2009-11-24
セミナーが面白い
セミナーグループやテーマにもよるけど、出身が違えば議論が面白くなる確率も高くなります。例えば今週は、GHG (Global Health Governance)がテーマだった。HIV pandemicに対してどうGovernされているのか、という議題です。
まあ、途上国でのエイズ感染者の急増が著しいことから考えても、教育不足が原因。もっとちゃんと教育にお金を投資しましょうね、それには、国家だけじゃなくいろんなところと協力してgovernしましょうね、みたいな話で終わるかと予期していたわけですが、そう単純じゃなかったのですね。うちのグループのインド人女性の話によれば、インドでは、高学歴でエイズの知識の完璧にもかかわらず、みんなゴムなんてつけない!らしい。だから予防ではなく、もっとキュアにお金をかけましょうるべし、みたいな論理です。
つまり、たいした専門知識がなくても、議論がおもしろくなる、という事態がおこるのです。つまり、セミナー(ゼミ)をおもしろいものにするのが、容易なんですね、一般的に。
もちろん、英語の問題があるから、面白いばかりでもないけれど、貴重な経験ができてすばらしい。
2009-10-30
虚構のアジア共同体?
三ヶ月以上日記を更新してないw
というわけで、久しぶりに更新してみる。
今日は、アジア共同体の可能性について、つい先日聴講したpublic lectureと私の経験をベースとして、簡単に考えて見ます。
public lectureのタイトルは、A Community of Europeans? Transnational Identitiesというもので、Dr THOMAS RISSEという、Free University of Berlinの先生によるものでした。
テーマは、一言で言えば、ヨーロッパ人ってありうるの?って感じです。Dr Risseによれば、そうありえない話でもないらしい。こういうと普通は違和感を感じるでしょうが、まあ、彼の話をちゃんと聞くと頷ける議論です。
前提。人のIdentityは、一つではない。みんな男(女)であると同時に日本人。それならば、フランス人であると同時にヨーロッパ人であってもいいじゃないか。Dr Riseseの実証研究によれば、こういう事態はヨーロッパで既に現れ始めている。パーセンテージは覚えてないけれど、かなりの割合で、自分はヨーロッパ人かつその国(フランス、ドイツなど)人であるという人が存在する。ただし、その国のみのIdentityを持つ人の割合も大きく、それに対して、ヨーロッパ人のみというIdentityを持つ人はほとんどいない(この議論は、2010年の初頭に出版される彼の本に詳しいらしい)。
では、なぜ、こういう事態がEUで現れているのか。それは、「事実性」からというのがDr Risseの解釈です。テレビをつけると、ヨーロッパ大陸の色んなチャンネルが写るし、通貨はヨーロッパのかなりの地域でユーロが使える。チェコのように、通過統合はしていずとも、かなりの場所でユーロが使えるような国もある。この解釈の妥当性はかなり高いように私にも感じられます。現に、通貨統合もしていず、EUに消極的なUKでのヨーロッパ人アイデンティティーはヨーロッパ最低でした。
この議論が正しいとするなら、アジア共同体が可能であるとすれば、それは、こういう事実性の上にこそでしょう。積み重ねられた事実性のうえにアジア人というアイデンティティが可能となる。そういう観点から考えてみると、現時点では、アジア共同体のアの字も日本国内に兆しはないといっても差し支えないでしょう。日本でアジアと行った場合、日本以外のアジア諸国をさす場合が往々にあるし、中国人がどういう人たちかを全然しらずに悪いイメージを持ってる日本人も多いでしょう。私自身、こっちにすみついてから中国人のイメージが随分かわりました(イギリスには大量の中国人がいます)。わき道にそれるので、多くは語りませんが、もちろん良い方向への変化です。また、アジア共同体への障壁として、日中関係のほかにも、アメリカのinterestsの問題もあります。なかなか一筋縄ではいかないでしょう。
