典拠で拾ったデータからググり直してみると、さらに確からしい情報がゲットできる
NDL典拠「使用上の注意」
  戦前のデータの多くは「常識読み」
  生没年が付かなくなった
  典拠欄が人物文献に
関連するレファ本、同様のDB
  収録人数がケタ違い→半有名人の調べにピッタリ
補記(司書向け)


第5講 見たことも、聞いたこともない本を見つけるワザ
「未知文献」を見つける方法がある
  本の中身をコトバに
  「件名」はコントロールされた特殊なキーワード
見たことも、聞いたこともない本を見つけるワザ
  例えば徳川家康の小説
  例えば、東ローマ帝国を舞台にした小説
日本では?
  でも、実際にはなんかヘンテコ
  件名が付与されていない図書のデータがある
求める事柄の件名を見つけるには2つ方法がある
  求める件名をどうやって見つけるか
  タイトル中の自然語から件名を見つける方法
細目の不備をどう補うか
  細目にあたるコトバをキーワード欄に足して引き直す
  典拠から細目付きの一覧を見てみると……
まとめ
メモ(玄人向け)


第6講 明治期からの新聞記事を「合理的に」ざっと調べる方法
新聞紙のこと
記事を検索する手段は2つ
新聞DBの引き方
  DBは戦後の三大紙にそれぞれある
  記事データの構成
  広告も記事として引ける――ただしデータ構成の断層に注意
  事例でわかる「概念検索法」の得失
新聞集成を引く
  新聞集成とはレファ本の一種
  新聞集成の系統
  Cの記事索引――国会図書館目次DBにあり
  (元祖)新聞集成のデジコレ版
スクラップブック由来の新聞DBを
新聞記事文庫(神戸大学附属図書館デジタルアーカイブ
明治~昭和戦前期の『官報』も新聞紙DBとして使える
『官報』は昭和前期まで新聞紙でもあった
まとめ


第7講 その調べ物に最適の雑誌記事索引を選ぶには
本は今、わりあいと見つかる
記事はまだまだ難しい
余談:事項索引やら語句索引やら
元祖雑索の硬直性と、代わりに出てきた民間の雑索
雑索にはそれぞれの採録年代の範囲と得意ジャンルがある
採録年代がまず大切
得意ジャンルが次に大切
何から引くべきか――大学や図書館にいればざっさくプラスからか
事例1:【文学】戦前の作家、藤澤清造についての文献を集めたい
事例2:【生活分野】「ファースト・シューズ」という風習について、その起源・由来を知りたい
応用――全文検索との駆け合わせ
おまけ――論文集の論文を引く
記事扱いされない広告記事
最後に
【付録】主要雑誌記事索引のURLと操作上の注意


第8講 索引などの見出し語排列で落とし穴を避ける
インデックスをちゃんと引けてる?
見出しなんて五十音順に決まってる!……ん?
いろはの順番は我々には……
電話帳式
字順排列(letter-by-letter)と語順排列(word-by-word)
百科事典排列VS.国語辞典排列――長母音カウントの有無
濁音(「゛」「゜」)は後回しだったり
戦前の本にある「活字を組んだ順」のもの
さいごに


第9講 Googleブックスの本当の使い方
はじめに
日本人にとって「使い物に」なったのは2006年から
  新しくって著作権OKの本は説明しませぬ
  1995年以前の著作権本未処理のものが重要
  引けるのは図書、雑誌
  読むのには使えない。一部しか見えず、テキストに前後入替がある
  誤変換たくさん!
だから結局、本の現物に戻らないといけない
事例:「全米が泣いた」というフレーズの初出はいつか?
  フレーズ検索を使う
  ツールバーで期間「20世紀」を選ぶ
  一覧はおしまいのほうから見る
  一覧も漠然と見るのではなく、次の一手を見つけるように見る
Googleブックスに関するその他のチップス
まとめ
メモ(玄人向け)


第10講 NDL次世代デジタルライブラリーは「使える」――その注意点とともに
「次ぎデジ」
次ぎデジはデジコレ全文データとは違うもの
(当面は)戦前期全文DBとして「使える」
初出の調査で使える――「立ち読み」の初出例
次ぎデジのチップスいろいろ
  文字の正規化
  年代ソート
  他のコマのテキスト
  ルビ
日本の学問が全部書き変わる?
思いつき――官報が全文DBされたなら


