五月原清隆のブログハラスメント このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2005-12-31 液キャベのCM

 最近、液キャベコーワSのCMが気になります。

コーワのCM一覧

http://www.kowa.co.jp/g/break/04/

 このCM、明らかにYOSAKOIソーラン祭りを意識しているんでしょうが、果たして元の祭りを知っている人がどれだけいたもんだか、2年連続で観覧しに行っている私は気になってしまいます。

YOSAKOIソーラン祭り 公式サイト

http://www.yosanet.com/yosakoi/

 何せ、さっぽろ雪まつりの最中は市内のホテルが軒並みブラックアウトするにも拘わらず、YOSAKOIソーラン祭り期間中はブラックアウトどころかバーゲンフェアも超割も設定されているんですからね。安く観覧しに行けるのは助かるのですが、逆に言えばバーゲンフェアを設定できるほど認知度が低いって事です。まぁ、YOSAKOIソーラン祭り組織委員会が長谷川岳に牛耳られている内は、真のメジャー化は無理でしょうけどね。この辺を「道産子体質」と言い切るべきかどうかは、別途議論が必要でしょうが。

[]鉄道現場のお寒い気象観測体制 鉄道現場のお寒い気象観測体制を含むブックマーク

 12月28日の記事で「実にお寒い限り」と断じた鉄道における気象観測体制ですが、そのお粗末さを証明するようなニュースが出てきました

○脱線・転覆事故発生時データなし、風速測定は3分間隔

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051230it04.htm

 近い将来のリンク切れに備えて、重要な部分だけを抜粋しておきます。

 JR東日本によると、同社の風速計は、風速20メートル以上になった場合にだけ2秒間隔で風速を計測し、それ以外の場合は、時間を3分ごとに区切り、その間の最大風速だけを記録している。

 なるほど、これでは確かに突風への対応は困難かも知れませんね。「風の息づかいを感じていれば、事前に気配があったはずだ」で一躍有名になった毎日新聞が、またぞろナウシカもビックリ*1JR東日本叩きを展開してくれるかも知れません。

 とはいえ、この「お粗末さ」がそのまま批判に妥当するかといえば、やはり困難なところはあるでしょう。前回紹介した鉄道総研の月例発表にもある通り、突発的な気象変化の予測は、あくまでも確率論に基づく計算が基礎なのです。直前3分間に最大瞬間風速20m/s以上の風が吹かなかった時、直後3分間に最大瞬間風速20m/s以上の突風が吹く確率は、非常に少ないものがあります。この確率がどれほどのものであるかは計算していませんが、飛行場における気象観測体制がこうした突風を可能な限り捕捉できるようになっているのは、航空機の運航における突風の危険性が非常に高く、その観測コストに見合うだけの安全への貢献度があるからです。

 気象観測体制の充実は、当然ながら鉄道事業者に莫大なコスト負担を強いる事になります。そのコストが、鉄道運行の安全確保という命題に対してどれだけ認められるかは、やはり輿論の判断を仰ぐしかありません。マスコミに求められるのは、輿論がその判断を出来るだけの情報を提供する事です。取り敢えず、毎日新聞は退場処分ですね。

[]事故調は突風の一点張りへ 事故調は突風の一点張りへを含むブックマーク

 辞書で検索すると、どうも「一点張り」という言葉にはマイナスイメージの方が強いようですね。

羽越線脱線原因、マイクロバーストか…事故調が有力視

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051230it01.htm

羽越線脱線、事故調査官に気象専門家を任命

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051230i112.htm

 手前味噌で恐縮ですが、やはり12月28日の記事で指摘した通り、気象観測の分野では、鉄道は航空に大きく後れを取っています。今回、航空気象専門家をいなほ14号脱線事故の調査に招聘したのは、ある意味当然と言うべきです。ここへ来て、航空事故調査委員会が航空・鉄道事故調査委員会へと改組された効果が出てきたのかも知れませんね。

