カフェ&フェスト@大阪/ふたつの専門図書館

第5回ARGカフェ&ARGフェスト@大阪に参加しました。一期一会。初めてお会いした皆さんーライトニングトークに登壇なさった方もパブでお相伴させていただいた方もーお会いできて光栄です。またARG@京都でお近づきになった方やウィキメディアつながりのマイミクさん、再会できて楽しゅうございました。ARGさん、開催ありがとうございました。

詳細は、きっとほかの方から出る*1と思うのでそちらをご覧いただくとして・・・

私のほうは、希望者だけお邪魔した、二つの専門図書館、エル・ライブラリーとドーンセンターの情報ライブラリー?のことをメモしておきます:

エル・ライブラリー


ARGさんのご紹介ということで、約1時間、エル・ライブラリーの閲覧室および二つの書庫をご案内いただきました。よそにない、公立図書館が持たない/持てない一次資料。豊富な二次資料。戦前からの大阪の雑誌やミニコミ、[大阪毎日新聞]、[大阪朝日新聞]の資料が閲覧できるところはほとんどないんじゃないかしら。珍しい労働関係アイテム>労働旗とか。半世紀前の賃金論各種公安・特高資料なんかもあったり。

大阪府補助金廃止で存続の危機に直面した、とのことですが、こういう貴重な資料を散逸させるのは大変な損失です。*1今度こそ会員になって、貴重なアイテムなど、撮影させていただこうと思ってます。
>>Lifoの方の見学記

大阪社会労働運動史 (第1巻)

大阪社会労働運動史 (第1巻)

戦前篇 (大阪社会労働運動史)

戦前篇 (大阪社会労働運動史)

大阪社会労働運動史〈第3巻 戦後篇〉

大阪社会労働運動史〈第3巻 戦後篇〉

大阪社会労働運動史 (第4巻)

大阪社会労働運動史 (第4巻)

高度成長期 (大阪社会労働運動史)

高度成長期 (大阪社会労働運動史)

大阪社会労働運動史〈第6巻〉低成長期〈上〉

大阪社会労働運動史〈第6巻〉低成長期〈上〉

大阪社会労働運動史〈第7巻〉低成長期〈下〉

大阪社会労働運動史〈第7巻〉低成長期〈下〉

大阪社会労働運動史〈第8巻〉転換期

大阪社会労働運動史〈第8巻〉転換期

  • 1978年、(財)大阪社会運動協会(社運協)設立
  • 大阪社会労働運動史編集委員会大阪社会労働運動史』編纂 1-8巻(9冊)
    • 第1巻:戦前篇・上 . 第2巻:戦前篇・下 . 第3巻: 戦後篇 . 第4-5巻:高度成長期・上下 . 第6-7巻: 低成長期・上下 .第8巻: 転換期 . 第4巻:高度成長期・上"各章第一節抜刷合本" (有斐閣 (発売), 1986-1999.11 )
  • 2000年4月、大阪府労働情報総合プラザの運営を委託される。
  • 2008年7月31日 大阪府財政再建の一環として、大阪府労働情報総合プラザ廃止
  • 2008年10月21日 会員制図書館「エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)」としてあらためて開館 - 同協会大阪社会運動資料センターと統合


エル・おおさか(大阪府立労働センター)大阪府大阪市中央区北浜東3−14

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

*1:大商あたりが支援してくれないのかなあ

ドーンセンターの情報ライブラリー


ARGカフェの後、同じ建物、ドーンセンター2階の情報ライブラリー、こちらも見学させていただきました。書庫の中まで!一緒に見学なさってた他館の司書さん、電動書架には驚かなかったんですが、珍しいポスター収納庫には「おお!」と歓声 f^-^;; 
「女性問題」「男女参画?」など、この資料センターのテーマに沿った一次資料、二次資料が集められ、女性問題の資料を求める人には天国かも、と思える図書館でした。

