2006-11-20
■[映画]「プラダを着た悪魔」監督デイヴィッド・フランケル at OSシネマズミント神戸。

「マイアミ・ラブソディー」('95)なる、ただウディ・アレンに憧れただけのような凡庸な映画で監督デビューしたフランケル監督、その後TVドラマに移行し「SEX AND THE CITY」シリーズで名を挙げ、満を持して再度映画にカムバックしたのが本作。今作もNYが舞台。ということは筋金入りのNY派か。
一流ファッション雑誌の就職面接に来たアンディ(アン・ハザウェイ)は、法科大学を出た、ファッションとは無縁の人。会社の連中にもあからさまにダサイ奴扱いされるが、編集長ミランダ(メリル・ストリープ)は、何故か秘書として採用する。が、このミランダ、鬼編集長としてその名を轟かせ、彼女の秘書は大抵長くは続かない。アンディは半ばイジメのようなシゴキに耐え続けるがやがて持ち前の機転の良さで難題をも乗り切れるようになる。ほどなく仕事は激しさを増し、恋人や同僚をも切り捨てなければならない事態になる…というお話し。
メリル・ストリープの鉄面皮ぶりと、体重をコントロールしたに違いないアン・ハザウェイのスマート&キュートが見物。しかし、ただのキャリア・ウーマンものとして片付けられないのは、「世界が変わる」ことによって恋も仕事もバーッと開けて行く女性の一挙手一頭足と、その対局に、頂点に立ってハイクラスの世界で立ち振る舞う女の「しんどさ」を、繊細かつ的確に描いているからだ。そして両者はある時点で対等になり、友情ではないが特別なシンパシーが芽生えるその瞬間には素直に感動した。NY、そしてパリロケの最新ファッションとその業界を描いているが映画そのもののルックはオーソドックス、むしろ「ややダサ」な感じが成功している。「プレタポルテ」('94)のようなクールなルックじゃなくて正解だったと思う。
佳作、お勧め。
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チャンスをモノにする、タイミングを活かす…のは、並大抵のことではないのだとビジネスの駆け引きなども描かれていて興味深かった今作でした。
>「ややダサ」な感じが成功
確かに。そのおかげで、ラストに繋がる厳しい世界とは別なベーシックな人間関係のようなものをうまく受け止めることができたように思います。
こちらこそ有り難うございます。「足を引っ張る」奴がいなかったのはNY的でしたね。「チャンスをモノにする」時、日本では敵が内側にいることが多々あります。