第11講 「として法」――目的外利用こそ玄人への道
知識分野1つあたり150冊のレファ本があるけれど
レファ司書のレゾン・デートル
「として法」事例いろいろ
要するに
  ジェネラルなツールのスペシフィックな使い方
  他ジャンルに転用して使えるツールに気を配る
コメント(玄人向け)


第12講 答えから引く法
レファレンサーは苦手なことばかり聞かれる
頼朝偑刀の銘は?
  答えから引く法
考察
  〈答えから引く法〉の欠点
  〈わらしべ長者法〉や〈要素合成検索法〉でフォローする
  ウィキペディア日本語版サブカルチャー項目で使える
  過渡期の終焉?――NDLのデジコレがいよいよ真価を?


第13講 パスファインダー(調べ方案内)の見つけ方
ある日の会話
パスファインダーってナニ?
パスファインダーの要素(図パスファインダーの初期例「ハーマン・メルヴィル〔を調べるには〕」(1970年代 アディソン・ウェスリー出版社製)】の説明)
「書評をみつけるには」というパスファインダーがあるとして
ある種の分類でディレクトリ的に格納されているのだが……
分類が付いているものは、そこから再検索
パスファインダーを見つけるには→実は簡単な方法が
その主題のパスファインダーがない場合


第14講 レファ協DBの読み方――レファレンス記録を自分に役立つよう読み替える
はじめに
  うまく広まらなかったレファレンス業務
  レファ協は司書が回答するQ&Aサイト
  「同じことは、二度と聞かれない」―― 一回性の再現性は?
事例:「大明堂という出版社について」
  Questionの読み替え―― 一段階抽象化法(固有名詞の普通名詞化)
Answerの読み方 レファレンス記録を自分に役立つよう読み替える
  「1」大明堂という出版社について」の部分
  1)の補足1 回答の論理的な穴を埋めてみる
  1)の補足2 回答の時代的制約を考える
  「2」大明堂の創業者、神戸文三郎〔かんべ・ぶんさぶろう〕ついて」の部分
  「その他調査済み資料」
  事案を事例として読む(まとめ)
求める事例の見つけ方


同じ魔法が使えるようになるために――あとがきに代えて
「当たり前」を超えて
私が「創案」した部分
まだあるチップス
類書ないし先行文献について
技法の名付け問題
呪文の詠唱
魔術の天才は
個々のツールを憶えこむのが技法ではない


コラム
A.紹介したサイトのURLについて
B.本当にNDL「秘伝」なの? 本書タイトルについて(1)
C.「レファレンス」か「リファレンス」か? 本書タイトルについて(2)
D.「〇〇の文献がある」と述べる文献を見つけること
E.おまえはただの現在にすぎない――インターネット
F.レファレンス・チッブスを開発するヒント(玄人向け)
G.「見当たりません」という言い方(玄人向け)




【抜き書き】


・第8講から、排列(電話帳式)について。

日本人(日本語人)をやっている自分には、見出しだけを見る限り、実は電話帳式がいちばん引きやすい気がするが、排列キーの自動生成[注]が難しいせいか、近年は流行らない。また、姓名のように、ワードの区切りが明確な場合はよいが、普通名詞や団体名などのように、区切りが不明確な場合にはワード順の排列は適用されず、読みの字順で排列されることが多い。

[注] 何も考えないとJIS漢字順などという索引ができたりする。2バイト文字が検索できるDBが開発されるようになってから(1990年代後半からか)、排列に関する知識が司書にすら無くなってきた。無くても済めばいいのだが、そうはいかないから困る。


・本題から外れるうえに杞憂だが、「日本語人」という表現には既に疑似科学の色がついているので、ここでは、「日本語話者」とか「日本語を母語とする者」にしておく方が無難じゃないかと思う。

『リサーチのはじめかた――「きみの問い」を見つけ、育て、伝える方法』(Thomas S. Mullaney, Christopher G. Rea[著] 安原和見[訳] 筑摩書房 2023//2022)

