五月原清隆のブログハラスメント このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2005-12-21 冬眠もまた暁を覚えず

 今朝は、珍しく小田急山手線と着席コンボを決め、代々木からずっと座ってきました。新宿駅出発時に、構内放送で「東京駅で急病人発生の為、電車が遅れております」との事でしたが、同じく構内放送で「業務放送。山手内回りは延発、31分50」と流されたので、精々遅延は2分以内に収まるものと判断し、そのまま山手線に乗車しました。この業務放送が流れた時点で、時計の針*1は既に8時30分を回っていた為です。

 2日連続で深夜4時過ぎまでブロハラに関わっていた為、私は着席後直ぐに眠りに落ちてしまいました。乗り過ごし防止の為、携帯電話にアラームを仕込んでおいたのは、言うまでもありません。このアラームは、浜松町駅の出発定刻に合わせてセットしてあるのですが、今日の場合、アラームが作動したのは田町駅停車中でした。「うーんと、もう田町まで来たのか……」と、私は何故か再び瞼を閉じてしまいました。

 そして、再び私が目を覚ました時、そこに見えた広告の看板には、こう書いてありました。

秋葉原電気まつり

 寝過ごした!Σ( ̄□ ̄;)

 ……と思って、慌てて車外に飛び出てみたら、そこは浜松町でした。冷静に考えれば、電気まつりの広告があるからといって、必ずしもそこは秋葉原駅ではありませんよねorz


 ……えっ、「お前の定期券中央線経由だろ?」って?(;´Д`)

 (∩゚д゚)アーアーきこえなーい

[]JAL羽田=新北九州線6便化の目 JAL羽田=新北九州線6便化の目を含むブックマーク

 さて、昨日の記事で「関門通信の与太」と断言したJAL羽田=新北九州線の4月増便ですが、よく考えてみたら、増便の目が1つありました。それは、羽田富山線の廃止です。恐らく、羽田富山線は3月31日まで運航する事でしょうから、4月1日にこの発着枠を新北九州線に移管する事は可能です。

 こんな事を思い付いたのは、RKB毎日放送のニュース記事で、やはりJAL羽田=新北九州線6便化の話が出ていたからです。

新北九州空港沖縄便

http://news.rkb.ne.jp/rkb_news/archives/002360.html

 あくまでも、関門通信を一切信用していません。それが、ブロハラクオリティ


 現在、羽田北九州線のJAL1825/1826便は、他路線との発着枠共有による暫定的な増便であり、羽田北九州線用に固定されている*2発着枠は4便のみです。それ故、繁忙期においては、増便されているJAL1825/1826便が運休され、他路線に振り分けられる事になります。世間一般にとっての繁忙期は、ビジネス客の比率が高い羽田北九州線にとっては却って閑散期となるからです。

 今回、羽田富山線を廃止する事によって、羽田=新北九州線を2往復増便し、本来の枠である4往復と合わせて1日6往復にする事は可能です。何も考えなければ、B767-346をそのまま投入する事になるんですが、恐らく九州路線のA300-600Rと機材を入れ替える事になるでしょう。わざわざB767-300用のグランドハンドリング環境を整備する必要は低いですし、日本航空ジャパンにはB767-300なんて存在しませんからね。


 一見何の障害もなさそうに見える富山からの羽田枠移管ですが、1つだけ問題があります。それは、JALが富山線の発着枠を確保した時の経緯です。抑も、JALの富山枠は、岡山枠・山口宇部枠と同様、2002年7月の羽田発着枠再拡張時に、JAL・JAS合併によってANAシングルトラック路線への参入を促すという目的の許、新規航空会社枠の暫定使用分とは別途交付されたものです。言うまでもなく、羽田北九州線はJALのシングルトラック路線であり、今回の新北九州空港開港によって、今度はスターフライヤーという新規航空会社が参入してくる事になります。ここで、「JJ合併枠」とも言うべき富山枠を、スターフライヤー対策用に新北九州枠として転用できるかどうかについては、別途議論が必要となるような気がします。

 別に、私はスターフライヤーの肩を持つものではありませんが、JALが富山から撤退するのなら、その分の羽田枠を返還すべきでしょう。強いて他路線に転用するのなら、岡山線・山口宇部線の増便や、新規空港である神戸線の増便に回すべきです。それが、「JJ合併」などと大言したJALの責任というものでしょう。まぁ、スカイマークが撤退した分の関空線穴埋めに当てるのなら、国土交通省としてはノー文句でしょうけどね。実は、私としてもそれが一番嬉しかったりしますが。

