昨日、最寄り駅から帰宅していた時の事です。ケータイでmixiを巡回しながら歩いていた私の横を、1台の車椅子が颯爽と駆け抜けて行きました。時速にすれば8km/hから10km/hほど、ジョギングと同じくらいのスピードです。
私は、別に「障害者は障害者らしく大人しくしていろ」などという考え方の持ち主ではありませんから、こういう元気のある障碍者が増えてくるのはいい傾向だと思っています。下肢に障碍があるとしても、必ずしも腕力を含めた上半身にまで障碍があるという事ではありませんから、東京マラソンに出場するようなトップアスリートでなくても、ながら歩きをしている私を追い抜くくらいのスピードを出せる人がいるのも、当然の話です。
しかし、こういう「元気な障碍者」について、私はちょっと心配になってしまいます。というのも、いざという時の危険回避能力において、どうしても障碍者は健常者に劣るからです。そして、障碍者であるが故に、健常者であれば回避し得たであろう事故を回避できないケースが、「元気な障碍者」によって増える危険性があるのです。