とはいえ、ヨーロッパでも数十年前までは、現在の状況なんて想像すらできなかった。ECの前進であるECSCだって、その目的のひとつは、政治的な理由でありドイツと他の構成メンバーとの醒めた関係をなんとかそようというものであった。ゆえに、アジア共同体のための第一歩は、地域協定による交流、簡単にいえば、中国となかよくしましょうねってことでしょうか。この間、ニュースに中国人を時給300円とかでこき使ってる工場が訴えられていましたが、あれはよろしくない。(UKにいる)中国人は、一般的に恐ろしく素直で世間知らず。そこにつけこんで、低賃金で働かせていたのでしょう。
と、まあ、今日はこんなところで。
2009-07-05
鳩山献金問題について
News |
「故人献金」が、日本では問題になってるようだ。たいしたことではないと思ってたら、どうやらそうではないらしい。
今週のvideonews.comで、以下のような内容を神保哲夫氏が述べている。
1会見によれば、鳩山氏は、「故人献金」の内実は、鳩山氏自身のお金で、ご自身は、「秘書が、自分の個人献金が少ないのを気にして、そういう風につけた」と”推測”している。
2しかし、神保氏が公開情報を調べた結果、鳩山氏の個人献金は、小沢氏や麻生氏と比較しても、圧倒的に多い。中でも、5万円以下の法律による氏名報告義務のない献金の金額が、他と比較して、異常である。
3これらの事実より、神保氏は、「鳩山氏は、あるいは秘書は、自分のお金を使いまくることをかっこ悪いor国民受けが悪いと思い、ごまかしている。」
4もっと言えば、可能性として、鳩山氏はこれまでの政治人生において、もっと大々的に、自分のお金を使ってきたのではないか。例えば、民主党結成や、民主党を掌握するために。
2009-06-13
久しぶりの更新。
帰郷したり、再渡航したりで、更新が滞ってしまいました。来週も家を空けるのでその前に何か書いておこうと。最近読んだ本(自分用のメモ程度に)。
1勝間和代『読書進化論』2津田倫男『外資系企業で成功する人失敗する人』3森見『夜は短し歩けよ乙女』4村上『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド(上)』5川原『アクセル・ワールド』
1は、話題の勝間氏の著書だが、正直期待はずれですね。ウェブは、信頼性の上で本より劣るので、読書は重要である、ということを序盤で述べ、後半は、どうやって本を書くか、あるいは、売るか、ということに視点が移ります。つまりこの本の半分はは売る側の視点で書かれていることになります。勝間氏の読書術の本かと思って買ったので・・・。買う前に目次くらい確認すればよかったですね。彼の読書術についても、まあ、普通でした。
2の内容の核は、外資系では、直属の上司+部下の関係がほぼ全てであるので、部下はその上司ために日本企業以上に「おべっか」を使う、つまり、ドライなイメージの外資系だが、そんなことはないんだよって話ですね。個人的には、外資系の日本職員は、外資系にくる日本人はたいした能力はなく、能力のある人間は日本企業に勤めてると思っている、という内容が意外で面白く感じました。
森見さんの作品は以前も読んだんだけど、あまり好きじゃありませんでした。だけど、3についてはすごく面白い。彼の文章で男を描くと、爆笑ではあるけど、ねっとりしたというか、そんな人格ができあがるが、女性を描くと、ユーモラスでとても可笑しく可愛らしい性格になる、ということを発見しました。次女三女も産出してほしいものです(確か他は全部男だったはず)。
4は、世界の終わりと、ワンダーランドの章が交互に現れて、その関係が不明なまましばらく続くんですが、上巻の最後付近でようやくなんとなくその関係性が分かってきました。
5は、電撃大賞をとったライトノベルですが・・・。内容を概説すると以下のようになります。「主人公は、中学生のデブ。ゲームは得意だけど、そのルックスからいじめられてばかり。舞台は、未来?。世界のネット化?がすすみ、脳からネット世界に直接ダイブできる。主人公とは対照的に、学校で羨望の的である生徒会長?がいて、彼女は黒雪姫と呼ばれる・・・」書くのが面倒になってきたのでこの辺でやめます。また、ありがちなストーリーとおもったのは私だけではないはず。このレベルの作品が対象をとるということは、この年は不作だったのでしょうか。
と、今日はこの辺で。