Mちゃんの経世済民!

2015-10-16

維新、移行組を除名

維新の党がついに分裂した。

維新の党:162人除籍し分裂 大阪側「処分無効」と反発

毎日新聞 2015年10月16日 東京朝刊

 維新の党は15日、新党「おおさか維新の会」に参加するとみられる大阪府内の衆院議員と地方議員ら162人を「党の結束を乱した」として除籍処分にした。14日に処分した馬場伸幸国対委員長ら3人と合わせ計165人の異例の大量除籍処分に踏み切ったことで、新党設立前に同党は分裂した。分党を決議する方針大阪系をけん制する狙いがある。

 馬場氏らの除籍で維新の党の所属国会議員は51人から39人に減った。松野頼久代表は15日の記者会見で「勝手に党大会を開くのも、協議が破談になったらいきなり『代表には権限がない』と言うのも理解不能だ」と大阪系を批判

 これに対し、大阪側は「処分は無効」(馬場氏)と強く反発。5月に松野氏が代表に選出された際、党大会を経なかったことや、9月末の任期満了時に執行役員会で任期延長を決めた点も問題視する。新党代表に就く橋下徹氏は15日、自らのツイッターで「任期切れの前代表と前執行部が大阪系を処分とは、オツムは大丈夫かい? 朝鮮労働党日本支部だ」などと松野氏らを激しく攻撃した。

 泥沼の分裂劇は法廷闘争になりかねない情勢。馬場氏は同日、執行部と法廷闘争になった場合は橋下氏の協力を求める考えを記者団に示した。

 馬場氏らは24日に臨時党大会を開いて新執行部を選出し、政党交付金を分配する分党決議を行う方針だが、執行部は「除籍者らが臨時党大会で決定しても無効だ」としている。【福岡静哉、飼手勇介】

これは睨んで、怒鳴って、刀に手を駈けながらもお互いにどこかで妥協点を探っていた今までの状態から、刀を抜いたことを意味する。ケンカになって刀を抜いてしまった以上、解決方法は斬り合いでどちらかが倒れるまで戦うことしかない。

しかし立ち回りが水際立っているのは前代表の江田憲司だ。今年五月に大阪都構想住民投票により否決された際に代表を辞任した。当時から維新はゴタゴタしてたけど、その後ゴタゴタがここまで来るのを予期したかのようにすっといなくなってしまった。辞任した当初はなんで辞任するんだ?女がらみの記事が週刊誌にでるらしい?いやカネの方らしいぞ?と噂になったが、その後そんな報道はなかった。

今週の連休明けくらいに分党でまとまりそうだという話があった。そこから江田が煽って除名の流れを作ったようだ。橋下は自分が先頭に立っておこなうケンカがうまいが、江田も自分が表にでないケンカがうまい。

 両陣営は14日、大阪議員に限り「分党」を認める案で合意する寸前だったが、立ちはだかったのが新党組とそりが合わない江田憲司前代表だった。

 江田氏は「これは戦争だ。何を恐れているのか」と松野氏らを叱咤(しった)。14日の旧結いの党議員の会合では「分党は認めない」と確認した。

産経新聞2015.10.16

「橋下氏「維新の党は朝鮮労働党日本支部」大阪系162人除籍方針ツイッター批判」より抜粋

臨時国会も開かれないようなので、もう少しこのストーブリーグを楽しもう。

2014-01-17

舛添を支援しない小泉進次郎は計算高い。都知事選での造反は処分できない自民党の歴史

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細川出馬都知事選の結果が分からなくなった。自民党は舛添擁立を決める時も党内ですったもんだの末に、「勝てる候補」ということで舛添の推薦を決定したのに「勝てないかもしれない」ので擁立の大義を失ってしまった。

早くも細川出馬に一役も二役も買った小泉純一郎元首相の次男進次郎は舛添は応援しないと明言している。私はこの発言を聞いて小泉進次郎はほんとに計算高いなと思った。自民党都知事選で過去も造反・分裂した状態で選挙を戦っているが、いずれも処分は軽い、あるいは処分なしになっている。自民党内で細川の掲げる脱原発シンパシーを持っている議員は「国家を変える」、「自らの信条を貫く」ためにもバンバン細川の応援をするべきだ。舛添を応援しても勝っても今と何も変わらないし、負けたら負けでそれっきりだ。

