秋の夜長を楽しむ方法 7番勝負 #1

「私、金木犀って嫌いなの…」
そう呟いた彼女は雲ひとつない秋の空をまっすぐに見上げていた。少し肌寒い秋風が甘酸っぱい香りをあたりいっぱいに漂わせる。その中に佇む彼女の姿がやけに美しくそして儚げで、僕は何も言えぬままその横顔を見つめていた…。

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