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2012-01-23 機械翻訳機能を用いた和文英訳の品質解析


下記は、2012年1月1日朝日新聞リスク社会に生きる(1)」からの抜粋です。

この文章を例題にA社とB社の自動翻訳サイトを利用して英訳し、機械・自動翻訳サイトが実用に耐え得るか否かを検討してみました。

ドイツミュンヘン市内の幼稚園からの帰り道、防寒服にくるまれたレイヤちゃん(4)は母親の照実さん(39)に雪玉をぶつけて歓声をあげた。

幼稚園やスーパーがある駅から自宅まで歩いて約15分。コンビニもない。

東京電力福島第一原発の事故を機に日本を離れて、9ヶ月がたった。照実さんはドイツ語をほとんど話せない。家や学校の手続きもわからないことばかり。レイヤちゃんは一時、人が変わったように聞き分けがなくなった。

時差8時間、9千キロ離れた東京の自宅で、パソコンに娘の気配を感じながら、サッシャさんは眠りについた。

ドイツ人の父と日本人の母の間に生まれ、10歳ごろまでドイツで暮らした。



【 A社の自動翻訳サイトを利用した英訳例】

ドイツミュンヘン市内の幼稚園からの帰り道、防寒服にくるまれたレイヤちゃん(4)は母親の照実さん(39)に雪玉をぶつけて歓声をあげた。(例文1)

Way home from kindergarten in the city of Munich, Germany, Chan wrapped in heavy winter clothing layer (4) Mr. Barthelemy's mother (39) gave a cheer that hit a snow ball.

まずA社の翻訳サイトの利用結果です。

前半の句「ドイツミュンヘン市内の幼稚園からの帰り道」はうまく訳せています。

レイヤが個人名なのか普通名詞なのか判断できていませんが「名詞+ちゃん」が人の名前である可能性をロジックの中に組み込めば、この問題は解決できるのではないかと思われます。Chan gave a cheer はChanをレイヤで置き換えれば正しい構文となりますが、cheer that hit a snow ball の構文解析が誤っています。しかし、この英文は、Mr. Barthelemy’s gave a cheer とも解釈でき、Chan wrapped とmother gaveが並列に並ぶとした場合、(4)とMr. の間にandが抜けていることになります。

Barthelemyはどこから来たものか全くもって想像が付きません。てるみはthelemyの音と似ているとは言えますが。


レイヤが雪玉をぶつけ、レイヤが歓声を上げたと正しく英訳させるためにはどういう日本語文であれば良いかを検討するため、英文をソースとしてみました。

Leiya (4) wrapped in heavy winter clothing, gave a cheer throwing a snow ball at her mother Terumi (39). (例文3−1)

防寒服に包まれたLeiya(4)、彼女の母照美(39)で、雪のボールを投げる喝采を与えた。

Atが場所を示す前置詞としてしか認識されておらず、throw at〜の可能性が考慮されないロジックのようです。

和文英訳では、名前の後の括弧に入れた数字(年齢)が名前から離れてしまっていますが、英文和訳では名前の直後に残っています(名前と直接結び付けられている?)。もし括弧内の数字が年齢と判断されていて名前の直後に表記すべきというロジックがあるのであれば、そのロジックは和文英訳にも適用されるべきでしょう。

念のため、

Leiya threw a snowball at her mother.(例文3−2)

をソースとして入力し、throw at〜が考慮されず、at は場所を表わす前置詞としか理解されないことを確認してみました。

Leiyaは、彼女の母親で雪玉を投げた。


Throw の対象を示すatを排除した文であれば、「雪玉をぶつけて歓声を上げた」が正しく英訳されるでしょうか?

防寒服にくるまれたレイヤちゃん(4)は雪玉をぶつけて歓声をあげた。(例文1−2)

Chan wrapped in heavy winter clothing layer (4) gave a hit cheered by a snowball.

前回同様に〜ちゃんがうまく理解できないようなのでちゃんを削除してみました。

防寒服にくるまれたレイヤ(4)は雪玉をぶつけて歓声をあげた。(例文1−3)

Wrapped in heavy winter clothing layer (4) gave a cry banging a snowball.

