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Danas je lep dan.

2008-10-07 彼が日本人なら,そこの彼はなに人なんだ?

[]「日本人3人がノーベル賞受賞」という言説

 他に適当なカテゴリがないから「民族」カテゴリにぶちこんでみた。何か違う気もするが,まあ気にしない方向性でよろしく。

 3人の日本人がノーベル物理学賞を共同受賞したとの事。いやぁ,めでたい。正直ぼくにはどういう理論なのかちっとも解らないけれど,それでもめでたい。

 ノーベル物理学賞、素粒子研究の日本人3氏に - 朝日新聞

 スウェーデン王立科学アカデミーは7日、今年のノーベル物理学賞を、米シカゴ大名誉教授で大阪市立大名誉教授の南部陽一郎氏(87)=米国籍=、高エネルギー加速器研究機構茨城県つくば市素粒子原子核研究所の元所長・小林誠氏(64)と京都大名誉教授で京都産業大理学部教授の益川敏英氏(68)の3人に贈ると発表した。


 日本人のノーベル賞受賞は02年以来で13、14、15人目。物理学賞は同年の小柴昌俊・東京大特別栄誉教授に続き、5、6、7人目。賞金は1千万スウェーデンクローナ(約1億4千万円)で、南部氏に半分を、小林、益川両氏に4分の1ずつをそれぞれ贈る。授賞式は12月10日、ストックホルムである。


 南部さんの授賞理由は「自発的対称性の破れの発見」。物質をつくる素粒子になぜ質量があるのか、という根源的な謎を解き明かす理論をつくり、その後の素粒子物理学の発展に大きな影響を与えた。

 小林氏と益川氏の授賞理由は「CP対称性の破れに関する理論的研究」。両氏は73年、宇宙の成り立ちにかかわる「CP対称性の破れ」という現象を説明するには、物質をつくる基本粒子「クォーク」が6種類必要だと予言した。


 この予言は、各種の実験でその正しさが確かめられ、素粒子物理学の基礎である「標準理論」の柱に発展した。

 ノーベル物理学賞に南部陽一郎、小林誠、益川敏英の3氏 - 読売新聞

 授賞は3人までと決められており、そのすべてを日本人研究者が独占する初の快挙となった。日本人受賞者は15人になった。

 受賞された皆様,おめでとうございます。

 ただし,ぼくにはいささかの疑問のようなものがある。無論一介の文系が理系の議論に口を挟む素養など持ち合わせてはいない*1。疑問なのは,「日本人3人が受賞」という報道だ。

 受賞者のひとり,南部氏は,アメリカ国籍を取得しているという*2。日本の法律では多重国籍は認められていないので,彼は日本国民ではないという事になる。厳密に言うならば彼は「日系アメリカ人」である*3

 マスコミは日系アメリカ人の南部氏を日本人と呼び,彼を歴代15人の受賞者の中に数える。

 だが,これは裏を返せば,外国人が日本に帰化しても「日本人」と見なして貰えないという事ではないのだろうか。

 かつて,日本滞在が長く日本語も堪能なあるフィリピン人が,「何故帰化しないのか」という研究者の問いに答えて,次のように言った事がある。「日本人になるのは韓国人中国人にできることで,私たちには無理。帰化しても日本人とみなしてくれないから」*4――これは,アメリカに帰化した人が日本にルーツを持つ事で「日本人」と見なされ続ける状況と,対をなしているんじゃないか?