さて、過去の分裂した知事選でその後の処分を追ってみたい。

91年 都連・本部分裂での都知事選

91年の都知事選は現職の鈴木俊一自民党東京都連が支援し、自民党本部はNHK報道局長で新人の磯村尚徳公明、民社と相乗りで推薦を出した。結果は都連が応援した現職の鈴木俊一が磯村に80万票の大差をつけ当選する。

その結果を受けて本部の小沢一郎幹事長が敗戦の責任を取って辞任するが、そのあとについた小渕恵三幹事長は「党内融和をはかる」として造反組の都連幹部や都内選出の国会議員に対しては一切処分を行わなかった

99年 4陣営分裂の都知事選

99年はさらに混沌とした選挙だった。現職の青島幸男出馬しない状況下で自民党は元国連事務次長の明石康を推薦する。しかし都連幹事長柿沢弘治が反発し、議員を辞職し自ら出馬を決断する。さらには舛添要一石原慎太郎出馬を決める。この4陣営自民党国会議員が分裂をして戦うことになる。

当然各議員の系列の地方議員が応援に回るので、地方議員も巻き込み熾烈な戦いになった。また都知事選後に行われた区長選などでも分裂する事態が起こった。結果は御存じのとおり石原慎太郎が当選、次点に民主党推薦の鳩山邦夫がつけた。

さて分裂の処分はというとこれまた軽いものであった。

とまあ選挙の責任者というべき選対本部長の石原ジュニアですら役職停止3か月、石原を引っ張り出して党内から「A級戦犯」とまでいわれた小林興起も処分はうやむやになったままで終わってしまった。それ以下の水面下で応援した議員についてはまったくノータッチであった。

つまり都知事選での分裂は自民党にとってよくあることで、都知事選での分裂ごときで重い処分は下せないのである。小泉進次郎はそれを知っているのか平気で舛添を応援しないと言った。計算高い。小泉ジュニアだけでなく、もともと応援する大義のない舛添だったら、自らの政治信条に近い候補を応援したらどうでしょうか。自民党の先生がた。

2014-01-15

東京都知事選 細川護熙、総理辞任の主因となった東京佐川急便 疑惑の1億円事件まとめ

昨日、細川元首相都知事選に立候補すると発表した。

猪瀬前知事徳洲会から5000万円を借りたのか、もらったのか、何に使ったのかで揉めに揉めて挙句の果てに辞任した。その次の知事として細川氏が出馬を表明したのだが、細川氏自身も94年に首相辞任の一因となったのが東京佐川急便からの1億円の受け取り事件だった。この記事では20年前のポイントをおさらいしてみよう。

調べていくと猪瀬と同じすぎて笑える。

概要

参議院議員(3期)であった細川護熙は1983年2月に熊本知事選に出馬し当選し、知事を2期務める。その後92年に国政へと復帰し、8頭立ての馬車の旗手として非自民連立政権首相となった。

問題となったのは熊本知事選に出馬する直前の1982年10月ごろに東京佐川急便より借り入れた1億円の使途である。1993年春から週刊誌で火が付き、1993年12月から野党自民共産)はこの1億円を選挙に使ったのではないかとみて国会で追及する。細川答弁は微妙に修正を重ねながら、新たな疑惑を生み出す(NTT株購入の件)がうやむやのまま細川辞任でいったん終了する。事件の構造は猪瀬と似ている。

ポイント1 借りた1億円の使途の説明がおかしい

1982年10月ごろから東京佐川急便から借りた合計1億円は細川いわく、7700万円はマンション購入の費用として、2300万円は熊本の自宅の山門や塀の修理に使ったという。しかしながらマンションについては借り入れた時期より2か月前に購入しており(つまり借りた前に既に買っていた)、自宅の山門、塀の修理については借り入れから7か月後・1年8か月後に修理の届け出が出ている。お金を年利8%で借りているのだから、1年後、2年後に使うのはとても信じられる説明ではない。猪瀬と同様に選挙直前に借りたお金であり、選挙で使ったのではないかと疑惑を呼んだ。

ポイント2 1億円を返済したかどうかが証明できない

猪瀬問題でもあまりにも簡素な借入書が問題となったが、この疑惑でも返済したかどうかの証拠が残っていない。1億円のうち1千万円については領収書が発見されたが、そのほかについては宙に浮いたままだ。細川の国会での弁明は別荘についた根抵当(1億円借り入れの担保という)が外されたことと、佐川急便側から提供された契約書などの6点セット*1によって返済したと主張した。本来保存しておくべき細川側の書類は殆ど紛失状態であった。