LayerをLeiyaなど正しい固有名詞に置き換えれば、構文的には正しい英文になっているます。

ところが、raised a cheer が gave a cry に変わってしまいました。これはなぜなのでしょう。

また雪玉をぶつけた対象が削除されたためか、投げて当てたというニュアンスの「ぶつけた」が「たたきつけた」というニュアンスのbangと訳され、「雪玉を叩きながら叫んだ」というような意味合いになってしまいました。

〜ちゃんにてこずり、かつドイツ名のレイヤは英語のlayerと区別しにくいようなので、マリーという名前に変え、雪玉を「ぶつけた」と歓声を「上げた」と言う動作が並列になるように、日本語を作り直してみました。

防寒服にくるまれたマリー(4)は、母親に雪玉をぶつけて、歓声をあげた。(例文1−4)

Marie wrapped in winter clothes (4), in a snowball hit his mother, raised a cheer.

主語を明確にしようと句点を追加しただけなのですが、「母親に雪玉をぶつけて」の箇所の訳がおかしくなってしまいました。どのような解釈のプロセスのよってin a snowball という訳が出て来たのかは想像できません。

マリーの後の句読点は削除し、マリーが女性の名前であることが判別できるように「彼女の」母親に変更してみました。

防寒服にくるまれたマリー(4)は彼女の母親に雪玉をぶつけて、歓声をあげた。(例文1−5)

Marie wrapped in winter clothes (4) have a snowball hit her mother, raised a cheer.

これが、この翻訳サイトの限界でしょうか。

Have a snowballは現在形、raised a cheer は過去形になっています。

一文の中では、並列になっている動詞の時制は揃えるとことは原則となり得るのではないでしょうか。時制を揃えることを原則とし、そうでない場合には、機械翻訳した後の手動による校正過程で修正すればよいと思われます。


最後に マリーは彼女の母親に雪玉をぶつけた (例文1−6) をソースとしてみました。

Mary is the mother of her bump a snowball

この解を得た時点で、これ以上、この翻訳サイトを使って、英訳するのは無理と諦めました。

このサイトは、本例のような複合文には対応できないのか、それとも最後の例に挙げたように、この「母親に雪玉をぶつけた」が正しく英訳できないことによる、自動翻訳失敗なのかは定かではありません。


【 B社の自動翻訳サイトを利用した英訳例】

次にB社の自動翻訳結果を解析してみました。

ドイツミュンヘン市内の幼稚園からの帰り道、防寒服にくるまれたレイヤちゃん(4)は母親の照実さん(39)に雪玉をぶつけて歓声をあげた。(例文1)

My layer (4) covered by the way back from the kindergarten in German Munich and heavy winter clothing threw Mr. 照実 (39) of the mother 雪玉, and he raised a cheer.

My layerと訳された瞬間に、レイヤちゃんとマリーにまず、レイヤちゃんをマリーに変えてみる

ことにしました。

Marie covered by the way back from German Munich Uchi's kindergarten and heavy winter clothing threw Mr. 照実 of the mother 雪玉, and raised a cheer.

人名+さんの「さん」を敬称と正しく理解している点はA社に勝っていますが、句点で区切られたドイツミュンヘン市内の幼稚園からの帰り道の構文解析が誤っています。防寒服にくるまれたと幼稚園からの帰り道がごちゃ混ぜになってしまったのはなぜでしょう。The way back from the kindergarten in という訳文そのものは合っているため、構文解釈の誤りが残念です。

ドイツミュンヘンをGerman Munichと訳したことについて、中黒に起因する不備かと思って中黒を削除してみましたが、結果に違いはありませんでした。英語では、場所の表記が日本語とは逆転し、都市名が国名によりも前に来るというルールはロジックに組み込めるはずだと思います。

どのようなプロセスで、The mother 雪玉(雪玉が母親の名前)と解釈したのでしょうか。この点については想像が付きません

ただし、この訳文では、threwとraisedが正しく並列する動詞2つと解釈されています。

そこでうまく訳せなかった前半の句の部分を削除して再度試してみました。

防寒服にくるまれたレイヤ(4)は雪玉をぶつけて歓声をあげた。(例文2−1)

The layer (4) covered by heavy winter clothing threw 雪玉, and raised a cheer.

防寒服にくるまれたマリー(4)は雪玉をぶつけて歓声をあげた。(例文2−2、1−3と同じ)

Marie (4) covered by heavy winter clothing threw 雪玉, and raised a cheer.

