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Motoharuの日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2018-07-25

M・I・フィンリー著, 柴田平三郎著『民主主義−古代と現代』(1985=1991→2007)

民主主義―古代と現代 (講談社学術文庫)

民主主義―古代と現代 (講談社学術文庫)

ギリシアのアテナイ民主制の実態を分析する理想の政治形態とはどのとうなものか。現代政治のキーワード、民主主義をギリシアに遡って精査し、アテナイ民主政治の実態と本質を功罪両面から的確に分析する。

第1章 指導者と追随者
第2章 アテナイのデマゴーグたち
第3章 民主主義、合意および国益
第4章 ソクラテスと彼以後
第5章 古典古代における検閲
訳者あとがき−民主主義とエリート理論の間
解説−著者モーゼス・フィンリーについて 木庭顕

2018-06-12

庄司克宏著『欧州ポピュリズム−EU分断は避けられるか』(2018)

欧州ポピュリズム (ちくま新書)

欧州ポピュリズム (ちくま新書)

欧州連合(EU)が、ポピュリズム危機に揺れている。反移民の声は衰えず、ポピュリズム政党への支持は増え続けている。中東欧では政権を担う党すら現れた。いまや、欧州の政治は左右対立ではなく、親EUの既成政党と反EUのポピュリスト政党という対立軸で動いているのだ。ポピュリズムの台頭を招いた要因はなにか。EUの基本理念であるリベラリズムは守られるのか。その統治機構や政策から分析する。

はじめに 欧州ポピュリズムの衝撃
第1章 欧州ポピュリズムとは何か
第2章 EUとはどのような存在なのか
第3章 欧州ポピュリズムはなぜ出現したのか
第4章 欧州ポピュリズムはEUに何をもたらすのか
第5章 リベラルEUのゆくえ―どう対応するのか

126 コペンハーゲン・ジレンマ:コペンハーゲン基準はEU加盟の条件ではあるが、EU加盟継続の条件ではない。EU加盟後に加盟国が人権・民主主義・法の支配に違反した場合にEUが介入する権限がほとんどないため、EUが実行的に対処する手段がない。
174 準アラカルト欧州:合意分野でEUの権限強化、それ以外では権限を加盟国に返還
180 アラカルト欧州

2018-04-23

國分功一郎著『近代政治哲学ー自然・主権・行政』(2015)

我々がいま生きているこの政治体制は、近代の政治哲学が構想したものだ。ならば、政治哲学やその概念を検討すれば、今日の民主主義体制の問題点についても、どこがどうおかしいのか理論的に把握できるはずだ!人間が集団で生きていくための条件とは何か?“主権”の概念が政治哲学の中心におかれる中で、見落とされたのは何だったのか?近代前史としての封建国家を出発点に、近代の夜明けから、その先鋭化・完成・自己批判に至るまで。ホッブズ・スピノザ・ルソー・ヒューム・カントの順に、基本の概念を明快に追っていく。

第1章 近代政治哲学の原点―封建国家、ジャン・ボダン
第2章 近代政治哲学の夜明け―ホッブズ
第3章 近代政治哲学の先鋭化―スピノザ
第4章 近代政治哲学の建前―ジョン・ロック
第5章 近代政治哲学の完成―ジャン=ジャック・ルソー
第6章 近代政治哲学への批判―ヒューム
第7章 近代政治哲学と歴史―カント
結論に代えて―近代政治哲学における自然・主権・行政

2018-04-06

エルンスト・カッシーラー著, 宮田光雄訳『国家の神話』(1946=1960→2018)

「シンボル(象徴)」を軸にして科学、哲学、文化論を横断する数々の大著をものした、比類なき碩学エルンスト・カッシーラー(一八七四‐一九四五年)。彼は祖国ドイツでナチス政権の支配が頂点を迎えつつあった一九四一年、ついに長らく封印していた主題である「国家」を取り上げる。遺著となった本書は現代世界を根本から考えるための必読書である。

第一部 神話とは何か
 第一章 神話的思惟の構造
 第二章 神話と言語
 第三章 神話と情動の心理学
 第四章 人間の社会生活における神話の機能
第二部 政治学説史における神話にたいする闘争
 第五章 初期ギリシア哲学における《ロゴス》と《ミュトス》
 第六章 プラトンの『国家』
 第七章 中世国家理論の宗教的および形而上学的背景
 第八章 中世哲学における法治国家の理論
 第九章 中世哲学における自然と恩寵
 第十章 マキャヴェッリの新しい政治学
 第十一章 マキャヴェッリ主義の勝利とその帰結
 第十二章 新しい国家理論の意味
 第十三章 ストア主義の再生と《自然法》的国家理論
 第十四章 啓蒙哲学とそのロマン主義的批判者
第三部 二十世紀の神話
 第十五章 準 備:カーライル
 第十六章 英雄崇拝から人種崇拝へ
 第十七章 ヘーゲル
 第十八章 現代の政治的神話の技術
結 語
訳 註
訳者解説
学術文庫版訳者あとがき
人名・作品名索引

2017-08-05

杉田敦著『政治的思考』(2013)

政治的思考 (岩波新書)

政治的思考 (岩波新書)

政治が混迷し不信感が高まっている今こそ,政治をどのように考え,いかに行動するかが問われているのではないか.決定・代表・討議・権力・自由・社会・限界・距離という八つのテーマに即して,政治という営みのもつ可能性と困難を根本から考えていく.私たちの常識的な見方や考え方に揺さぶりをかける刺激的な政治入門.

第1章 決定―決めることが重要なのか
第2章 代表―なぜ、何のためにあるのか
第3章 討議―政治に正しさはあるか
第4章 権力―どこからやってくるのか
第5章 自由―権力をなくせばいいのか
第6章 社会―国家でも市場でもないのか
第7章 限界―政治が全面化してもよいのか
第8章 距離―政治にどう向き合うのか