原題:Where Research Begins: Choosing a Research Project That Matters to You (and the World), University of Chicago Press.
著者:Thomas S. Mullaney 中国史
著者:Christopher G. Rea 中国文学。
訳者:安原 和見[やすはら・かずみ](1960-) 英日翻訳。
件名:情報活動
NDLC:UA21
NDC:002.7 知識.学問.学術
備考:書名には書かれていないが、人文学系の研究法についての本。


筑摩書房 リサーチのはじめかた ─「きみの問い」を見つけ、育て、伝える方法 / トーマス・S・マラニー 著, クリストファー・レア 著, 安原 和見 著
リサーチのはじめかた ――「きみの問い」を見つけ、育て、伝える方法 | 筑摩書房


・プロジェクトのサイト。
- WRB



【目次】
目次
凡例


はじめに
  「自分中心的研究」宣言
  中心のある研究こそ最高
  この本の使いかた
  内側が第一、外側は第二
  やってみよう ―― ここで、いますぐ書く


第1部 自分中心の研究者になる


第1章 問いとは?
テーマは問いではない
やってみよう ―― 自分自身を検索する
やってみよう ―― 退屈を手がかりにする
やってみよう ―― やるなら思いきり小さく
反響板 ―― 研究ネットワークの構築に着手する
きみは問いを生み出した


第2章 きみの問題は?
問いに飛びついてはいけない
(問題をとらえ損なうことになる)
問いに対してストレステストを実施する
やってみよう ―― 問いに診断テストを実行する
やってみよう ―― 一次資料を使って問いを鍛える
やってみよう ―― 思い込みを可視化する
やってみよう ―― 問いと問いを結びつける問題を特定する
反響板 ―― 一次資料の手がかりを得る
ついに問題発生(よい意味で)


第3章 成功するプロジェクトを設計する
一次資料とその使いかた
(あるいはシリアルの箱を読む五〇の方法)
やってみよう ―― 一次資料をシリアルの箱と同じように扱う
やってみよう ―― 一次資料を思い描く
点と点を結ぶ ―― 資料から議論へ
資料は自分を弁護できない
やってみよう ―― 資料を用いて点と点を結ぶ
(ただし鉛筆で)
研究資源の評価
やってみよう ―― 意思決定マトリクス
反響板 ―― きみの意思決定マトリックスは完全か
二種類のBプラン
作業場を用意する
やってみよう ―― 無から資金を生み出す
(正式な研究計画書を作成する)
反響板 ―― 信頼できるメンターに研究計画書を読んでもらう
(ただしこれが予備的なものだと理解している人に)
きみはプロジェクトのスタート地点に立った


第2部 自分の枠を超える

第4章 きみの〈問題集団〉の見つけかた
問題を共有する研究者を見つける
やってみよう ―― 変数をひとつ入れ替える
やってみよう ―― 前とあとのゲーム
やってみよう ―― きみの集団を探す
(二次資料検索)
きみの〈集団〉に合わせて書き換える
やってみよう ―― 「仲間言葉」を見つけて書き換える
反響板 ―― 計画案の一般用語バージョンは意味が通るか?
きみの〈集団〉にようこそ


第5章 〈分野〉の歩きかた
〈分野〉内の〈問題〉を知る
分野を読んでかれらの問題を知る:「文献レビュー」を再考する
やってみよう ―― 「きみの問題はなに?」書店を開く
(つまり、〈分野〉を〈問題集団〉で分類する)
やってみよう ―― 他者の変数を入れ替える
やってみよう ―― きみの〈分野〉に合わせて書き直す
反響板 ―― きみの〈分野〉で〈反響板〉を探す
きみの〈分野〉にようこそ


第6章 はじめかた
心配はいらない。ただ書くだけだ。
やってみよう ―― 「第0稿」を作る
自分の言いたいことを理解する ―― 〈第1稿〉を書く
やってみよう ―― 「0」から「1」へ
完璧は退屈
反響板 ―― 自分自身と対話する
自分中心的研究の世界へようこそ