 勿論彼の名前を聞いて咄嗟に「日本人?」と思うのは,仕方がないというよりも当然だ。彼は日本で生まれ,日本で育ち,日本のマジョリティが従う命名法に則って命名されたのだから。けれど,マスコミが何の留保もなしに彼を「日本人」と呼びそのように扱うというのは,一方で外国系日本人に対する無自覚な差別・偏見を剥き出しにする,という事ではないのだろうか。

 そもそもマスコミの言う「日本人」とは何なのか。国籍を得た人間か,それとも「民族日本人」*5か。ならば日本国籍を得た外国系の者はどちらに区分するのか。彼らをも「日本人」と見なす社会風土を作っていかないと,今後の国際社会で発展なんてできないんじゃないか。

 ……折角のノーベル賞に水を差すようで申し訳ないが,この事がどうしても気になったのでエントリを書いてみた。社会学とかその辺の観点からの批判があったら是非聞かせて欲しい。大歓迎です(何せぼくにその辺の素養がないので)。

 最後に,繰り返しになりますが,受賞された方々に心からお祝いを申し上げます。


 10/9追記:

 以下のエントリによると,南部氏が帰化した1970年当時は二重国籍が認められていたので,彼はいまだに日本国籍を持っているかもしれないそうです。

 二重国籍はめずらしくない。 - でんか通信略してでんつー・はてな支局

帰化が1970年ならば国籍法は、改正前で二重国籍が、認められていました。

法律には不遡及性の原則がありますのでまだ、二重国籍の日本人はたくさんいると思われます。

 これが本当なら,勘違いと思い込みに基づいてエントリを書いてしまった事になります。大変にお恥ずかしい事なのですが,しかし各種媒体が彼を「米国籍」「米国に帰化」と報じているので,彼がまだ日本国籍を保有しているかどうかよくわかりません。

 今度法学部の友人に聞いてみる事にします。

*1:文系といっても,小熊英二も読んでいない人間がこのような話題に嘴を突っ込む素養があるのかと問われると詰まる。

*2南部陽一郎 - Wikipedia

*3アメリカ帰化した事実をもって南部氏を叩くつもりは毛頭ない,為念。むしろ羨ましい。国籍を捨てたいとは思わないし思えないけれど,「国籍を捨てられるだけの能力がある」というのは凄い事だと思う。

*4宮島喬ヨーロッパ市民の誕生――開かれたシティズンシップへ』岩波新書,2004,p.199。

*5:Volksjapanerとでも言うべきか。

riocamposriocampos 2008/10/08 01:00 通りすがりで申し訳ないです。南部先生が米国籍であり、ノーベル賞のページにもしっかりUSAと記載されているにも関わらず、なぜ「日本人三人」という報道が成り立つのだろう、と不思議に思っています。そうですね、正確に解釈するならば「日系アメリカ人」なんですね。
NHKの報道を聞いている(TVを見ず、ラジオしか聞かないので)と、「同時に三人の授賞は初めて」とも言っています。これらのことを踏まえると、おそらく小泉元首相の「ノーベル賞増産計画」に影響されて、出来るだけ日本人受賞者数を増やしたい、というマスコミの意図があるのかな、と思っています。
お邪魔いたしました。

通りすがり通りすがり 2008/10/08 09:03 自分も全く同じことを考えていました。これはつまり例えばアメリカの白人が日本国籍を取得してもアメリカ人として扱われるということですよね。この思想の根底にあるのはつい先日も話題になった日本は単一民族発言に通じると思うんですが。あの時は散々批判したのに、大手マスコミの人権感覚が今一わかりません。

www6www6 2008/10/08 10:29 でもマスコミは(表面上でも)日本に帰化した外国人は「日本人」として扱いますよね。文中のフィリピン人の告白はマスコミではなく社会全般に対するものですし。単純に、riocamposさんが書かれている通りノーベル賞を受賞した日本人は多ければ多いほど良い、という感覚だと思いますよ(日本に帰化した研究者が受賞しても「日本人」として報道するでしょう)。で、その後の社説なりコラムで「実は帰化している」「頭脳流出を避けなければ」という記事が出るんじゃないですかね。

