魔法戦争 / スズキヒサシ

魔法戦争 (MF文庫J)

「もうやめろ。これ以上やると、お前が負ける」
「ハァ!? なに言ってんだ、わけわかんねぇんだよ!」
「実はおれにも、よくわからないんだ」
「お前の攻撃は当たらないよ」

真面目な学園生活を送っていた七瀬武はある日、部室に倒れている見知らぬ制服着た少女を発見する。
七瀬武の運命はこの出会いによって変わってしまった。
魔法使いとして覚醒してしまった彼に待ち受ける運命とは。


11月のMF文庫Jの新刊『魔法戦争』です。
ここまでシンプルなタイトルだとかえって目立ちますね。
最近の新刊の中ではかなり珍しい気がするオーソドックスな魔法ファンタジーものです。


全体的に読みやすく楽しめました。
今回はシリーズの導入巻といった感じで、本格的な物語のスタートは次の巻からかな。


本作はダブルヒロイン制らしく、作者自身、主人公が最後にどちらを選ぶかまだ決めていないそうです。
どちらのヒロインも魅力的に描かれていて、この時点ではどちらに軍配が挙がるかまだ予想がつきません。
この巻では主人公の武に電話を賭けるか迷っていた、相羽六が可愛かった。


巻き込まれて魔法使いになってしまった彼等がこれからどんな魔法使いに成長していくか楽しみです。