 しかし、気象庁観測部の調査官が事故調入りしたところで、先ずはそのお粗末な気象観測体制に愕然とする事でしょうね。過去のMETARやSPECIが容易に入手できる航空気象観測の世界と異なり、鉄道の気象観測となると大抵は地方気象台頼みとなってしまいます。前者の記事では、

 航空気象の分野では、離着陸時の航空機マイクロバーストに遭遇した場合、致命的な事故につながることから研究が進んでいる。だが発生は局地的で、継続時間も短いため、事前に予測するのは極めて困難とされている。

 などと、「風の息づかいを感じていれば」云々の毎日社説を全否定するような事を書いていますが、この調査官が報告書の冒頭で書きそうな事は、「お前らもっと真面目に観測せえや」ですね。

 因みに、後者の記事では、こんな事も書かれています。

 協議会にはJR各社など鉄道会社のほか、学識経験者らが参加。各社の観測体制や運行管理、防風対策が適切かどうか検証する。

 んなもん、航空屋から見たら「不適切」って結論が出るに決まってますね。一丁前にTAFを打てるようになって、初めて航空屋も真面目に取り組んでくれるというものです。

[]見た目の年齢は当てにならない 見た目の年齢は当てにならないを含むブックマーク

 JR羽越本線脱線事故について、最後に少しだけ明るいニュースを紹介しておきます。

○不明の親子?県警が確認作業・山形脱線事故

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20051230AT1G2901H29122005.html

○不明母子の目撃証言に食い違い

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2005/12/30/02.html

 果たして、この申し出が目撃証言と一致しているのかどうか、現時点では何とも言えません。しかし、願わくば目撃証言通りの申し出であり、事故関係者が一息吐いて新年を迎えられるようにしたいものです。

 しかし、この申し出が目撃証言通りなのだとしたら、この41歳女性にとってはちょっと残念でしょうね。平時であれば、「あら、お世辞がお上手ね」と内心喜ぶ余裕もあったのでしょうが、この状況下で若く見られた事に欣喜雀躍したら、毎日新聞に「風を読め」ではなく「空気を読め」と言われる事でしょう。私自身、実年齢よりも10歳以上老けてみられる事が常なので、本当は41歳なのに「30歳ぐらい」と言われた女性の小さな喜びを理解できなくもありませんが、今回は些かタイミングに難があったようです。

 もう1つ、今回は粛々と確認作業をしているのですが、もし申し出た女性の年齢が41歳ではなく31歳や26歳だったとしたら、果たして山形県警は慎重に確認作業をしたでしょうか。何となく、見た目が31歳前後だったら早々に確認作業を打ち切りしていたような気がするのですが、実年齢と目撃証言との年齢差だけで確認作業の精度を決定しているのだとしたら、それは剰りにも女性に失礼な話でしょう。バストの大きさやウエストのくびれに個人差があるように、女性の見た目年齢にも個人差があるのです。

 見た目だけで女性の年齢を判断すると、痛い目に遭いますよ。ええ、経験論ですorz

[]石川良一グッジョブ 石川良一グッジョブを含むブックマーク

 2005年の最後は、明るいニュースで締めておきます。

耐震偽装被害者への公的支援東京稲城市が負担拒否

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20051231AT1G3100331122005.html

耐震偽装マンション、東京稲城市が公費支援を拒否

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051231i101.htm

 当たり前ですね。下位の自治体無過失責任を要求するなど、お門違いにも程があります。国に法的根拠を要求する石川良一市長の姿勢は、稲城市民76,670人の血税を預かる首長として当然でしょう。この事によって、稲城市が国や東京都からどんな嫌がらせを受ける事になるのかは知る由もありませんが、石川良一市長には、是非自信と信念とを持って、特別措置法が成立するまでの負担拒否を貫いて欲しいものです。

