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2017-08-19 『中国の近現代史をどう見るか』 西村成雄 著 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

[国際][歴史]中国の近現代史をどう見るか 岩波新書 シリーズ中国近現代史 6

 「二〇〇年中国」という独自の視角から、中国の歴史ダイナミズムの源泉をさぐるという本著は、概念的なところで背景を知らないが故に難しい面もあったが、清廉な政治実践の具体例(p58)や、不正の風の15種類の分類(p69)など、抱えている課題や問題が垣間見えた。巨大な人口を抱えながら動かしていくのは、大変なことではあろうと思う。


発刊した岩波書店のサイト→ https://www.iwanami.co.jp/book/b287525.html


◇先に読んだ『不屈』で地方から中央に要請にいく場面があったが、その背景をうかがい知ることができるデータとして以下引用。

中央政府へ訴える『信訪』運動で、ある調査では、中央政府への政治的信任度は80.7%、村レベルでは37.2%(p176)

◇蒋介石と訒小平の発言から、「巨大な政治サイズと多民族的特徴を持った中国が、いかなる政治的凝衆力によってその存在を図ろうとしてきたのかを象徴的に示している。いずれも、「中心思想」と「中心組織」が不可欠であること、つまり20世紀の世界にあっては、何らかの「政党」組織なくしては、中国は「四分五裂」するのだという政治的危機感を共有してきたといえよう」(p188)

{2017/8/19読了、記入は26土}

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