セザンヌ、ルノワール、マチス

バーゼルで半日、ニースで1日半、パリで丸3日間絵を見た。

マチスセザンヌルノワール・・・。
今回じっくり見たのはこの3人の絵になる。ピカソゴッホ、ラトゥール、ゴーギャンピサロあたり
(などといっては失礼に当たるが、皆様もう故人なので許してくれるでしょう)も昔から好きなのだが。
マチスの色、シンプルな素描。どちらも一見するとあまり上手い絵ではない。が、見れば見るほど素晴らしいのである。
ルノワール。私の好みは40代までのもの。代名詞のようになっている裸体画はあまり好みではない。
肖像画と風景。人間業とは思えないような光具合が素晴らしい。
セザンヌ。彼は(ちょっとなれなれしいが)一番最近お気に入りの、それもほとんど最上位(かその近くに)なった
ひと。基本は果物のある静物画。しかし人も風景もすごい。が、リンゴや陶器やテーブルクロスやオレンジなどの配置、色、影、色、配置、光、色・・・上手すぎる。

今回ピカソ美術館には肝心の大作がごっそりなかった(盗まれたのではなく母国の展示会に貸出中らしい)ので、上記3名にははるか及ばなかった。
考えてみればヨーロッパでは、彼等の足跡やらゆかりの地やら住んだ町やら描いた風景やら、すいぶんと回っているのである。
エクサンプロバンス、カーニュシュメール、ゲルニカ、パリ、アンティーブ、ボグナール、サントビクトール、ジュアンレパン、ムージャン、ニース、バンス、コリウール、ペルピニャン、アルル、サンレミドプロバンス・・・。それぞれ味のある、いいところだったし気にいって何回も訪問しているところもあるようだ。
そのうち私も彼らの仲間入りをしているかもしれないな〜。どういう「仲間」かは別にして・・・。