 続き? ありませんよ。このニュースについて、これ以上何を言及しようっていうのでしょうか。まさか、プチエンジェル事件? んなアホな。

[]2006年の執筆予定 2006年の執筆予定を含むブックマーク

 2005年も残すところあと10分となりました。ここで、2006年の新春企画を幾つか予告しておきます。

  1. [鉄道]JR各社ダイヤ改正読み比べ
  2. [航空コラム]貴族としてのJGCに求められる資質と責任
  3. [雑感]やはり「適正飲酒」などウソである

 例によって、これらの記事を本当に書くかどうかは未定です。それが、ブロハラクオリティ

*1:「風使い」と言われた時に、ナウシカよりも鳳凰寺風の方が思い浮かんでしまう辺り、私のヲタ度や眼鏡萌えっぷりは因業が深いですね。「緑の疾風」なんて、魔法騎士レイアースを観ていた人じゃなきゃ解りませんよね。

のぞみくんのぞみくん 2005/12/31 22:28 「同社の風速計」とか書いてますけれど、現実には大半の鉄道事業者がそうだったりとかして…。比較になるものがないと、コメントしようがありませんね…。
来年もどうぞよろしくお願い致します。

五月原清隆五月原清隆 2005/12/31 23:25 >大半の鉄道事業者
私も同意見です。今回の事故をして「JR東日本は気象観測体制がなっていない」と言うのであれば、大半の鉄道事業者にも妥当する批判になってしまうでしょうね。精々、批判を免れ得るとすれば、第3種鉄道事業者としての関西国際空港くらいのものでしょう。
まぁ、何はともあれ、来年もどうぞよろしくお願い致します<(_ _)>

Kinoppi☆Kinoppi☆ 2006/01/01 15:07 新年明けましておめでとうございます。

鉄道事業者に線路沿いの気象観測をちゃんとしろ、というのはムチャな話だと思いますよ。
しかし、気象庁を所轄しているのは・・・(以下略)

気象庁のサイトで「気象庁の任務」のところを見ると、以下のようなことが書いてあります。
「気象庁の任務
 わが国は、大雨や暴風、地震や津波、火山噴火などによる災害をしばしば被っています。
 気象庁はこれらの自然現象を常時観測するとともに、気象、地震、津波、火山活動などに関する情報を発表・提供しています。気象庁が発表・提供する情報は、自然災害から国民の生命・財産を守るための防災情報のほか、交通の安全を支援するための情報、農業、電力、観光など各種産業活動を支援する産業情報、国民の日常生活に役立つ生活情報、さらには人類の生活のあり方などに警鐘を鳴らす環境情報などがあり、各方面で多様な役割を果たしています。
 気象庁は、これらの情報を関係省庁や地方公共団体、報道機関などに提供することにより、災害の防止、交通安全の確保、産業の発展への寄与、国民生活の利便の向上を図っているほか、環境保全に向けた取り組みに対しても支援をしています。 」

今は、街の小さなスーパーでも、民間の気象情報会社から情報を買って品揃えを考える時代ですからね。

五月原清隆五月原清隆 2006/01/01 20:47 >Kinoppi☆さん
新年明けましておめでとうございます。
確かに、マイクロバーストによる脱線事故の発生頻度からすれば、飛行場並みの気象観測を線路沿いでやれってのは、些か無理があるでしょう。しかし、実際に「交通安全の確保」が出来なかったのですから、現在の「安全水準」そのものを見直す所から始める必要はあるでしょう。突風よりも遥かに予測が困難と思われる地震ですら、現在はかなり観測体制が整っているのですから。
でも、今回の脱線事故も、単なる脱線だけで死傷者が発生しなければ、ここまで気象観測態勢の不備が批判される事もなかったでしょうし、航空気象専門家を事故調査に招聘する事もなかったでしょうね。死者が発生しなければ改善に取り組まないという辺り、鉄道事業者にもマスゴミにも「人柱主義」が見え隠れしますね。

Kinoppi☆Kinoppi☆ 2006/01/01 22:03 >>鉄道事業者にもマスゴミにも「人柱主義」が見え隠れしますね。

誰かが死なないと物事が動かないというのは、この国の悪いところですね。

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