おわりに 研究者としての未来、次に待つものは?
やってみよう ―― 新しい問題を見つけて新しいプロジェクトを始める
やってみよう ―― 他者を手助けする


謝辞 
参考図書

『リサーチの技法』(Wayne C. Boothほか[著] 川又政治[訳] ソシム 2018//2016)

原題:The Craft of Research, Fourth Edition.
著者:Wayne C. Booth(1921-2005) 
著者:Gregory G. Colomb(1951-2011) 
著者:Joseph M. Williams(1933-2008) 
著者:Joseph Bizup
著者:William T. Fitzgerald
訳者:川又 政治[かわまた・まさはる] 英日翻訳家。理学修士
ブックデザイン:竹内 雄二[たけうち・ゆうじ](1966-)
DTP・図版制作:SeaGrape
件名:学術--方法論
件名:論文作法
NDLC:UA21 
NDC:002.7 総記 >> 知識.学問.学術 >> 研究法.調査法
備考:英語版の初版は1995年刊行。


リサーチの技法(ウェイン・C・ブース、グレゴリー・G・コロンブ ジョセフ・M・ウィリアムズ、ジョセフ・ビズアップ、ウィリアム・T・フィッツジェラルド) | 書籍 本 | ソシム


【目次】
はじめに [002-008]
  新版の目的
  新版で説明されないこと
  新版で改訂された点
謝辞 [009-011]
  ジョセフ・ビズアップとウィリアム・T・フィッツジェラルドより:
  ウェイン・C・ブースより(第二版刊行時):
  グレゴリー・G・コロンブより:
  ジョセフ・M・ウィリアムズより:
目次 [012-022]


◆Part I リサーチ、リサーチャー、そして読み手 023

プロローグ リサーチチャーになる 024


1章 紙に書いて考える:リサーチの効用――所定の書式か、自分流か 034
1.1 リサーチとは何か? 036
1.2 なぜ書くのか? 038
1.3 なぜ所定の書式で書くのか? 040
1.4 書くことは考えること 043


2章 読者とつながる:著者と読者の役割を作りだす 045
2.1 読者と会話する 046
2.2 書き手の役割を理解する 049
2.3 読者の役割をイメージする 053
  2.3.1 楽しませて欲しい
  2.3.2 実用的課題を解決するために助けが欲しい
  2.3.3 さらの深く理解するために助けがほしい
ヒント:読者を理解するためのチェックリスト 061


◆PART II 問いかけをする、答えを見つける

プロローグ:リサーチプロジェクトを計画する――概観 064
ヒント:執筆グループを作る 068


3章 トピックから問いへ 069
3.1 興味からトピックへ 071
  3.1.1 提出するレポートのトピックを見つける
  3.1.2 特定分野において最初のリサーチに適したトピックを見つける
  3.1.3 高度なトピックを見つける
3.2 漠としたトピックから的を絞ったトピックへ 076

3.3 絞り込んだトピックから問いへ 079
  3.3.1 トピックの歴史を問いかける
  3.3.2 トピックの構造と構成について問いかける
  3.3.3 トピックがどのように分類されるかを問いかける
  3.3.4 肯定疑問文を否定疑問文に変える
  3.3.5 「~だとしたら?」と問いかける、推測で問いかける
  3.3.6 ソースからヒントを得て問いかける
  3.3.7 自分の問いを評価する
3.4 最も重要な問い:「それがどうした?」 086
  3.4.1 ステップ1:トピックに名前を付ける
  3.4.2 ステップ2:関節疑問を付け加える
  3.4.3 ステップ3:問いを活性化させることで「それがどうした?」に答える
ヒント:トピックを見つける 093


4章 問いから課題へ 095
4.1 リサーチ課題を理解する 097
  4.1.1 実用的課題:何をすべきか?
  4.1.2 概念的課題:何を考えるべきか?
4.2 課題の共通構造を理解する 101
  4.2.1 実用的課題の特性
  4.2.2 概念的課題の特性
  4.2.3 基礎研究と応用研究を区別する
  4.2.4 リサーチを実用的な結果に結び付ける
4.3 良いリサーチ課題を見つける 114
  4.3.1 助けを求める
  4.3.2 ソースを読みながら課題を探す
  4.3.3 自分のレポートの結論を見る
4.4 課題との付き合い方を学ぶ 118
ヒント:経験不足に伴う避けられない問題をうまく管理する 120