この英訳であれば、雪玉をsnowballに置き換えるだけで、使える英文になっています。

少なくとも例文1−3のA社訳よりは原文の意に近い訳文です。

マリー(4)は彼女の母親に雪玉をぶつけて、歓声をあげた。(例文2−3)

Marie (4) threw her mother 雪玉 and raised a cheer.

構文としては正しい英文になりました。

ただし、Marie threw her mother a snowball と Marie threw a snowball at her とは意味が違います。前者は、「マリーは母親に雪玉を投げて渡した」という意味ですし、後者は「マリーは母親めがけて雪玉を投げて当てた」という意味です。原文が「母親に雪だまをぶつけた」ですので、後者の訳が正解です。

並列する動詞はうまく処理できたB社の自動翻訳ですので、マリーを修飾する句を追加してみました。

防寒服にくるまれたマリーちゃん(4)は彼女の母親に雪玉をぶつけて歓声をあげた。(例文2−4)

Marie (4) covered by heavy winter clothing threw her mother 雪玉, and raised a cheer.

To throw at が使われるには至っていませんが、マリーを修飾する句を追加しても問題なく、英訳することができています。そして「ちゃん」を追加しても、それを敢えて訳すことなく、うまく対応しています。

かなりいい成果が出せているB社の自動翻訳ですので、次に「幼稚園からの帰り道」を追加してみました。

幼稚園からの帰り道、防寒服にくるまれたマリー(4)は彼女の母親に雪玉をぶつけて歓声をあげた。(例文2−5)

Marie (4) covered by the way back from a kindergarten and heavy winter clothing threw her mother 雪玉, and raised a cheer.

幼稚園からの帰り道を追加しただけで、それが句点で区切られているにも拘わらず、構文は破綻してしまいました。A社の翻訳サイトがこの部分を正しく解釈していたのに比べ、この句が解釈できなかったという点は興味深いです。


【 結論 】

第1文の英訳を試みただけですが、A社(赤字)の自動翻訳機能も、B社(緑字)の自動翻訳機能も、それぞれ一長一短あり、不完全であることは明らかとなりました。

まだ成熟していない自動翻訳技術であるならば、まずその出力を一次訳(下訳、訳案)として使い、その一次訳を手動で加筆修正して校正することが考えられます。そして機械翻訳機能が理解しやすい(英訳しやすい)日本語文に加工するという前処理が有効であるという仮説が実証できるのではないかと期待していました。部分的にはそのような前処理の有効性は感じられますが、例文1−2や1−6、例文2−5の機械翻訳例のような出力ですと、単純な加筆修正で対応できるレベルではなく、ソース(原文)の問題なのか、自動翻訳機能の不具合なのかを切り分けることができず、仮設を検証することはできません。

機械翻訳で出力された英文の妥当性をざっくりと確認するために、その出力文をソースにして再度機械翻訳してみることは一つのオプションだと思いますが、例文3−1や3−2のような状態だとすると、自動英文和訳の品質もまだまだ実用には耐え得ないようです。

2012-01-22 機械翻訳を使いこなそう講座 (1) 

最近は機械翻訳(自動翻訳)を利用する人達も多いのではないかと思います。

けれども、機能や利便性が改善されて来てはいるものの、機械翻訳の出力をそのまま鵜呑みにしてつかうにはまだまだリスクが伴います。

今日は、機械翻訳に伴う問題を分析しながら、機械翻訳が活躍できるような使い方を検討して行きたいと思います。


次の文は、添削を依頼された英文です。

<英文>

The other day, how is it about the following percussion?

When advancing order to your company, I am pleased if you can reply earlier.

Is a reply got by 1/22 (Sun.) ?


この文章を見た瞬間に、文字通り目が点になってしまい、機械翻訳したことが一目でわかります。

まずなぜ機械翻訳したことがわかるのかを解説してみましょう。


(1) 第1文の the other dayが修飾している対象が見つかりません。the other dayは先日とか過日という意味なので、呼応する動詞は過去形のはずです。


(2) how is it が現在進行形の構文の一部ではないので、ここはhow is itが「いかがですか?」という意味の独立した句になっています。そうすると、目的語らしき the following percussion がつながらなくなります。How about the following percussion 「以下のパーカッションはいかがですか?」であれば、意味は横に置いておくとして構文としては成り立ちます。


