読書録

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プロフェッショナルの情報術 なぜ、ネットだけではダメなのか?

プロフェッショナルの情報術 なぜ、ネットだけではダメなのか?

プロフェッショナルの情報術 なぜ、ネットだけではダメなのか?

 6年前に発刊されたテレビ番組リサーチャーが、情報収集のノウハウをまとめた本だが、副題にあるように、ネットが普及したからといって、全体を見渡しながら複合的に見つけていくという作業(p30:情報地図(シソーラス)を書くー基本は「網羅と分類」)は大切なのだと思う。
 また、間違えないように複数チェックを行うところなど、これだけバラエティや情報番組が増えてきた中で、作業は相当、過酷になっているような気もするが・・・こうした作業が、内容をより深く面白くしているのだろうと思いを巡らせる。いまでも十分通用する原則かと感じた。
 放送作家鈴木おさむ氏が推薦文を扉に書いているが、著者とみられるフェイスブックにはあまり記述がなく(確証はないが経歴などは同じか)、逆にこの本がタイトルのフェイスブックがあり2011年以降更新はないが、こうしたコミュニティ?は、あまり見たことがない。


◇発刊した祥伝社のサイト→ http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396614010

フェイスブックに本のページ?→ https://www.facebook.com/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%81%AE%E6%83%85%E5%A0%B1%E8%A1%93-%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%83%80%E3%83%A1%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%8B-253070754713604/
フェイスブックに著者か?→ https://www.facebook.com/aoi.kita.5

◇著者がノウハウをまとめたネットでの記事<コンパスニュース20>より
人気TV番組リサーチャーが伝授! プロが実践する4つの情報収集術(掲載日:2015/10/05)
https://doda.jp/careercompass/compassnews/20151005-13813.html


 このほか、いくつか備忘録として以下に引用
◇情報を扱うプロの三原則(p43-48)
1)出典明記と原典主義
2)複数ソース主義
3)アフターイメージ

◇情報バラエティ番組は「思わず感嘆詞がもれる」情報をp49-50、なるほど、へぇ、ウソッ、感涙、爆笑

◇プロが使う「五つの基本ソース」p52〜
1「書籍」、2「新聞」、3「雑誌」、4「インターネット」、5「対人取材」でこの順番も重要
←アマゾンに加え、紀伊國屋書店のデータベースおすすめ:https://www.kinokuniya.co.jp/

◇本の読み方は、同じような感じで共感。p69:
1)表紙と帯、2)著者の略歴、3)参考文献、4)奥付、5)目次、6)まえがき・あとがき

◇専門誌を見つけるには、雑誌新聞総カタログが良い(p80)
https://www.media-res.net/pp_index/

◇つり橋効果(p121)「非常に不安定な状況下では異性への魅力が高まる」吊り橋の後の電話で

◇分類の基本は場所づくり、収納先は7つ(p126-127)
1)定義、2)具体例、3)歴史、4)最新情報、5)達人、6)解説者、7)雑学トピックス

◇必勝プレゼン術〜自分の言いたいことを言ってはいけない、相手の依頼への忠実な報告を最初にp145

◇情報レベルが高い人は、固有名詞に強い人(p169)

Evernotewを使ってひらめきを育てる(p184)

◇新人リサーチャーに伝える必読書p178_188)
1)知的生産の技術(梅棹忠夫)、2)「知」のソフトウェア(立花隆)、3)「知の編集術」(松岡正剛

◇情報力を高めるハウツーは、「情報を編集する力1」(p205〜)=蓄積する、上手に引き出す(分類・整理)、そして組み合わせて活用する、ということに尽きる。…クリエイティブな芽がないと悩むなら、まずは情報を受け止め、取り入れたものの引き出しを作っているかと、自分に問いかけてみる

◇情報はコミュニケーション、価格コムのいい話p217〜
・2009年12月、妹の写真をとるためのデジカメを買いたいと掲示板に。
・質問とともに厳しい反応もあったが、妹はあかちゃんで質問者は小学生とわかり、親切で丁寧に
・質問者のお母さんが登場し詫びて買うというと、そこに大人向けの情報が
→いい話とともに、尋ねるときに載せる情報次第で対応が変わり、集まる情報も違う


 とても学ぶことが多い内容で、ラストの価格コムの話は、知りませんでした。学べたことに感謝。また、著者が手掛けたテレビ番組の最初に「行列のできる法律相談所」があげられているが、確かに、多くの人が見て楽しんでいる番組。

{2017/01/28-2/04読了、記入は2/05}