5章 課題からソースへ  121
5.1 三種類のソースとその利用 122
  5.1.1 一次ソース
  5.1.2 二次ソース
  5.1.3 三次ソース
  5.1.4 一次、二次、三次ソースを区別する
5.2 二一世紀の図書館利用法 126
  5.2.1 図書館での調査を計画する
    図書館員に相談する
    参考資料を調べる
    オンラインデータベースを調べる
  5.2.2 特定のソースを見つける
    図書目録を調べる
    書架の前を歩く
    参考文献の連鎖をたどる
    引用索引を利用する
5.3 インターネットでソースを見つける 136

5.4 ソースの関連性と信頼性を評価する 139
  5.4.1 ソースの関連性を評価する
  5.4.2 ソースの信頼性を評価する
5.5 予測されるソースの先を見る 146

5.6 人と接触することでリサーチを前に進める 148
ヒント:人をソースとしてデータを入手するときの倫理観 151


6章 ソースを活用する 152
6.1 書誌情報をもれなく記録する 153
6.2 ソースを能動的に利用する 157
6.3 課題を意識して読む 160
  6.3.1 創造的に同意する
  6.3.2 創造的に同意しない
6.4 議論を意識して読む 165
  6.4.1 議論で相手に答えることを意識して読む
  6.4.2 推論と分析手法の参考事例を意識して読む
6.5 データと裏付けを意識して読む 167
  6.5.1 エビデンスとして使うデータを意識して読む
  6.5.2 裏付けとして使う主張を意識して読む
6.6 ノートを取る 168
  6.6.1 紙にノートを取る
  6.6.2 コンピュータでノートを取る
  6.6.3 引用するか、言い換えるか、要約するかを決める
  6.6.4 文脈を正しく把握する
    1 引用、言い換え、要約するときは、文脈に注意する
    2 主張を記録するときは、ソースにおける、主張の役割を記録する
    3 主張の影響範囲と確信度合を記録する
    4 各ソースが賛成、反対している理由を記録する
6.7 ソースに注釈を付ける 180
  6.7.1 余白に註釈を書く
  6.7.2 文献解題
ヒント:不安になる時期を乗り越える 183


◆PART III 議論をする 185
プロローグ:議論を組み立てる 186


7章 良い議論をする:概観 191
7.1 読者との会話としての議論 192
7.2 主張を裏付ける 194
7.3 想定される質問と反論を認識し、それに答える 199
7.4 論拠によって主張と理由を結び付ける 201
7.5 単純な議論によって複雑な議論を組み立てる 204
7.6 きめ細かな議論をすることで自分の特質を創り出す 207
ヒント:よくある間違い――自分が知っていることに頼り過ぎる 209


8章 主張をする 210
8.1 主張を決める 211
  8.1.1 概念的主張をする
  8.1.2 実用的主張をする
8.2 主張を評価する 215
  8.2.1 主張を具体的にする
    正確な言語
    明快なロジック
  8.2.2 主張を重要なものにする
8.3 主張に条件を付けて信頼性を高める 223
  8.3.1 制約条件を理解する
  8.3.2 婉曲表現〔ヘッジ〕で確実性に条件を付ける


9章 理由とエビデンスを集める 227
9.1 議論を計画するときに理由を活用する 228
9.2 エビデンスと理由を区別する 229
9.3 エビデンスエビデンスの提示を区別する 232
9.4 エビデンスを評価する 236
  9.4.1 エビデンスを正しく提示する
  9.4.2 制度が適切である
  9.4.3 十分であり、代表的なエビデンスを示す
  9.4.4 権威の重さを考える


10章 認識と答え 242
10.1 読者の目線で自分の議論を疑ってみる 244
10.2 議論の代替案を想定する 248
10.3 何を認識すべきかを決める 249
  10.3.1 何を答えるかを決める
  10.3.2 自分の議論の欠陥を認める
  10.3.3 答えられない問いを認める
10.4 答えを下位層の議論として位置付ける 253
10.5 認識と答えに関する用語 255
  10.5.1 反論と代替案を認識する
  10.5.2 反論と代替案に答える
ヒント:予想される三つの反対意見 263