(3) the following percussion のパーカッションがビジネスメールの文脈にしてはあまりにも唐突です。何かの誤訳ではないかという疑問が湧いてきます。


(4) 第2文の when advancing (the) order to your company では、動詞のadvancingに主語がないため、この句に続く節の主語と同じであることが想定されます。その場合、主語はI。即ち、When I advance the order to your company ということになります。 発注「処理」を進めるという意味だろうということは容易に想像が付きますが、to advance the order では「順番に従って先に進める」というような意味になってしまいます。


(5) I am pleased if you can reply earlier. の early は、「速い」ではなく「早い」という意味です。この場合の「速い」はsoon。 またifを使った仮定法なのでI am ではなく I will be の方が自然です。


(6) Is a reply got by 1/22? 普通文に直してみると A reply is got by 1/22 となり、状態を表わすis got とby 1/22で示唆される締め切りを持った未来の状態とが合致しません。 


【 英訳した文を再度、和訳してその妥当性を確認する 】

機械翻訳の助力を得て英訳した場合には、一度それを日本語に戻してみると、英訳の妥当性をざっくりとではありますが、確認することができます。(あくまでもざっくりとであることに注意!)

The other day, how is it about the following percussion?

When advancing order to your company, I am pleased if you can reply earlier.

Is a reply got by 1/22 (Sun.) ?

先日、どのようにそれは次のパーカッションについてのものなのですか?

以前に返信できるかどうか、あなたの会社に順序を進めるときに、私はうれしく思います。

返信は1 / 22(日)によって得られたのですか?

第1文は、この構文が素直に日本語に訳されています。もちろん、意図した意味にはなっていませんが。

第2文は、上記(4)で解説した通り、「advancing the order」は「順序を進める」と訳され、to your companyは the order to your company ではなく、advancing the orderを訳した後の残りの部分として、「あなたの会社へ」と他との連動なく解釈されてしまいました。 しかも副詞と判断された earlier は、「過去の」「以前の」と解釈されています。

第3文は受身形になっているため、by が1月22日までにではなく、got by 「〜によって得た」と解釈されています。


今回、機械翻訳にかけた元の日本語文は以下のものでした。

 先般、以下の打診について如何でしょうか?

 御社への発注を進める上で、お早めにご回答頂ければ幸いです。

ご回答を1/22(日)までに頂けますでしょうか?


打診は、医師による診察法の一つと判断され、percussionと機械翻訳されたようですね。


【 英訳しやすい日本語文に直してみよう 】

それでは機械翻訳にかける前の日本語文に少し手を加えて修正してみましょう。

この場合の「打診」は「問い合わせ」という意味です。「提案」かも知れません。

きっと、筆者は先般、問い合わせをしたのでしょう。

「以下の」が付いているということは、この3行の後に、問い合わせした時の文言が添付されていなければなりません。


英語の構文はS+V+Oが基本形になりますので、それを意識して、日本語で省略されている言葉を補っていきます。

先般、以下の打診について如何でしょうか?

先般の(私からの)問い合わせについて、(あなたからの)回答はいかがですか?

「いかがですか?」は英語でもhow is itとしか訳しようがない特殊表現で、目的語のitが何を指すのかが明らかな場合に使う口語表現です。文書(文語体)には不向きは表現ですので別な言い方に置き換えたほうが英訳しやすくなります。


私が先日(あなたに)送った問い合わせについて、あなたからの回答はできていますか?

About the question I sent you the other day, is your response ready?

先般の(私からの)問い合わせについて、(あなたは)何か質問はありますか?

About the question I sent you the other day, do you have any questions?


 御社への発注を進める上で、お早めにご回答頂ければ幸いです。

御社への発注手続きを進めるために、(あなたに)お早めにご回答頂ければ(私は)幸いです。

To commence ordering your company, I will be pleased if you can respond soon.

To advance with the ordering process, please respond as soon as possible.

To process the order to your company, please respond soon.

御社への発注手続きを進めるために、(あなたからの)回答がすぐに必要です。

For the order to your company to progress I need your response soon.


 ご回答を1/22(日)までに頂けますでしょうか?

(あなたの)ご回答を1/22(日曜日)までに私に頂けますか?

May I have your response by January 22 (Sunday)?

(あなたの)ご回答を1/22(日曜日)までに(あなたは)送って頂けますか?

