「本を読む本」

本を読む本 (講談社学術文庫)

本を読む本 (講談社学術文庫)

今まで知らなかったのですが、とんでもないベストセラーみたい……。
昨日の「10年後あなたの本棚に残るビジネス書100」で勝間さんがオススメしていて知った本です。
「内容はすごくいいんだけど、なんか古めかしいなぁ」と思ってたら、なんと初版は1940年。
その後、1978年に出た改訂版の翻訳がこの本のようです。


内容は読書術について。
日本ではありませんが、欧米ではこれと同じ(?)読書術を授業で習うとか……。
本書の内容をかいつまむと、読書はつぎのレベルがあるとのこと。
1)初級読書:いわゆる普通の読書
2)点検読書:アウトラインをかっさらう。その本を見極める。
3)分析読書:良書に適用。理解を深める。読み手から“質問する”、積極的な読書。
4)シントピカル読書:同じ分野を2冊以上読み、そこから自分で新たな答えを生み出す。


分析読書はちょっと訓練が必要だと思いましたが、目次や各章のキーとなる段落からアウトラインを理解する点検読書は、すぐに取り入れられる&効果がある方法かも。
うん、次の本からやってみよっと。


欠点を言えば、これだけ昔の本なので全体的に冗長で少し読みづらく、時代と合わない部分が出てきてしまってる点かな? しかしそれも十分読める範囲。
逆に考えると、約70年前に書かれた本なのに今も通用するということは、それだけ本質をとらえた本ということでしょう。
もっと言うと、今ある全ての読書術の原点なのかも。


あと、ちょっと補足を。
これよりライトな読書術に関する本をお求めの場合は、前にも紹介しましたが本田直之さんの「レバレッジ・リーディング」がオススメです。(去年・一昨年あたりのベストセラー)
私は、読書術の基本をこの本から学びました。

レバレッジ・リーディング

レバレッジ・リーディング