11章 論拠 265
11.1 日常生活の推論で使われる論拠 267
11.2 アカデミックな議論における論拠 269
11.3 論のロジックを理解する 272
11.4 論拠を検証する 273
  11.4.1 論拠は理に適っているか?
  11.4.2 論拠は十分な制約を受けているか?
  11.4.3 論拠は対抗する論拠に勝るか?
  11.4.4 論拠はこの分野で適切か?
  11.4.5 論拠は理由と主張をカバーしているか?
11.5 論を述べる状況を理解する 280
11.6 論拠により議論を検証する 282
11.7 他の人の論拠に異議を唱える 286
  11.7.1 経験に基づく論拠に異議を唱える
  11.7.2 権限に基づく論拠に異議を唱える
  11.7.3 知識体系に基づく論拠に異議を唱える
  11.7.4 日常文化に根差す論拠に異議を唱える
  11.7.5 方法論的な論拠に異議を唱える
  11.7.6 信条に基づく論拠に異議を唱える
ヒント:理由、エビデンス、論拠 292


◆PART IV 議論を書く 295

プロローグ:計画を見直す 296


12章 レポートの計画とドラフトの作成 299
12.1 レポートの計画を立てる 300
  12.1.1 序論のあらすじをまとめる
  12.1.2 レポート全体を通してのキーコンセプトを決める
  12.1.3 レポートの本文を計画する
  12.1.4 各セクションとサブセクションの計画を立てる
  12.1.5 結論のあらすじをまとめる
12.2 よくある三つの計画の不備を避ける 311
12.3 計画からドラフトへ 313
  12.3.1 自分に合った方法でドラフトを書く
  12.3.2 キーワードを使って軌道からはずれないようにする
ヒント:執筆の遅れや行き詰まりへの対策  317


13章 議論の構造を決める 318
13.1 読者の立場で考える 319
13.2 枠組みを見直す 320
13.3 議論を見直す 323
  13.3.1 議論の実体を確認する
  13.3.2 議論の質を評価する
13.4 レポートの構成を見直す 325
13.5 段落をチェックする 328
13.6 ドラフトをしばらく置き、言い換えてみる 329
ヒント:要旨 335


14章 ソースを取り込む 334
14.1 適切な引用、言い換え、要約 334
14.2 直接引用で自分の文章に取り込む 336
14.3 エビデンスの関連性を読者に示す 338
14.4 出典を明らかにすることの社会的意義 340
  14.4.1 出典を明らかにすることが自らを助ける
  14.4.2 出典を明らかにすることが読者を助ける
14.5 一般的な四つの引用スタイル 342
  14.5.1 二つの基本パターン:「著者名―タイトル」と「著者名―日付」
  14.5.2 二種類の「著者名―タイトル」スタイル
    シカゴ「著者名―タイトル」スタイル:The Chicago Manual of Style, 16th edition
    MLAスタイル:「MLA Handbook for Writers of Research Papers, 8th edition」
  14.5.3 二種類の「著者名―日付」スタイル
    シカゴ「著者名―日付」スタイル
    APAスタイル:「Publication Manual of the American Psychological Association, 6th edition」

14.6 不注意による盗用を防ぐ 345
  14.6.1 すべての引用、言い換え、要約について出典を明らかにする
  14.6.2 出典を明記する場合、引用部分をわかりやすくする
  14.6.3 ソースとよく似た言葉で言い換えない
  14.6.4 通常は一般常識でない考えを引用する
  14.6.5 知らなかった、誤解だった、悪気はなかった、と言い訳しない
ヒント:レポートの中で出典を示す 353


15章 エビデンスを視覚化して伝える 356
15.1 視覚情報か言語情報かの選択 356
15.2 最も効果的な図表を選択する 358
15.3 表、チャート、グラフをデザインする 361
  15.3.1 図表に説明を付けて読者の理解を助ける
  15.3.2 すべての図表をできる限り単純化する
    表の場合
    チャートの場合
    