息子は重国籍息子は重国籍 2008/10/08 11:00 周囲にも重国籍者や永住者がたくさんいるので、逆に国籍にそんなにこだわることかな? と感じます。日常的な文脈で「××人」と言ったら出身国と民族とが曖昧に混ざった概念なのじゃないでしょうか。友人のフランス人、イラン人、台湾人、中国人、ドイツ人、ロシア人、誰がどこの国籍かって普段は全く気にしません。なお、国籍を基準にするなら「台湾人/Taiwanese」という呼称はあり得ないことになりますが、台湾出身の友人達はみんな自分からはTaiwaneseと名乗ります。彼等も国籍は米国だったり日本だったりばらばらですが。
なので、「アメリカ人」と「日本人」が排他である必要はないと思います。米国は「アメリカ人受賞」と言えば良いし、日本は「日本人受賞」と言っていれば良いのでは。本人に不利が無ければ都合の良いように解釈すればいいという問題だと思います。
(「本人に不利」というのは、たとえば第2次対戦中に日系アメリカ人二世が米国では「日本人」とみなされ日本からは「アメリカ人」とみなされたような状態を指します。こういう不幸も、「ある人に『××人』という属性は複数付与できる」という概念が広く受け入れられた方が避けやすいように思うのです)

sheilesheile 2008/10/08 11:04 実際の所はriocamposさんやwww6さんの言うような理由なんでしょうが、
ちょっと無理やりな理屈を思いついたのでコメント。

1961年:南部陽一郎氏が「対称性の自発的破れ」を提唱、論文発表
1970年:南部陽一郎氏がアメリカ合衆国に帰化
1973年:小林誠氏、益川敏英氏が「小林・益川理論」を論文発表

> 授賞理由は南部氏が質量の起源などを理論的に説明する「対称性の自発的破れ」
> 小林、益川の両氏が素粒子のクォークが少なくとも6種類あることを予言した「小林・益川理論」による素粒子物理学への貢献。
とのことなので、南部氏の受賞理由となる「対称性の自発的破れ」を発表した時点では日本人だった。という理屈がなりた・・・考えすぎだろうなぁ。

重国籍の母重国籍の母 2008/10/08 11:38 はじめまして。新聞の書き方で不思議に感じていて検索していたら、こちらに来ました。
南部さんはアメリカ国籍と書いてあるのに、日本人とあるのが不思議で。
日本は重国籍を認めておらず、南部さんは日本国籍を放棄しているはずです。息子も重国籍ですが成人したらどちらかを選択しなければなりません。認めていないのに、こういうノーベル賞など立派な賞の場合は日本人として取り扱うのってなんだかいいどこ取りみたいで、いやな感じがしたのです。

alphaalpha 2008/10/08 12:56 日本って99%くらいがいわゆる日本人なので、仕方ない部分もあるんじゃないかと。自分も、東京都か大阪に出てくるまで、日本に比較的多いと言われている韓国人や中国人だって見たこと無かったし(道ばたで擦れ違ったことはあるかもしれないけど)

でも、昨今は中韓以外からも多数の外国人が山ほど来ていますし(かつては日本人しかいなかった私の出身の町も、今は中国、フィリピン、イラン、イギリス人とかが合計10人以上住むようになってるらしい)、あと20〜30年もすれば、日本人の意識も変わるんじゃないでしょうか。

こういうのは、長い時間がかからないと変化はしていかないでしょうね。ドイツ人とかだって、アラブ系の移民を同じドイツ人だと本気で思ってる人間ってどれだけいるんだろって話で。

hideahidea 2008/10/08 13:42 私が気になるのはただひとつ。
南部先生は、「あなたは日本人では無い」と言われてどう感じられるのか? ということです。
国籍を変えることと、日本人であることを止めることは本当に同一と見なすべきなのでしょうか?

