- 作者: 佐々木圭一
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/04/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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シリーズ累計では100万部を超えたという本シリーズ、読者にやさしく、名刺入れに入るポイントをおさえたカードなど、これは購入したら役立つ、という良い例なのかも知れない。また、実況中継・講義という内容も、まるで授業を受けているかのような臨場感があり、わかりやすい。
今回は、「ナンバー法」(数字を言葉に入れるp198)「合体法」(二つを組み合わせるp207)「頂上法」(一番やトップp222)という、新たな3つの技術を紹介してくれている。すぐ身につくものではないのだが、「伝え方のレシピ」として、どこか頭の片隅に残って、うまく活用したいもの。
何が最も大切か、ということを考えると、p144の講義でビジネスシーンで鉄板と紹介している、
「相手の好きなこと」「認められたい欲」 なのかも知れない。
発刊したダイヤモンド社のサイト→ https://www.diamond.co.jp/book/9784478028384.html
(伝え方が9割の特設)→ http://diamond.jp/category/s-tutaekataga9
読書録から『伝え方が9割』→ http://d.hatena.ne.jp/MrBooPapa/mobile?date=20140520
思わず笑ってしまったのが、トイレのふたを閉めなかった夫が、「トイレのふたを閉めないと、金運が下がるってよ」という、「嫌いなこと回避」p49で、ぴたっと閉めるようになったという。実は自分もよく言われてはいるのだが、そういわれてもなぁと思いつつ、これって結構、一般的な夫婦・男女間の会話なんだと気付いた。急にスケジュールが変わることもあるけど、「ごめん仕事が入っちゃって。でも、もっと会いたくなっちゃった」p23というのは、相手が応援したくなる、相手の立場に立つ、という素敵な言い回しとして引用、メモ。「相手の立場に立つ」というのが、何より大切と思いながら、なかなか実践出来ない。
口論になる場合は、だいたいが自分の頭の中をそのままコトバにして収拾がつなかくなることかとも思うと、ステップ3(p35)で紹介している、そのままコトバにせず、相手の頭の中を想像して、相手のメリットと一致するお願いをつくる、というステップが重要だと再認識する。
このほか、ストーリーとして、なるほどと納得した言葉の事例をあと2つ引用
◇「万引きは犯罪です」→「みなさんのおかげで、万引き犯を捕まえることができました。ご協力ありがとうございます」→嫌いなこと回避で強烈な強制力p57
◇「危ないから、手をつないで」→「私ひとりだと不安だから、手をつないでいっしょに渡ってくれない?」→認められたい欲を使えば、手ごわい相手も期待に応えるp73
なかなかうまくいかないことが多いのだが、本著に出てくるさまざなま手法を身につけ、「心理学でいう好意の返報性p94」を意識して、対応していきたい。
{2017/9/14読了、記入は18月祝}