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思考迷宮(β)

2011-10-20

キャッチャー・イン・ザ・ライ

キャッチャーインザライを遂に読み終えることが出来た。
それにしても主人公ホールデンコーンフィールドはあまりにひねくれすぎているよ。
そこが面白いんだけどさ。読んでる最中にクスッと笑ってしまう小説は中々ないぜ。真面目な話。

キャッチャー・イン・ザ・ライ

キャッチャー・イン・ザ・ライ

このように"真面目な話"のフレーズを最後につけるだけで主張がホールデンっぽくなる。
この作品、Stand alone complex 1st Season「笑い男事件」で、物語の根幹に置かれている小説でもある。左利き用のグローブ、そこにビッシリかかれた詩の内容。
読了後に、もう一度SACを見直すと、新たな一面を発見できるかもしれないな。

頭の中の膨大な蓄積データと暗黙知から導かれる最適条件のチョイス(スキル)

今日はプロフェッサーから研究に対する取り組み方を説かれた。興味深い話だったのでまとめておく。

研究は概ね、"パラメータ設定→実験→評価→フィードバック(考察)"が1サイクルだ。
時間は限られているので、最小のサイクルで成果にたどり着く事が重要である。
特にこの1サイクルに膨大な時間を要する研究では、絶対に無駄な実験をしたくない、すべきでない。

実験では、初めの一発はどうしても直近のデータがないため直感に近い決め方をしがちであるが、そこで一発で当たりを引くパラメータの振り方のコツはあるのだろうか?と考える。

どうパラメータを振るべきかわからない状態でも
一発でストライクゾーンに当てることができるワザがある(!)と、プロフェッサーは僕に説く。

そのためには、まず膨大なデータ(例えば過去〜50回に渡る実験結果)を頭に入れておくことだ。
そうすれば、自分で特に意識せずに、なんとなしに行なった実験が上手くいくらしい。さらにその上手くいったパラメータ付近で実験をしてグラフを作製するとまさしく"初めに勘(※)で設定したパラメータが最適解であった"という事が往々にして起こるらしいのだ。熟練した研究者はこのように実験を進めていくと言う。

※ここで言う"勘"の意味は単なる"当て勘"とは少し違う。暗黙知に導き出された"予感"に近い

論文ではほとんどのケースで"○○の考察に基づきパラメータを振って、最後に(ようやく)最適解にたどり着いた"と主張している。しかし、実際は一発目の実験が"たまたま"上手くいき、その前後のパラメータを振って、あたかも"最後に最適解にたどり着いた"ように見せかけているケースがほとんどだと言うのだ。

これは熟練の研究者が辿り着いた一種の境地と言える。
なぜか?はわからない。人間の頭は不思議なもので、なぜ"こんなことができるんだろう"ということが多い。この現象もその1つだ。ただ1つ言えるのは、"予感"を得るために必要な事は"過去の膨大なデータを統計的に整理して、頭に叩き込んでおく事"らしい。

つまり、空で「あの時はこうして実験した」、ということを50個前のサンプルまで言える(!)という事である。実に生半可なことではない。しかし熟練した研究者はみなやっている事らしい。
そうして、"限られた実験回数で結果を出す"と言うわけだ。