食器洗い係食器洗い係 2008/10/08 14:12 歴代のノーベル賞におけるユダヤ人受賞者の比率が極めて高い、といった表現をよく耳にします。1948年にイスラエル共和国が建国されましたが現在ユダヤという国は存在しないにも関わらず。古代のイスラエル王国が南北に分裂した結果誕生した南ユダ王国がバビロンに滅ぼされたのが約2600年前にも関わらず。また現在ユダヤ人と自称している人々の大部分を占めるアシュケナジーと呼ばれる人たちの多くは古代イスラエル人の血統ではなく、7世紀から10世紀ころにコーカサス地方に栄えたハザール王国に祖を持つ改宗者たちであろうという見解もあると聞きます。

このたび受賞された南部氏が日本人と表現されるとき、アメリカ国籍を取得しているという情報も付加しつつ報道されるのなら、問題視することもないのではないでしょうか。米国籍を取得された経緯や想いなどとともに、日本人と呼ばれることについてご自身はどのように感じられるのか、興味深いです。

OzOz 2008/10/08 15:02 はじめまして。通りすがりで失礼します。
私はアメリカに住んでいて、物理をやっているのですが、アメリカでも南部先生はアメリカ人というよりも日本人として受け取られているように感じます。アメリカ人の友人に聞いてみると、国籍よりもやはりどこで生まれ育ち教育を受けたかの方が本質的に思えるから南部先生をアメリカ人と呼ぶことには違和感が伴うみたいです。アメリカ人に、南部先生はアメリカ国籍を持ってるよ、って言うと、「え、そうなの?でも彼は日本人だよね」という返答が返ってきます。
少し例は違いますが、アインシュタインは後年アメリカ国籍を取りましたが、どうもアメリカ人というよりもドイツ人のような気がしてならないということと似た問題に思えます。
移民の特に多いアメリカにおいてすら、移民二世ともなればほとんどの場合はアメリカ人という気がしますが移民一世はちょっと違う気がしてしまうようです。

えーと、何が言いたかったのかと言うと、ここで議論されている問題は、別に日本人の国籍の感覚が排他的だということに起因しているわけではないと思うということです。多くのアメリカ人だって同じように感じていますよ。それに、おそらく、日本に帰化した白人学者がノーベル賞を受賞したら、日本のマスコミは間違いなく「日本人がノーベル賞を受賞」って騒ぐと思いますよ。

BrittyBritty 2008/10/08 16:57 はじめまして。通りすがりです。
日本人を日本国籍を持つ人だけに限らなくてもいいんじゃないでしょうかね。 野口英世は大抵の人にとって日本人ですよね? それと同じことじゃないでしょうか。民族性と国籍の問題は別のことです。そして日本人をどちらかにだけ限る必要もないのではないでしょうか。

日本に帰化した白人学者がノーベル賞を受賞したら、日本のマスコミは間違いなく「日本人がノーベル賞を受賞」って騒ぐというOzさんの予測にも賛成です。

makingxmakingx 2008/10/08 20:27 マスコミはそんなに深く考えていない気がします

MukkeMukke 2008/10/08 22:48 riocamposさん>
>ノーベル賞のページにも
やっぱり,当たり前ですがノーベル賞を授与する側は彼を「アメリカ人」として見ているんですね。

>出来るだけ日本人受賞者数を増やしたい、というマスコミの意図があるのかな
単にそっちの方がセンセーショナルでいいじゃないか,という単純な理由だと思いたいんですが,そうだとしたら深刻ですね。

通りすがりさん>
>日本は単一民族発言に通じる
そこなんですよね。その発言と裏返しの事を言っているだけなんです。彼らは喜んでいるつもりなのかもしれませんが……

www6さん>
>でもマスコミは(表面上でも)日本に帰化した外国人は「日本人」として扱いますよね
そうなんですか。知りませんでした。

>その後の社説なりコラムで「実は帰化している」「頭脳流出を避けなければ」という記事が
その路線の記事が出る事を期待したいですね。安易に喜ぶだけ,というのはやめて欲しいと思います。

息子は重国籍さん>
>日常的な文脈で「××人」と言ったら出身国と民族とが曖昧に混ざった概念
それは確かに仰る通りで,その定義ならばぼくも南部氏を「日本人」だろうと思います。しかしマスコミがそのように言い,「日本人受賞者一覧」に彼の名前を載せるというのはどうなのでしょうか。

