リコメンデーションとは信頼だ

 行きつけのCDショップのインディーズコーナーに随分と新譜が並んでいた。このコーナーのおかげで、エルレガーデンをみつけ、それ以来、インディーズパンクにはまることになった。おすすめのCDには、コメントが書かれている。そのコメントを読むと、思わず手を伸ばしてしまう。


 専門雑誌を読んだり、インターネットから情報を探すほど熱心ではない。また、そのことに時間を費やすよりも、もっと優先したいことがある。そこで、そのCDショップを信じることにしている。おかげで、エルレガーデン以外にも、ストレイテイナー、ロコフランク、Ken Yokoyamaなど、明らかにロングテールの世界では頭の部分に近いアーティストを次々と開拓しつづけている。


 自分が大人で良かったと思うのは、こういう瞬間だ。中学生のころは、ひとつのレコードを買うのに、かなり熟考したものだ。音を聞いて、しまったという、嫌な感じを味わいたくないために。そして、友人と重ならないように慎重に組み合わせを考えていた。ヤツは、ピンクフロイドを集めているので、こちらはキングクリムゾンでという具合だ。


 昨日は2つのCDを購入。自分のなかでは、急激に存在感を高めているビートクルセイダーズの新譜。「Day After Day」。このシングルで、また一歩メジャーに近づくのであろう。間違いない出来だ。

DAY AFTER DAY/SOLITAIRE(初回生産限定盤)

DAY AFTER DAY/SOLITAIRE(初回生産限定盤)


 もうひとつが、そのCDショップのおすすめを見て、手を伸ばした 「Comeback My Daughters」。うーん、残念。メロディは美しく、いわゆるエモ度が高いのだが、私の好みと違う。ビートが遅いのだ。あの店のおすすめにあるコメントを信じたのだが。

A Parade of Horses

A Parade of Horses

 Amazonでも、Googleでも良い。ビートが早い、メロディが美しい、インディーズ、パンク。私の音の好みはこれだけだ。調べる時間や手間を省き、かつ信頼を絶対に裏切らない情報をリコメンデーションしてくれないものだろうか。私はすぐに買う。本当は、居酒屋だって同じだ。恵比寿から近くて、焼酎が飲めて、食い物がうまければ、実はどこでも良いのだ。