病院薬剤師 MotoNesu のラーニングジャーナル このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2010-08-13

病院薬剤師のためのライフハック57)「もしドラ」、ヘッセと教養の世界

05:46 | 病院薬剤師のためのライフハック57)「もしドラ」、ヘッセと教養の世界を含むブックマーク

 会議がはじまる前に「もしドラ」を立ちながら読みふけっている薬局長に「あ、ドラッカーですね」と声をかけたら、「ドラッカーは、これからはじめるのが正解よ」とアドバイスをいただきました。たしかに「マネジメント」「経営者の条件」をはじめ、ドラッカーは数冊、上田さんの訳された本を私は読んでいました。


 「これからはじめるのが正解」と背中を押されたので、会議の帰りに、女子高生が表紙の「もしドラ」を購入しました。読んでみると、なるほど。ドラッカーとどう対話するか?、が書いてあるではないですか。


 ストーリーは、新人マネージャー「みなみ」と野球部の仲間たちがドラッカーを読んで(行動して)甲子園を目指す青春小説です。著者の岩崎夏海さんは、青春小説のつもりでお書きになられたそうで、ビジネス書自己啓発のコーナーに本書が積まれていることは、実は心外だとか。


 マネジャーの資質という項目を読みながら、主人公の「みなみ」は、「もし、私に資質がなかったらどうしよう!」とドキドキしながらその先を読み進めます。


 人を管理する能力、議長役や面接の能力を学ぶことはできる。管理体制、昇進制度、報酬制度を通じて人材開発に有効な方策を講ずることもできる。だがそれだけでは十分ではない。根本的な資質が必要である。真摯さである。(130頁)


 「もしドラ」にかかわらず、ドラッカー本は人気です。そのヒントが、現代思想8月号の上田惇生さんの論文に見つけました。


 それは、「今の世の中ちょっとおかしい」「私たちが意図したものではない」ということです。


 オリバーツイストの泥棒学校から、サブプライムローン株式分割まで金もうけのための技術が何のためらいもなく駆使されてきた教養なき産業社会。


「若きエリートたち」という本があります。それを読むと、彼らがいかに仕事ができて、仕事に心血を注いでいるかがよくわかります。しかし、何のために仕事をしているのかという意識が全くないことにも驚かされます。


 この危機意識を世の読者たちが感じているからこそ、「もしドラ」は広く読まれたのだと思います。


 産業や企業に、オートマティックにすべてを任せればよいのではない。何よりもそのリーダーたちに教養が必要とされるのです。たしかに、ギリシャローマの時代から教養は中身を変えてきました。しかし、奥にあるものは変わりません。つまり、教養には、善悪の観念が必ず含まれている。その教養を馬鹿にしたまま、産業社会が進んでしまったことが問題なのです。「ヘルマン・ヘッセを読んだからといって、何になるの」という姿勢ですね。


気づき)

 ・「もしドラ」から、はじめよう。

 ・現代思想8月号のニューヨーク市立大学還暦記念論文集の第一章もオススメ。

 ・教養を身につけるって、簡単ではないですね=「答えを知っての問い」を繰り返せるレベルへ。


これから)UFJモーニング、ランニングは中止、たくさん歩く

 


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