松本清張著『点と線』(1958→2009)

福岡市の岩だらけの海岸で寄り添い会う死体が見つかった。死んでいたのは、汚職事件渦中にある役人と料亭の女中。青酸カリ入りのジュース瓶がのこされ、警察ではありふれた心中事件と考えたが、福岡の老警官と東京の刑事が疑問を抱く。しかし、容疑者の政商は事件当時旅行中、鉄壁のアリバイが・・・。時刻表を駆使したトリックと、丹念なアリバイ崩し。清張初の長編本格推理にして代表作。