日光浴

 今日の夕方、検査が終わった後、あまりにも天気がいいので枕を持って屋上に行き、日焼けをかねて昼寝をしていると、警備員がやってきて失礼にも「精神科の患者さん?」と聞いてくるので「いや、脳病患者です。飯の時間にはちゃんと病室に帰ります」といって追い返すと、あきらめて帰って行った。その後晩飯を食いに病室に帰ると、たしかにさきほどの警備員が確認にきていた。なかなか職務に忠実で見所のある警備員だと思った。

退院予定日

 そうなると話は早い。一時退院予定日が正式に告げられた。6月5日もしくは6日。そして手術予定日は7月の14日。ただしその前の準備段階として頭部への電極埋め込みが7月5日から行われる予定。したがって次回入院は7月5日からになる模様。いよいよだ。

聖人去る

 聖人が退院した。聖人とY氏と僕とでなかなかいい感じになっていた407は今後どうなっていくのだろう?聖人の頭を縫っていた糸は昨夜僕の目の前で抜糸された。いいものを見せてもらった。お元気で、聖人Tさん。入れ替わりにウチナンチューカップルがやってきた。

Y氏の母上と嫁さん

 自分の日記を読み返してみて驚いたのは、Y氏の母上と嫁さんについて言及し忘れていたことだ。この人たちはほんとにもうにぎやかな人たちで、特にY氏の嫁さん。もうこの人はほんとによくしゃべる人で、この人が病室を訪れると、にぎやかな病室が、さらにもう一段階にぎやかになる。そのうえ非常にさっぱりとした性格で実に気持ちがいい。
 そして、今日驚くべきことが明らかになった、Y氏の嫁さんがよく利用する移動花屋がどうも僕の高校時代の友人らしいのである。ダンサーでトラック運転しながら花を売ってる奴なんてそんなにたくさんはいないだろうから、たぶん奴だ。この奇人Oは、筑波で物理を勉強していた秀才だったが、ある日発狂して突如ダンサーになったというかわりものなのだ。もしそうだとするとすごい偶然だ。しかし残念ながら奴の電話番号はどこかにいってしまった。まあ縁があればまた会えるだろう。なにせ奴とは、シンガポールの動物園でばったり会ったことがある(二人ともその時お互いがシンガポールにいるなんてまったく知らなかったのにだ)ぐらいなのだから。