>日本は「日本人受賞」と言っていれば良い
ただ,それをやっちゃうと「頭脳流出」という問題に蓋をするだけに終わるんじゃないか,という危惧があります。

>「ある人に『××人』という属性は複数付与できる」という概念
多重的アイデンティティが承認されやすい社会,というのはぼくも賛同します。マージナルな人たちが悩み苦しむ事のないように。もしくは,国民国家の相対化の為にも。

sheileさん>
>受賞理由となる「対称性の自発的破れ」を発表した時点では日本人だった
ぼくもそれは一瞬考えました。でもそれなら,「元日本人」と書いておけばいいような気がします。あと,南部氏のデータどうもです。

重国籍の母さん>
>認めていないのに、こういうノーベル賞など立派な賞の場合は日本人として取り扱うのってなんだかいいどこ取りみたい
そうですね。ぼくもそう思います。周囲に二重国籍の方がいないのでよくわかりませんが,そのような選択を一方で迫りながら一方で海外に帰化した人を「日本人」と呼ぶのはあまりフェアな行為だとは思えません。

alphaさん>
>いわゆる日本人
その「所謂」ってのが曲者なんですよね。

>あと20〜30年もすれば、日本人の意識も変わるんじゃないでしょうか
そう願いたい所ですが,それまでに「日本人」と外国系住民との間に起こる摩擦の事を考えると,マスコミがまだこういう書き方をしていていいのかなぁ,と思います。

hideaさん>
ぼくは南部氏の人柄を知らないのでわかりませんが,国籍を捨てるというのはたいへんな事ですから,ご本人も覚悟されているのではないでしょうか。

食器洗い係さん>
>ユダヤ人受賞者
ユダヤ人に関しては難しいんですよね……改宗してれば「ユダヤ系」でいいと思うんですが,そうでないのに「ユダヤ系」と言ったらまるで改宗したかのように見えるから「ユダヤ人」の方が適切な気もしますし。……って,すみません,本筋からずれてしまいました。

>ハザール
Wikipediaによると,アシュケナジーのハザール起源説は怪しいらしいです。

>アメリカ国籍を取得しているという情報も付加しつつ報道されるのなら、問題視することもないのでは
確かにそうですが,何かこう,納得できないものを感じてしまいます。

Ozさん>
アメリカで物理をされている人の話は貴重なので有り難いです。

>ここで議論されている問題は、別に日本人の国籍の感覚が排他的だということに起因しているわけではない
国籍の感覚についてはまあ,仕方ないかなぁと思いますが(ぼくも彼を,そういう意味においては日本人だと思いますし),マスコミの扱いに疑問を感じます。

>おそらく、日本に帰化した白人学者がノーベル賞を受賞したら、日本のマスコミは間違いなく「日本人がノーベル賞を受賞」って騒ぐと思います
そうならいいんですけどね。

Brittyさん>
>民族性と国籍の問題は別のことです。そして日本人をどちらかにだけ限る必要もない
そこに関しては仰る通りですが,一方で彼は厳然とした「アメリカ人」でもある訳です。そこいらに気を遣って欲しいなぁ,とは思います。

makingxさん>
ぼくの考えも結構浅いので,マスコミを笑えはしませんが。

木村木村 2008/10/08 23:08 南部さんと言えばブルーバックスの名著「クォーク」の作者だし、ガッチャマンの南部博士のモデルだしということで、どうしても日本人扱いしたくなりますね。

MukkeMukke 2008/10/08 23:25 木村さん>
かなり有名な方だったんですね。恥ずかしながら全く聞いた事がありませんでした。

ASAS 2008/10/08 23:58 たとえ日本生まれでもアメリカ市民ならば報道各社は「ヨーイチロー・ナンブ」と表記すべきです。
都合のいい時だけ“日本人”として扱うわけですよね。