確かに細川のいうように政治資金を受けるのに別荘に根抵当をつけるというのは不自然だし、それはそうかとも思えるのだが、佐川側から提出された書類があまりにも杜撰なことが一層疑惑を黒くさせている。また、野党自民党共産党)からの追及に「事務所がやったこと」、「佐川の資料だから私の関知しないこと」という一貫した答弁が余計に心証を悪くした感がある。

佐川側から提出された6点セットも割印がなかったり、書類の綴じる穴が左右ばらばらにあったり(なので書類が綴じて保存できない)、挙句の果てには返済した日が3年連続で佐川が営業していない12月31日だったりと、返済の証明というより書類自体を後から作ったものではないか、と疑惑を生むのに十分なものであった。

ポイント3 疑惑の二階建て NTT株売買

さらに疑惑が追及されていると、佐川から借りた1億円で買ったマンションを担保に、4億2000万円を借りて(義父が)NTT株を売買しておよそ5000万円の売却益を得た事実が明るみに出た。これについても細川は義父のやったことと我関せずといった感じだ。

そうこうしているうちに1994年4月に内閣の目標としていた政治制度改革を終えたとして細川内閣総辞職し、この問題もうやむやのままで終わってしまった。

徳洲会から5000万円の借金の使途問題で辞任した猪瀬前知事の後釜に、これまた同じようなスキャンダルを抱え、政権を投げ出すような辞任した細川を据えるのもおかしな話だ。

*1:消費貸借契約証書、担保に関する覚書、根抵当権の設定契約書、貸付金台帳、領収書、利息計算通知書

2014-01-08

自民党所属衆議院議員 大久保みよ のブログがヤバい

これほどの逸材を知らなかったのは痛恨の極み。

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どこの市議だこいつはと思ったこいつは大久保三代(おおくぼみよ)、どうやら2012年の総選挙で当選した自民党衆議院議員らしい。

何でもかんでもブログに書いてしまう彼女の性格は痛い議員ウォッチャーの間では有名で、wikipediaにはその象徴たる文章が引用されている。

  • (昨日)なんと総理が、女川・東松島にお越しになり・・・「いいか、総理の横にぴったりくっついて、顔を売れ」というのが、県連会長からのこっそり使命なのです。
  • もし万が一、議員を引退しなくてはならなくなったら(民主党)安住先生のところに公設秘書で、雇ってもらうつもり。
  • (ブログについて党本部から指導があったようで)「よりによって、こんな時期に」実はただいま、ブログを怒られて自民党本部より、活動自粛を言い渡されたばかりなのです。
  • (参院選候補者のポスターを1000枚貼るよう全所属議員に指示した石破茂幹事長に対し)あ〜、胃が痛い。これはきっと、ストレス性イシバ症候群だわ。呼び出し5秒前なんだけど、説教されたからって、ポスターは1枚も増えないのにさ。説教されるまえに、貼れるなら貼ってるっつーの。説教したって無駄なのにさ
  • 大島組長(大島理森復興加速化本部長)より「ツイッターは、いい加減にしとけよ」と、ギロリ睨まれたので、組長の命令は絶対だから(笑)参議院選挙終了まで更新を控えます。ツイッターじゃなくてブログですけどね。

wikipedia 大久保三代 より

なんとも香ばしい議員だが、それに仕える秘書はもっと大変で、本人いわく(当選からの1年間で地元秘書が)5人も短期間でやめてしまい、なり手がいないそうだ。

そして今回、年末・正月を挟んで夫とのケンカ・離婚話までブログに掲載している。

「うわべだけの反省など意味がありません。友達がいないのはあなたの性根が腐っているからです。いまさら何も期待していません。」

「貴様が出産で死のうがガキがくたばろうが関係ないね。娘は交渉が成立するまで人質として預かる。アホめが。」

無理みたい http://ameblo.jp/okb-34/entry-11745720705.html

というような夫からの罵詈雑言メールを晒し、ひたすら透明な政治活動・情報公開に励んでいる。

それこそ特定秘密に指定してほしい情報だが。

参考 大久保三代公式ブログ いつみてもSocial work

2010-03-06

頑張った政策立案者って誰? 行政のパフォーマンス評価の難しさ

もしあなたの企業の人事部や広報部の社員が、ある日突然数億円のボーナスがでたらどう思いますか?