Would you send me your response by January 22 (Sunday)?



このように、日本語を英訳しやすいかつ自分の意図することを直截的に表現した文に作りかえれば、機械翻訳のお世話にならずとも自力で英訳できそうではないですか?

【 再度、英語にしやすく書き直した日本語文で機械翻訳にかけてみる】

 先日(私が)お送りした問い合わせについて、(あなたは)何か質問がありますか?

 御社への発注を処理するために、(私は)できるだけ早く(あなたからの)回答が必要です。

 1月22日(日曜日)までに、回答を送ってください。


Questions about the other day I was sent, do you have any questions?

In order to process your orders, I need answers from you as soon as possible.

January 22 (Sunday) before, please send an answer.


第2文はうまく英訳されてきましたが、第1文と第3文は、原文を正しく理解していませんね。

これは、機械翻訳に内蔵されるロジックアルゴリズムの問題だと思われます。


Do you have any questions about the question I sent you the other day? であれば

私が先日送った質問について何か質問がおありですか?

とただしく和訳される機械翻訳サイトでしたので、日本語文にもう一捻り加えてみました。


私が先日送ったメールについて何か質問がありますか? という原文は

Do you have any questions about the recent letter from me? 

と英訳されました。メールをletterと訳してしまった部分に関しては、簡単にmailに修正することが可能です。

私が先日送った提案について何か問題がありますか? 

だったらどうでしょう?

Is there anything wrong with the recent proposal I sent?

この文だと、提案内容に不備があるというニュアンスになってしまい、不明な点や合意できない点があるかという意図(Do you have any problems)から離れてしまいます。

私が先日送った提案について何か問題がありますか? 

という原文は

Do you have any questions about the recent proposal I sent?

と英訳されてきました。 これなら使えます。


第3文では「1月22日までに」がうまく理解されなかったようなので、

Please respond by January 22 を原文にして、和訳してみました。すると

1月22日で答えを送ってください。

という和訳が出力されました。どうもbyは手段のbyしか認識されていないようです。

それなら

Please respond before January 22.

はどうでしょう?

1月22日の前に答えを送ってください。

う〜ん、やっぱりダメですね。

期限や締め切りを意味するbyはこの機械翻訳では対応できない、という結論になってしまいました。

ここで諦めてはいけません。

別な機械翻訳を試して見ましょう。

1月22日までにお返事ください。

Please reply by January 22.

と翻訳されてきました。 このサイトは正しく期限のbyを理解しています。

ついでに

先日お送りした問い合わせについて何か質問はありますか? は

Are there any questions about the inquiry sent the other day?

と英訳されてきました。 すばらしい!

以前、この自動翻訳サイトの日英翻訳機能はあまりにも悲惨な状態で、退屈しのぎに爆笑・苦笑するための余興にしかならないレベルでしたが、かなり改善されたのかも知れません。


【 まとめ 】

機械翻訳、自動翻訳は、こと和文英訳に関してはまだその信頼性は低く、出力された英文をそのまま使うことは危険です。

けれども、一次訳として使う分には、自分で添削・校正するためのヒントをたくさん提供してくれます。

機械翻訳をうまく使うためには、まず元の日本語を、英訳しやすい不自然な日本語に置き換えます。

ここでいう不自然なというのは、日本語では省略されている動作の主体を補ったり、単数・複数の区別や時制を意識したりすることです。

英訳しやすいはずの日本語に置き換えた文で、再度、機械翻訳にかけてみます。

何となく腑に落ちない、もしくは納得できない訳文が出力されたら、別な機械翻訳サイトを試して見ましょう。

機械翻訳サイトにも一長一短ありますので、特定のサイトがいつも優れいてるというわけではありません。

いくつか試してみることで、一次訳(サンプル訳)が増えれば、それだけ加筆修正するヒントが増えるということでもあります。

機械翻訳で得た一次訳をもう一度自分の目で確かめて、他に修正すべき点や改良できる点がないかどうか確認して、完成というということになります。


 













 

2012-01-20 Give and Take 介護をするのはどちら?

Please take care of yourself.

「どうぞお大事に。」とか「気をつけてね。」という時に良く使う表現。

そこから派生して Caretaker という名詞があります。

Care を take する人なので、「世話人」「介護者」という意味になります。


ところがこの take が動作の主体と連動すると、

Care を take する(取る)人という意味になり、「世話を受ける人」「介護を受ける人」という意味になってしまいます。


同じ単語なのに、全く反対の意味を持つなんて混乱の原因になると思いませんか?


