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Motoharuの日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2018-01-16

佐々木敦著『あなたは今、この文章を読んでいる。:パラフィクションの誕生』

>>ゼロ年代後半から、「メタフィクション」の限界を乗り越えるべく構想された作品群が登場しはじめる。それらのテクストには、「読者」に「読む」という能動的行為を要求するプログラムが内包されていた。本書では、そのプログラムを「近傍の/両側の/以外の/準じる/寄生する」という意味をもつ「パラ」を冠するフィクションとして名づけ、提言する。「読者」つまり「あなた」が読むたびに新たに生成されるフィクション、それが「パラフィクション」である。

プロローグ
パラフィクションとは何か?
「道化師の蝶」の選評をめぐって
メタフィクションの「問題」
メタリアル・フィクション再考

第1部 メタフィクションを超えて?
1 「メタフィクション」とは何か?
メタフィクションの定義いろいろ
自意識のフィクションと、その外部
メタフィクションの左旋回
由良君美のメタフィクション論
2 『虚人たち』再読
虚構内存在とは誰か?
平岡正明の『虚人たち』論
渡部直己の『虚人たち』論
『虚人たち』から『脱走と追跡のサンバ』へ
3 辻原登の「虚人」たち
人称と視点
作者たちのレイヤー
「虚構内人物」の「自覚」とは何か?
遊動亭円木は虚構内人物である
4 マリー=ロール・ライアンの(メタ)フィクション論
「……ということにしましょう」
AW―TAW―TRW
虚構内存在としての作者と読者
5 ジョン・バースから竹本健治
「虚構内虚構」の幾つかのパターン
ジョン・バースの「枠組物語」
メタフィクションとしての『匣の中の失楽』
6 「ゲーム的リアリズム」再考
九十九十九』の分裂?
「現実」を肯定する?
メタフィクションとしての「イキルキス」&「ビッチマグネット」
「日本的メタフィクション」の起源?
7 「メタフィクション」の何が問題なのか?
『虚構内存在』の「虚構内存在」
「作者」から「読者」へ

第2部 パラフィクションに向かって
8 「あなたは読者である」
二つの掌篇
二人称小説とは何か?
「爪と目」は二人称小説か?
9 パラフィクションとは何か?
「読者」の創出
他者言及機関としての小説
README
10 書く者と書かれる者/読む者と読まれる者
「屍者」の帝国へ/から
「わたし」の物語
11 パラフィクションとしての『屍者の帝国
ヒズ・ボーイ・フライデー
フライデーとは誰か?
12 日本・現代・SF
「雪風」的な世界
「言葉使い師」の憂鬱

エピローグ
あとがき
参照文献
作品名索引
人名索引

98 ライアン『可能世界・人工知能・物語理論』

225 伊藤計劃, 円城塔『屍者の帝国』

屍者の帝国 (河出文庫)

屍者の帝国 (河出文庫)

260 神林『戦闘妖精・雪風』

戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)

戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)

樋口恭介著『構造素子』(2017)

構造素子

構造素子

エドガー・ロパティンの父ダニエルは、H・G・ウェルズジュール・ヴェルヌに私淑する売れないSF作家だった。彼の死後、母ラブレスから渡された未完の草稿のタイトルは、『エドガー曰く、世界は』。その物語内で、人工意識の研究者だったダニエルとラブレスは、子をもうけることなく、代わりにオートリックス・ポイント・システムと呼ばれる人工意識、エドガー001を構築した。自己増殖するエドガー001は新たな物語を生み出し、草稿を読み進めるエドガーもまた、父ダニエルとの思い出をそこに重ね書きしていく―。SF作家になりきれなかった男の未完の草稿にして、現代SF100年の類い稀なる総括。第5回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作。

高田明典著『難解な本を読む技術』(2009)

難解な本を読む技術 (光文社新書)

難解な本を読む技術 (光文社新書)

フロイトの「無意識」、デリダの「脱構築」、ドゥルーズの「襞」、フーコーの「生権力」、ナンシーの「共同‐体」、ジジェクの「否定の否定」…これまでに何度も齧っては躓いていた、錚々たる哲学者たちの思想を理解するには、どうすればいいか。本書はいわゆる難解な「思想書」を、読んで理解するために必要な技術を紹介。前半の章では、本のタイプの分類や、選書の仕方などの準備段階から、実際に本を読む方法と、同時に記録する「読書ノート」の取り方といった実践まで、基本的な読書の技術を学びます。そして、後半の付録には、学生による「読書ノート」記入例と、「代表的難解本ガイド」をつけましたので、読書の技術を具体的に理解できるようになっています。

第1章 基本的な考え方
第2章 準備
第3章 本読みの方法1・一度目:通読
第4章 本読みの方法2・二度目:詳細読み
第5章 さらに高度な本読み
付録1 読書ノートの記入例
付録2 代表的難解本ガイド

178 上野『スピノザの世界』

スピノザの世界―神あるいは自然 (講談社現代新書)

スピノザの世界―神あるいは自然 (講談社現代新書)

249 ドゥルーズ『批評と臨床』

批評と臨床 (河出文庫 ト 6-10)

批評と臨床 (河出文庫 ト 6-10)

257 ナンシー『無為の共同体

無為の共同体―哲学を問い直す分有の思考

無為の共同体―哲学を問い直す分有の思考