木村木村 2008/10/09 01:07 >ASさん

南部さんは日本で南部陽一郎名義の著作も多数ありますし、日本で講義するときも南部陽一郎の名前でやってます。
日本における公的な表記としては南部陽一郎で問題ありません。

nucnuc 2008/10/09 03:10 あ、Oz さん、こんにちは。
ネットでたまに見かけておりますし、実は何度かお会いしたこともあります。

素論の人たちと NHK を見ているときにも同じような話がちらりとでました。
「予想通りだが南部先生日本人かよ。」
「まあいいんじゃないの。結果出したときは日本人だったし。」
「まあ、そうか。」
で、この話は済みました。はじめの発言をしたかたも、彼はよそ者という意味ではなくて、劣悪な日本の環境を嫌い米国に研究環境を求めたといったバックグラウンドを無視して、何をいまさら喜んでいるんだ、ということにちょっと嫌味を感じたから言ってみたのでしょう。

まあ、個人的に小熊英二のファンであることもあり、この話はでるかもしれない、と思いましたが、南部先生は日本にも毎年のように来られており、講義をしたり出身学科のパーティーにも参加されるくらいです(。私は会い損なった!)。ですから、日本の物理屋同士が話す分には日本人仲間であると思っていて特に問題はありません。
事情が同じだとは思えませんが、マスコミ的にも日本人なのでしょう。

国籍を基準にすればというのは、内縁の妻は妻でないか、に近いものがあると思います。
他にも江崎玲於奈の英語名は文部科学省としては Reona Esaki でしょうが、本人は Leo Esaki で通しております。益川敏英も Toshihide Maskawa ですね。
つまり法的にどうか、というのは日本人かどうかのひとつの基準にはなりますけれども、それもひとつの尺度でしかないと思います。
ただ、上にあげた嫌味に関しては私も感じているので何も言いますまい。

しめで小熊英二を援用できたらかっこよかったんですけれどもね。

たろうたろう 2008/10/09 11:10 もしもアインシュタインをユダヤ人と呼んでかまわないのなら、南部氏が日本人と呼ばれても非難されるべきことになるのでしょうか?

riocamposriocampos 2008/10/09 13:49 www6さんのコメント通り、朝日新聞に頭脳流出に対する記事が載りましたね。
asahi.com(朝日新聞社):南部さんは日本人?米国人? 人材流動化で意見百出 - サイエンス
http://www.asahi.com/science/update/1008/TKY200810080230.html

MukkeMukke 2008/10/09 22:48 ASさん>
下で木村さんが仰っているように,日本語表記があるのですからそれに従えばいいと思います。

木村さん>
ご教示有り難うございます。

nucさん>
>バックグラウンドを無視して
そこが問題なんですよね。「日本人が受賞! すごい!」という反応もわからなくはないけれど,それでは単に自国マンセーやってるだけであり,そこから色々な問題がある事に繋げていく必要がある訳で。ただTVの論調は知りませんが,新聞を見る限りそういう議論はなされているようで,ほっとしました(ぼく程度で偉そうに言える事じゃないんですが)。

>日本人仲間
そういう時にまで国籍で考える必要はないでしょうね。ご本人にも色々なアイデンティティがおありでしょうから。

>それもひとつの尺度でしかない
そうですね。ただやっぱり,それを裏返してみたらどうなるんだろう? という事に関心が出まして,ああいうエントリを書きました。

>しめで小熊英二を援用できたらかっこよかった
す,すみません。いずれ読まなければと思ってはいるのですが……(汗)

たろうさん>
んー,ユダヤ人を「ユダヤ系」と表記すると,上で書いたように改宗済みのように見えるんですよ。だからそれは特殊というか,何というか。

riocamposさん>
単純な報道に終わらないで良かったと思います。

nucnuc 2008/10/10 19:34 あ、すみません。
「しめで小熊」というのは自分のコメントのことです。
不愉快に思われたら申し訳ありません。
あと彼らが物理学会でどれくらい偉いかを
http://d.hatena.ne.jp/nuc/20081007/p1
に書きましたのでよろしければ見てください。

MukkeMukke 2008/10/11 00:03 nucさん>
こちらこそ誤読してしまい申し訳ありませんでした。

>物理学会で
その記事については拝見し,ブクマも付けました。「敬称を失う方々」という譬えが非常にわかりやすかったです。

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