『本朝妖怪盛衰録 豆腐小僧双六道中ふりだし』京極夏彦 講談社

豆腐小僧双六道中ふりだし

豆腐小僧双六道中ふりだし

まず本自体がかわいい。正方形の形がいいですね。あと袖引き小僧の絵もかわいい。
内容は大きな笠をかぶり、豆腐をもった豆腐小僧の珍道中。達磨先生と共に、狸の企みに巻き込まれ、次いで今度は狐の騒動に遭遇し…最後は今まで出会った妖怪・父親の見越し入道・姉の轆轤首・従兄弟の一つ目小僧など妖怪のオンパレード。
読む前は絵本みたいな感じかな、と思ってましたが、割りと難しいお話が多かった。まぁ今までの作品や、作者の妖怪に対する認識・考えがギュッと詰まってる、いわば妖怪入門書?妖怪にも色々種類があるわけですね。今まで恥ずかしながら、屋鳴のような起こった事象に対する『説明』てしての妖怪しか分かっていなかったので、勉強になりました。