15.4 表、棒グラフ、折れ線グラフについての個別ガイドライン 367
  15.4.1 表
  15.4.2 棒グラフ
  15.4.3 折れ線グラフ
15.5 倫理観を持ってデータを伝える 375
[表15.7]一般的な図とその特徴 379-380


16章 序論と結論  381
16.1 序論の一般的な構成 382
16.2 ステップ1:背景を設定する 386
16.3 ステップ2:課題を述べる 390
  16.3.1 課題の「状況」をいつ明治すべきか?
  16.3.2 「結果」と「便益」について詳しく説明すべきか?
  16.3.3 「状況」と「結果」を検証する
16.4 ステップ3:答えを述べる 397
  16.4.1 解決策の要点を述べる
  16.4.2 解決策を予告する
16.5 適切なペースを決める 399
16.6 序論の構造を決める 401
16.7 書き出しの言葉を見つける 402
  16.7.1 課題に関する印象深い事実で書き始める
  16.7.2 印象深い引用を用いて書き始める
  16.7.3 関連する逸話を用いて書き始める
16.8 結論を書く 404
  16.8.1 主題から書き始める
  16.8.2 新たな意義や応用形を付け加える
  16.8.3 さらなるリサーチを呼びかける
ヒント:タイトル 407


17章 文章を修正する:物語をわかりやすく伝える 408
17.1 文章を判定する 409
17.2 わかりやすく書くための最初の二つの原則 411
  17.2.1 受けた印象と事実を区別する
  17.2.2 主語とキャラクター
  17.2.3 動詞、名詞、行動
  17.2.4 診断と修正
  17.2.5 キャラクターになることができるのは誰、もしくは何か?
  17.2.6 過度の抽象化を避ける
  17.2.7 主人公を創り出す
17.3 第三の原則:既知の情報を文頭に置く 426
17.4 能動態と受動態の選択 429
17.5 最後の原則:複雑な内容は文末に置く 433
  17.5.1 専門用語を紹介する
  17.5.2 複雑な情報を提示する
  17.5.3 次に続く内容を紹介する
17.6 最後の仕上げ 437
ヒント:迅速に修正するために 438


◆PART IV その他の考慮点 441
リサーチに求められる倫理観 442
教師のための補記 448
  形式的なルールを課すことのリスク
  課題を与えるときのシナリオ:好奇心を搔き立てる
  学習時に付きものの質の低さを受け止め、容認する


付録:参考文献リスト [i-xxxv]


訳者あとがき(二〇一八年六月 川又政治) [424-426]




【メモランダム】


■表記について。
 まず目次の一部。下線部に注目してほしい。

2.3 読者の役割をイメージする 053
  2.3.1 楽しませて欲しい
  2.3.2 実用的課題を解決するために助けが欲しい
  2.3.3 さらの深く理解するために助けがほしい

・複合動詞(とくに動詞のテ形+動詞)は平仮名にするのが一般的だ。
 本書における他の見出し・本文でも、複合動詞(とくに動詞のテ形+動詞)を平仮名にしている。つまり、この見出し(「2.3.1 ……て欲しい」」)の漢字には特別の理由がなく、さらにその結果として、統一も乱されている。
 参考:文化審議会国語分科会「新しいい「公用文作成の要領」に向けて(報告) 」の13ページ。
  「楽しませて欲しい」→「楽しませてほしい」

・二つの見出しで表記揺れが起きている。
  「が欲しい」と「がほしい

・これは、訳者/編集者/校正者の全員の目をすり抜けたミスだと思われる。



■「付録:参考文献リスト」「訳者あとがき」の扱いに違和感を覚えた。

・本書の目次では「付録:参考文献リスト」が「PART IV その他の考慮点」の一部を成しているように書かれている。
 しかし内容から判断するとそうではない。つまり、①その参考文献リストが全体の参考文献であること。②本書の「PART IV」はあくまでリサーチに関する内容を扱っているのであって、本全体の付録等を扱う部分ではないこと。

・「訳者あとがき」にノンブルが無い。引用時にはページ数を明記する慣習があるが、ノンブルが無くては不便。
 上記目次では、私がカウントしたページ数を表記しておいた。