でも、ここにも「財政再建」の爪痕が。

予算がばっさり削られて、いくつもの雑誌の収受中止、新着図書受け入れなし。
開館時間短縮。職員半減 etc. ウィキペディアの項目「大阪府立女性総合センター」にも大阪府財政問題が加筆されていました(情報が更新されてないなあ・・・改名も必要かしら?)。

大阪府男女共同参画・青少年センター(財団法人 大阪府男女共同参画推進財団):ドーンセンター 〒540-0008 大阪市中央区大手前1丁目3番49号
http://www.dawncenter.or.jp/zaidan/index.html
http://www.dawncenter.or.jp/shisetsu/2fl.html


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

財政再建と資料保存


赤字削減が重要なのはわかっています。「聖域」を作っていては財政再建がすすめられないのもわかっています。

ですが、専門図書館を閉じてしまうのはあまりにも惜しい*1

よそにない資料が散逸してしまう損失を考えれば、なんとか、閉館だけは回避して、冬の時代を乗り切ってほしいです。館さえ存続し続ければ、資料さえ保持し続けられれば、後から取り戻せる部分はいくらでもあるでしょう。

限られた予算の中で、他館で収集・閲覧が容易な資料は整理する、というプロセスを経て、本当に収受すべき資料が明確になって行くという部分があるかもしれません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

*1:補助金カットだけだったとしても、それまで続いた資料収集が中断してしまうのですが

関連項目


橋下改革で整理統合廃止移転etc.させられた図書館たちの記事が網羅されているか、確認しておかなければ。

追伸(Twitter)


今回と京都の回を比べて特に違うのが、上の図書館訪問+Twitter*1Twitterの「フォロー」って、ミクシのマイミク申し込みよりずいぶん気軽にできるので、細くてもつながりやすいかなーと思いました。*2

*1:フォローしてくださった方、ありがとうございます。あんまりtwitter使いこなせてなくて、タグの扱いもわかってなくて、ごめんなさい。

*2:ミクシの招待状なんて、まず、まちがいなくスパムフォルダ直行だろうしなあ。

追伸その3(アイリッシュ音楽の夜)


そうそう、アイリッシュパブSHEEP DOGでは生演奏タイムもありまして、せっかくのライブだしーと心持遠慮しながら足踏み拍手なんぞしていたら・・・いきなり始まるダンスタイム! ダンスの波に巻き込まれた人たち、目を白黒させながらもすっごく楽しそうで、フェストの最後を締めくくるにふさわしい(?)コラボレーションでした。(見る阿呆より f^-^;;)
この日演奏してくださったのは、畑山智明さん+キーボードの方+飛び入り(?)のバイオリンの方。

畑山智明さんは「アイリッシュ・フルート、ティン・ホイッスル 演奏者、講師」とのこと。吹いておられたのが「アイリッシュ・フルート」なのかしら。普通に見かけるフルートの音色よりも深く柔らかで、ちょっと口笛にちかいような(我ながら変な言い方ですが)印象でした。短いほうの笛はもしかして「ティン・ホイッスル」だったのかもしれません。2本一度に吹いたり、最後は3本一度に吹いたり、というびっくり場面も。

詳しくはこちら>>アイリッシュフルート&ティンホイッスル ウェブサイトアイリッシュフルートインフォメディア

はじめてふれる世界の楽器「地球の音色」ティン・ホイッスル編(CD付)

はじめてふれる世界の楽器「地球の音色」ティン・ホイッスル編(CD付)

追伸その4(リンクメモ)

My Open Archive http://www.myopenarchive.org/ - 利用案内 http://www.myopenarchive.org/static/html/guide/

qwikWeb(ML+Wikihttp://qwik.jp/ - qwikWebを使ってメーリングリストを作ると,同時にそのメーリングリストのメンバだけがアクセスできる非公開Wikiサイトも作られます.

cf. ぺえぺえ魂さんのメモ