Hatena::ブログ(Diary)

昆正和のBCPブログ RSSフィード

2016-07-27

[] ネットの世論と自分の意見 09:42


 今現在の世の中を、人々はどう見て、どう思っているのか、つまり「世論」は何を支持し、何に反対しているのか、果たしてそれは正しいことなのか間違いなのか。このような疑問を持っている人も少なくないと思います。

 最近は、いろいろと意外なことばかり起こっていて、ちょっと注意する必要があるのでは、と思う今日この頃です。何が「意外なこと」なのか。これまで起こったことを、思いつくままに3つ掲げてみましょう。

 一つは、不動産王のドナルド・トランプ氏の「トランプ旋風」。傍から見れば移民イスラム、日本や中国に対する排外主義的な暴言、放言を吐きつつも、人気が衰える気配はないようです。

 次が例の「舛添問題」。我欲の強い政治家個人を東京都の首長から引きずり下ろすことで、世論は腹の虫がおさまったかのように見えます(果たして世論はこれが目的だったのか?)。

 最後はイギリスの「EU離脱」。内外の政治家も経済人も多くの人がこれを想定外と思ったようです。が、当のイギリス国民からすれば難民・移民や失業などの身近な問題が、EU離脱によって解決されるに違いないと期待する人の方が多かったということでしょう。

 このような世の中の意見や動きからわかることは、世論には次のような特徴があるということです。

  • 大衆は目先の問題や利益に対して強い関心を持っている
  • メラメラと燃え上がる感情論の方が声が大きく、冷静な意見はなぜか声が小さく目立たない
  • その先の中長期的なことはどうなるかは知らないし、関心もない

 まあ、ここで書くまでもなく、当たり前といえば当たり前な特徴ではあります。が、ちょっと気になるのは、こうした世論が正論かそうでないかはともかく、その圧倒的な流れが、今日ではネットを通じて生みだされているのだろうと思えることです。ご存じのように、ネット世論は感情のかたまりみたいなところがあって、頭で判断するよりも眼と感覚で判断してしまうことも少なくありません。

 私たちは、世の中に対して意見を持つときは、ネット世論に目を向ける前に、まず自分はどう思うのか、どうしたいのかをしっかり見据えておく必要があると思います。そうしないと、うっかり受け売り的に自分の望まないことを支持してしまい、おかしな方向に流れていって後悔する羽目になりそうな気がするのです。

-

2016-07-14

[] お互いさま精神で山小屋の混雑なんのその 09:42

 山岳雑誌 『山と渓谷』に、「山のまさか!とほんと?を知る講座」と題して、登山のリスクマネジメントをテーマにした見開き2ページの連載を書いています。第17回(2016年8月号)のエピソードは「 お互いさま精神で山小屋の混雑なんのその」です。

 山小屋は、いわば砂漠ならぬ山のオアシスですが、盛夏や紅葉真っ盛りの登山シーズンともなると、オアシスなんて長閑なことは言っていられなくなる。言うまでもなく週末を中心とした「大混雑」のことです。これを避けるには、週末や連休中の登山を控える、なるべくシーズンオフに行くに越したことはないのですが、多くの社会人にとっては一番混む時期にしか山に行けないことも事実。そんな貴兄と貴女のために、山小屋の混雑リスクから少しでも身をかわす方法を考えるのが今回のテーマです。

続きは本誌をご覧ください!

-

2016-07-08

[] 雨池から双子池、蓼科山 12:57


足慣らしに、いつもの北八ヶ岳へ。

今回は北八ヶ岳ロープウェイから雨池、双子池と巡り、大河原峠、蓼科山、信玄棒道、親湯で締めくくるUの字コース1泊2日の旅。

(1日目、ガス時々晴れ間あり)

茅野10:20発のバスで北八ヶ岳ロープウェイ駅へ。ここから山頂駅までは、荷が軽ければ徒歩1時間少々で登れる。山頂駅〜雨池峠〜雨池へ。雨池はほぼ同じ時期に5〜6回通っているが、今回のように水量の少ない雨池は初めてだ。手つかずの大自然、満々と水を湛えた雨池は僕の一番好きな風景だが、水が後退して岩や泥地が池の中心に近い方までむき出しになっているのは少し寂しい(写真)。

 雨池からは大河原林道崩壊のため、新たに作られた池の北側の登山道をたどって双子池へ向かう。けっこう鬱蒼としていて雰囲気は悪くない。道もしっかりしている。1時間ほど歩いて林道へ出る。カラマツのすがすがしい疎林を抜けると、やがて双子池ヒュッテが見えてくる。今日のお宿だ。この6月に小屋のオーナーから頼まれて赴任したという年配のご夫婦が切り盛りしていた。泊まりは僕一人。大部屋を気兼ねなく占拠できるこの気楽さ。夕食は野菜のてんぷらとトン汁のお替り。これで昼間のおにぎり二個のカロリー不足は補える。夜中、ちっちゃくてかわいい訪問者が何度かやってきて、枕もとのレジ袋をカサコソとあさっていた。

f:id:Masa-K:20160706133647j:image:w360

(2日目、ガス時々晴れ、のち快晴)

 翌朝は朝食をいただいた後、双子池の雄池の水を水筒に満たし、6時過ぎに出発。双子山では北アルプスの眺望を期待していたが、あいにくガスの中だ。その代り、すぐ目の前で珍しくも「ウソ」を二羽見かける。つがいかと思ったが、ウソの雌は他の野鳥同様に地味な色なので、僕が見たのは雄二羽だ。頭としっぽは黒、頬からのどにかけての、少し赤が濃いピンク色がなんとも派手でチャーミング。得した気分になった。

 次の大河原峠では、一時浅間山方面が雲間からのぞいたがすぐにガスに隠れてしまった。しかたがない。先を急ごう。前掛山の裾を廻り蓼科山荘〜頂上へ。いやはや、上空はからりと青空が広がっているのに、目線の高さにあるのはもくもくとした雲ばかり。八ヶ岳中〜南部方面も、奥秩父も、南アルプス、北アルプスもすべて雲の中。まあ、山は逃げない。頂上からの眺望は、また次回のお楽しみとしよう。

 それにしても、と僕は下山しながら考えた。昨日のコース途中の縞枯山荘は休業中。大河原ヒュッテも。当初計画段階で候補に入れていた麦草ヒュッテも一時休業中だった。数年前までは、この時期どの山小屋もすでに営業していたように思うが、何かが変わってしまったのだろうか。山小屋も採算性を重視し、登山者の少ない時期は思い切って休業するという方針に切り替えたのかもしれない。双子池ヒュッテのように、シーズン前の静かな、まったりとした山小屋の雰囲気を味わうといったこともできなくなってきたように思える。

 帰りは蓼科山の山麓(蓼科山登山口)から信玄棒道を下り、「親湯」に立ち寄って二日間の汗を流し、プール平のバス停へ向かったのであった。澄んだ青空と真っ白な雲、そして強い日差しはすでに真夏のものだ。こんな風景を見ていると、まもなくやって来る夏休みに胸躍らせた子供のころを思い出すのである。

-