「Webプロジェクトマネジメント標準 PMBOK(R)でワンランク上のWebディレクションを目指す」

Webプロジェクトマネジメント標準 PMBOK(R)でワンランク上のWebディレクションを目指す

Webプロジェクトマネジメント標準 PMBOK(R)でワンランク上のWebディレクションを目指す

PMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系)はそもそもIT業界だけでなく、製造業全般に対応したプロジェクトマネジメントの指標です。
この本は、いままでプロジェクトマネジメントという概念が乏しかったWeb業界にPMBOKを広めるべく、Web業界用にアレンジを加えて紹介したものとなっています。(Web業界もIT業界に含まれると思いますが、そこまで文化が違うとは知りませんでした)


帯に書いてある、「PMBOKに基づくWebディレクションの新スタンダード」というあおり文と、元トリンプ社長の吉越さんの推薦文を見て手に取ってみました。
結論から言うと、めっちゃ良い本です!
横浜のルミネ有隣堂、これを平積みしているとは偉い!!w


この本のすばらしいところは、PMBOKからWeb業界に重要な部分のみを抜き出し、それに上手くアレンジを加えているところだと思います。
膨大で削るところがなかなか見つからないPMBOKをここまで簡潔かつ的確に抜き出したのはホントすごい。(なんと、前半の100ページ強でまとめてあります)
アレンジの仕方も現場に即している(と思われる)アレンジで、すんなり受け入れることが出来ます。
巻末に各書類のテンプレートも付いているので、実際に現場でプロジェクトマネジメントの概念をすぐに取り入れるには最適の1冊なのではないでしょうか。
最低限ここを押さえておけば、プロジェクトマネジメントを行っていると言えるはずです。


全体の構成としては、1章・2章が林千晶氏によるPMBOKに沿った形式での解説で、3章は高橋宏祐氏によるプロジェクト・マネージャーの心得のようなものとなってます。
両方Web業界用にアレンジされた形になってますが、内容が非常に濃くWeb業界以外の人でも役に立つはずなので、これは是非読んでもらいたい一冊です。