[]肝臓を労るならアルコールを断て 肝臓を労るならアルコールを断てを含むブックマーク

 さて、アルコールに関して思い掛けない所からトラックバックを受けてしまいました。

○妄想科學日報 - 禁酒ファシズム

http://d.hatena.ne.jp/DocSeri/20051220/1135063743

 別にファッショだの何だのと言われても私は意に介しませんが、「アルコールの害」についてはもっと説明しなければならないかなぁと思っていたその矢先、nikkeibp.jpでこんな記事を見掛けました。

○飲酒機会の多いこの季節に緊急提言!
肝臓をいたわって、アルコールを楽しもう

http://nikkeibp.jp/sj2005/report/53/index.html

 まぁ、「アルコール健康医学協会」という名前からして、酒造業界に不利となるような意見は絶対にしないであろう事が明白なのですが、一応どんな協会なのか調べてみました。

社団法人アルコール健康医学協会 ホームページ

http://www.arukenkyo.or.jp/

 はい、トップページでアウト。いきなり「適正飲酒」なんて言葉を持ち出してきている時点で、この協会の主張している事が真っ赤なウソだという事が判明しますね。以前の記事でも書いたとおり、「適正飲酒」など存在しないというのが医学界での常識なのです。

○魔法の液体 アルコール

http://www.h7.dion.ne.jp/~kawanom2/drunk/home.html

 それに加えて、酒税収入を司る財務省の管轄下にあり、リンク集に酒造組合やビールメーカーが名を連ねている時点で、アルコール健康医学協会の信憑性はゼロです。当然、上記nikkeibp.jpの記事も相当バイアスが掛かっていますから、読み進めるには注意が必要です。


 さて、護身完成させた上で記事を読み進めていくと、いきなりこんな行に遭遇します。

 アセトアルデヒドは『アルデヒド水素酵素』によって、酢酸へと分解され、最終的には炭酸ガスと水になって体外へ排出される。しかし日本人の約40%は、アセトアルデヒドを酢酸に分解する酵素が十分機能しないという。また、4〜5%の人に関しては、その機能をまったく持っていないのだという。これはモンゴロイドだけの特徴で、アングロサクソンなど他の人種にはみられない。

 酵素が働かなければ、アセトアルデヒドはいつまでも体内にとどまるため、頭痛や吐き気が起こる。この機能が十分働かない「飲めない体質」は、遺伝的な体質であり、そのような体質の人に対して「飲んで鍛える」などはもってのほかなのだ。酒の席では、日本人の約半数が酒を受け付けない体質と心得て、無理にお酒を勧めないといった配慮が必要なのだ。

 毎度お馴染みの唱和です。

 日本人の約半数が酒を受け付けない体質( ゚o゚)

 日本人の約半数が酒を受け付けない体質( ゚o゚)

 日本人の約半数が酒を受け付けない体質( ゚o゚)

 1%や2%という比率ならいざ知らず、約半数もの日本人が酒を受け付けないというのであれば、そんなものを「楽しもう」などと提言するのは、日本人の約半数にとって傍迷惑なだけです。ある意味、「酒など飲めなくて当然」なのであり、アルコールに普遍的な健康効果がある」などと喧伝するのは、日本人の約半数に対する傷害行為にも等しいでしょう。


 更に読み進めていくと、「肝臓をいたわりながら飲むのが鉄則」として、「適正飲酒」について長々と書かれています。しかし、これにしたって「より臓器への負担が軽くなる」だけに過ぎず、結局は臓器に負担を掛けているという事実に変わりはないのです。そして、この行で触れられているアルコールの害だけでも、

 と、まるで覚醒剤撲滅キャンペーンでも見ているかのような害悪のオンパレードです。これだけの害悪がある事を認識しておきながら、敢えてアルコールに手を出そうとする輩がいるのなら、単なるバカです。或いは、バカを通り越してアルコール中毒であるというべきです。

 そして、上記に触れられていない重要な害悪として、アルコールの中毒性と発ガン性とがあります。実は、これこそがアルコールにおいて最も大きな害悪であり、しかもごく少量の服用でも確実にリスクは高まるのです。

アルコールの害

http://www.so-net.ne.jp/vivre/kokoro/arp.html

 後述する「Jカーブ効果」など、中毒性や発ガン性といったリスクの前には、何等意味はありません。だからこそ、東京消防庁ですら、「アルコールは薬物であることを知っておきましょう」と呼び掛けているのです。