金融日記で興味深いエントリーがあったので紹介。

日本は優秀な政策立案者のサラリーが安すぎるんじゃないか?

上にリンクした金融日記の論点を整理してみると

  1. 官僚の給料は(能力に比べ)安い
  2. 天下りによって生涯年収を埋め合わせている
  3. そんな構造が官財の癒着構造になっている
  4. それだったら国益と彼らのインセンティブを合致させて国のために頑張ってもらい、その代わり高給を取らせよう

とまあこんな感じだ。言ってることは正しいんだが、実際に考えてみると非常に難しい。

この話をややこしくしているのは行政のパフォーマンス評価が容易にできない点にある。学問的にもPublic Managementなんて分野で日々研究されてるんだが毎度その難しさが問題になっている。

以下、困難の原因を3つ程提起してみよう。

行政のシステムは予算が渡され、その予算を使い切る事にインセンティブが働いている

民間ではコストを抑えてパフォーマンスを多く生み出した人が評価される。しかし行政の世界では逆で、与えられた予算を使い切った役人がよい役人だ。コストを削減して予算を残すと、次年度から予算が削減されてしまう。これは非効率だが仕方のない話で、例えば生活保護で考えると、コストを抑えようとするとできるだけ支給するなという話になってしまい、貧しい人々は困ってしまう。であるから、国会で決めた予算(=国民が自ら決めた税金の配分)をきっちり守って使い切る事が最も正当性のある行動とみなされ、それは実践される。

環境省はサボればサボる程GDPの伸びに寄与する。

この例はある指標をパフォーマンス評価とした時に起ることである。金融日記の藤沢さんは例えば他国との相対的なGDPの伸びでの評価を提言しているが、GDPの伸び率に外務省の仕事なんて何の関係もないし、環境省なんて働けば働くほど抵抗勢力になってしまう。総務省統計局なんてブロガーに対する貢献度はクソ高い*1のに、彼らを評価する指標なんて作れるのだろうか?藤沢さんはGDPと多分ぱっと思いつきで言ったのだと思うが、このパフォーマンス評価の新しい指標、行政学の研究者は毎日真剣に探している。

仕事の内容がバックオフィス的。評価がし辛い。

言ってみれば、官僚の仕事は民間企業で言うコーポレート部門の仕事に例えられる。人事の人がどんなに頑張って配置をしたところで、それが最適配置だったのか誰もわからない。広報や法務もまた然り、どんなに頑張っても数字にはなかなか出てこない。彼らの頑張りようは評価が非常に難しく、いわば表に出てこない潜在的な損益を相手に戦う仕事なのだ。もしアメリカで一昨年リーマンブラザーズを救済していたら「リーマンショックを回避しました!」とオバマとその周辺の行政スタッフは評価されていただろうか?いや、そうではあるまい。

官僚にボーナスを与えるってのは証券会社で例えると、売買管理部門のある人間が数年後には1千億円に膨らむ可能性のあったトレーダーの不正を未然に防いだとして、その●%、●億円のボーナスを貰う、とかそんな感じ。未然に?とか、1000億って誰が試算したの?とかそういうツッコミがでてくる。

さらに言えば行政のパフォーマンスは四半期では現れてこない。それこそある官僚が「少子化対策に非常な貢献」をしたとしても、これって10年、20年経てばわかるかもしれないけど、現段階では全くわからないから賞与の仕様がない。

能力をどう生かすか

とまあ行政と役人のパフォーマンス評価がし辛いことがわかる。だけど今の官僚機構では日本の誇る優秀な頭脳を生かしきれてないのもまた事実。基本的には金融日記の方向には賛成だ。給料的なインセンティブもできるところ(評価できるところ)から始めていけばいい。外部の人間を入れることも進めるべきだ。

あとは政治家が人事権を握る事がカギだと思っている。いまの官僚機構の問題は自分たちの仕事に、自分たちが評価して、自分たちが人事を決めている点にある。この構造が外部の人間(御用学者以外の学者、経営者等)の排除や、天下りの多寡によっての行政を生み出している。人事権を政治家たちが握ることで、(一応)外部の人間が評価をした上で行政を行うことが可能となり、さらにそこから外部の人材の登用などの話も発展していくだろう。民主党の今回の案はどれだけ運用後に政治家がどれだけ官僚の人事に介入できるかにかかっていると考えている。

*1:よく参照してます。あーざーす