文脈の中に世話を提供する人とその世話を受ける人が両方登場する場合には、

caretaker と caregiver という単語を使うことによって、両者が混乱しないように配慮されていることが多いです。 caregiver と言えば、「世話をする人」を指すことは明白ですものね。


けれども、介護者の負担、介護者の疲弊など、介護を提供する側のことしか書いていない場合には、文脈から判断するしかありません。


こういう場合、機械翻訳や自動翻訳でどうやって両者を区別しているのか、興味深く思います。そして同時に、機械翻訳の結果を鵜呑みにしていはいけないということも肝に銘じておきましょう。

2012-01-18 Any glass

You can watch the content on any glass.

という例文の「any glass」。

最近、よく耳にする表現です。


このglassを単純に「飲み物を入れるグラス」や窓ガラスの「ガラス」と解釈してしまうと、文の意図するところが見えなくなってしまいます。


ここでいうglassとは、ディスプレイの画面のこと。

TVの大画面でも、パソコンやタブレットの中画面でも、携帯やスマートフォンの小画面でも、同じように高精細、高画質のコンテンツが観られますという意味なのです。

言われてみればなるほどと思いますが、瞬間的にglass?と首をかしげてしまうでしょう?


意訳になりますが、

「そのコンテンツはどの端末でも見ることができます」

と、glassは端末と訳すと、文の意味がよく理解できます。


マーケティング資料や宣伝広告の文言には、こういう技術的なトレンドをうまく表現している例がありますので、覚えておくと便利です。

2011-07-29 What’s your take?  あなたの見解は?

Takeを名詞で使ったことがありますか?

最近、プレゼンテーションの最後にこのTakeを耳にする機会が増えたような気がします。

「結論」のページのタイトルとしてSummaryが良く使われていますが、そのスライドを説明する際の切り出し文句として

This is what I want you to take away with you.

Here is the takeaway of my presentation.

があります。

スライドに書いてある事(表現)と口頭で説明する時の表現が重複しないようにするというのはアメリカプレゼンテーションの原則の一つです。英語でも文語表現と口語表現を使い分けるということですね。サマリーの代わりとしてこのTakeawayが使えるのです。

I am going to summarize my presentation.

は、いかにも和文英訳したような印象を与えてしまいます。

それに”I want you to do"なんて、オーディエンスとのやり取り(interaction、engagement)があって、とってもアメリカンな表現でしょう?

ぜひ今度

This is what I want you to take away. を試してみてくださいませ。


Takeawayは例文にもあげたように、おそらくTake awayという表現が名詞化したものだと想像できます。Takeawayは、ピザやハンバーガーのTakeoutのように「お持ち帰り品」という意味でも使われます。ヨーロッパなどではtakeoutという看板よりはtakeawayを目にすることが多いのではないでしょうか。

Takeawayを名詞で使う時にはtake-awayとハイフンを入れるか、またはtakeawayと一語にします。(今では一語の方が主流です。)

プレゼンテーションで使うtakeawayも「お持ち帰り品」という意味ですが、これを日本語に直訳して「習得して頂きたい事項」というのもしっくり来ません。せいぜい、「(このプレゼンの)要点、ポイント」程度の訳語が自然でしょう。でも意味としては「お持ち帰り頂きたいポイント」なのです。


さて、前置きが長くなりましたが、takeには名詞もあるんだと思ってあらためて辞書を引き直してみると、、、。もちろん動詞のtake(「行う」やその派生形)の名詞形の意味もありますが、それ以外に「見解」「見方」「意見」という意味も出ていました。

これです、これです!

What's your take on this?

この問題についてのあなたのご意見は? 

Take on thisは覚えておくととても重宝する表現です。

あなたのご意見は?を英訳する際に

What is your opinion?

という表現もありますが、ちょっとぎこちない感じがします。

What do you think?

インフォーマルな感じ。友達との会話ではこれで十分ですが、ビジネスの場で使う時はもうワンランク高い表現が欲しいです。

そんな時にこのWhat is your take?を知っていると、フォーマル過ぎずカジュアル過ぎず、表現の幅が広がって良いのではないかと思います。