第7回 「夢の都」

感想の前に。
今日は逓信総合博物館で『義経』展を見に行きました。内容は、登場人物のパネルの展示・番組宣伝のビデオが見れるなど、どこかで見たことのあるようなものばかりでしょぼいもんでしたが、一緒に見に行った友人(『義経』未見)が「『義経』見てみようかな」と言ってたのがちょっと嬉しかったです。あと、「八艘とびゲーム」というのがゲーセン感覚でやれて面白かった。大人気なく真剣に遊んでしまいました。

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伊豆パートはやっぱり笑えて面白い。政子(財前直見)を見た頼朝(中井貴一)は「笑みを浮かべよ」と言うけど、安達盛長草見潤平)と二人してにやにやしていたら、政子じゃなくても頼朝の夢を見るよ。政子は政子で時政(小林稔侍)と頼朝の会話を物陰から見つめているし。ひー、ストーカーチック。
今日は「殿上乗合事件」をやったけど、あれ? 資盛(小泉孝太郎)の相手って藤原基房(中丸新将)じゃなかったっけ。三位殿って誰? しかも、第7回の時点では1171年の話なのに、「殿上乗合事件」自体は1170年のことみたいだし。来週決着がつくみたいなので、今回オリジナルエピソードにしたのを納得出来るような展開になるといいな。それにしても、いつもと違って怒りをあらわにした重盛(勝村政信)は良かった。普段温厚なだけに、基房に対して何をしでかすか想像できないよ。どうせなら、今週はそのエピソード中心で見たかったなー。
ああ、遮那王滝沢秀明)のことすっかり忘れてたよ。それにしても、金売り吉次(市川左團次)、さすがは商人だね。「平泉は争いごとのない、夢のような都作りを目指している」の言葉に遮那王もその気になったけれど、この言葉だけ取ると立派な「釣り」だよね。平泉が本当に夢の都作りをしているかどうかは現時点で分からないわけだし。若者に夢を見させるのがうまいというか、口八丁だね。あと、今回のやりとりで、遮那王はあまりに夢見がちだからこそ後に追われるは目になるのかな、と思った。

今日は前回と同じ演出家さんだったせいか、見ていて「?」と思う画がなくて良かった。義経・平家・伊豆のエピソード自体は散漫だったけど、場面のつなぎ方は悪くなかったし。脚本と演出がかみあっていると安心して見れるよ。

『華岡青洲の妻』第4回 「悲しみをのりこえて」

相変わらず内面描写に力を入れていて好感が持てます。私的ポイントは於継(田中好子)の心理の変化。中盤で加恵(和久井映見)の娘・小弁(村崎真彩)が溺死し、於継は、以前に自分の娘を亡くしたこともあって、加恵を心の底からいたわる。ここで初めて嫁と姑の心がかよったと思いきや、加恵が再び麻酔薬の実験に関わることを知った於継は、加恵のために織っていた反物を燃やしてしまう。娘を失ったつらさは共有できても、心のどこかで加恵のことを下に見ていたのと、雲平(谷原章介)を加恵にとられてしまう悔しさから、こんな行動に走ってしまったのだろうか。一方、加恵は「もうわだかまりはない」と言っていた。だから、加恵が実験中に於継に手を差し伸べたシーンは、二人の心がすれ違っていたこともあって、於継は加恵の手を握らないのでは、とドキドキしました。
加恵が二度目の実験で失明したのはショックでした。一回目に強い薬を飲んだせいで目に支障はきたしてたみたいだけど、それでも日常生活は問題なく過ごせていたし。きっと、二度目の実験に挑まなければ失明することはなかったんだろうね。