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Motoharuの日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2017-07-31

水村美苗著『増補 日本語が亡びるとき: 英語の世紀の中で』(2008→2015)

日本語は、明治以来の「西洋の衝撃」を通して、豊かな近代文学を生み出してきた。いま、その日本語が大きな岐路に立っている。グローバル化の進展とともに、ますます大きな存在となった“普遍語=英語”の問題を避けて、これからの時代を理解することはできない。われわれ現代人にとって言語とはなにか。日本語はどこへいくのか。第8回小林秀雄賞受賞の意欲作が、大幅増補で待望の文庫化。

1章 アイオワの青い空の下で“自分たちの言葉”で書く人々
2章 パリでの話
3章 地球のあちこちで“外の言葉”で書いていた人々
4章 日本語という“国語”の誕生
5章 日本近代文学の奇跡
6章 インターネット時代の英語と“国語”
7章 英語教育と日本語教育

129「そもそも日本近代文学の存在が世界に知られたのは、日本の真珠湾攻撃を契機に、アメリカ軍が敵国を知るため、日本語ができる人材を短期間で養成する必要にかられたのが一番大きな要因である。アメリカの情報局に雇われた中でも極めて頭脳優秀な人たちが選ばれて徹底的に日本語を学ばされ、かれらがのちに日本文学の研究者、そして翻訳者となったのであった。エドワード・サイデンスティッカー、ドナルド・キーン、アイヴァン・モリスは海軍で、ハワード・ヒベットは陸軍で。ほぼ同世代で、戦前の日本に育ったスコットランド人のエドウィン・マックレランも、ワシントンの情報局で働いたあと翻訳者となった」
198 浮雲、たけくらべ、にごりゑ、坊っちゃん、三四郎、道草、銀の匙、阿部一族、渋江抽斎、歌行燈、或る女、濹東綺譚、春琴抄、細雪
425 イルメラ日地谷・キルシュネライト 『私小説―自己暴露の儀式』

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