 最後に、「アルコールの効能」とやらにも触れておきましょう。ここで挙げられている「アルコールの効能」は3つあります。

  1. ストレスの発散
  2. ポリフェノールの抗酸化作用
  3. 血中の善玉コレステロール増加

 先ず、「最大の効能」としているストレスの発散ですが、こんなものを「アルコールの効能」だと言うのなら、「珍走行為の効能」だの「集団レイプの効能」だのといった説も罷り通ってしまいます。アルコールという薬物によってストレスを発散しようなどという考え方自体が既にアルコール依存症なのであり、アルコールによらなければストレスを発散できないのであれば、その人間は知能程度が非常に低いと言わざるを得ません。「ノミニケーション」など論外であり、アルコールによらなければ維持できない人間関係など、最初からない方がマシです。少なくとも、日本人の約半数は「ノミニケーション」の輪に加われないのですし、加わるべきではないのですから。

 次に、主として赤ワインから得られる「ポリフェノールの抗酸化作用」ですが、これも決してアルコール飲料からしかポリフェノールを摂取できないなどという事はなく、緑茶や春菊、牛蒡など、多くの食品にポリフェノールは含まれているのです。緑茶の場合、カテキンの健康効果とカフェインの毒性とを比較衡量する必要はあるでしょうが、少なくともアルコール飲料に比べれば明らかに毒性の度合いは低くなります。ポリフェノール以外の効能や害悪を考えれば、アルコール飲料よりも緑黄色野菜に頼るべきである事は、言うまでもないでしょう。そういえば、赤ワインだけでなく春菊にもポリフェノールが多く含まれていると喧伝された途端、「ポリフェノール」ブームが突然死した事もありましたね。この辺は、日本人のアル中体質が見て取れるというべきでしょう。

 そして、善玉コレステロールです。これを語る時に欠かせないのが、前述の「Jカーブ効果」です。nikkeibp.jpの記事だけを見れば、「適正飲酒していれば、善玉コレステロールが増えて死亡率が低くなる」と思ってしまいがちですが、実はこれが大きなミスリードなのです。何処がミスリードなのかというと、「Jカーブ」の縦軸は全死亡率であるという事です。この「全死亡率」が何かというと、こんな絡繰りです。

全死亡率:病気だけでなく、事故、事件を含めたあらゆる原因による死亡率。「全く飲まない」人を1とした場合の各飲酒量毎の相対的な死亡率をグラフにすると、J型のカーブになる。

「Jカーブ」が証明する適量飲酒の効用

 つまり、「Jカーブ」とは因果関係ではなく相関関係なのであり、「アルコールの効能」を証明するには至らないのです。ましてや、事故や事件での死亡率など、善玉コレステロールの多寡で説明できるはずもないのであり、「適量のアルコールは却って健康になる」などというのは、とんだまやかしなのです。

 なお、上記サイトにおいては、「Jカーブ」に対する誤解を防ぐ為に、こんな文言が添えられています。

 なお、ACSHによれば、「Jカーブ」のデータは、もともと飲まない人に飲酒を勧めるものではなく、過剰飲酒の人達に適量を推奨するものです。

 要は、飲まなくて済んでいるのなら、それに越した事はないって事なんですね。単に、「いきなり断酒を勧告するよりは節酒の方が守らせ易い」ってだけの話であり、「Jカーブ」というウソは、当面の目的として節酒させる為の方便に過ぎないのです。


 長々と書いてきましたが、結局アルコールなんてのは害悪ばかりなのであり、決して推奨すべきものではないのです。アル中患者の面々が何とか「アルコールの効能」を探そうとする心情は分からなくもありませんが、効能を求めれば求めるほど、却って害悪ばかりが積もってしまうものです。それよりも、綺麗さっぱりアルコールを断ってしまった方が、余程「アルコールの効能」があると言うべきでしょう。

 しかし、いきなり禁酒法のようなものを持ち出した所で、今度は「闇酒」の氾濫やそれに伴うブラックマネーの増長を招くまでです。それよりも、酒税の大幅な引き上げと小学校からの科学的な禁酒教育とで、ジワリジワリとアルコールの居場所を奪っていくのが、これからのスマートな禁酒政策でしょう。この50年間での禁煙政策の進展を見れば、禁酒教育だって成功させる事は可能なのです。今日明日の結果を求めるのではなく、次世代・次々世代までを見越した「禁酒100年構想」こそが、この世からアルコール禍を撲滅するソリューションなのです。

*1:とは言っても、私の腕時計はデジタルですけどね。

*2:勿論、これはJAL社内での話であって、所謂「地方空港枠」とは別物です。